将来に渡って若者や子ども達に戦争の記憶を伝えたい
はじめまして。珠洲市青年団協議会です。 珠洲市は、石川県能登半島のいちばん先っちょにあります。人口約1万5千人の小さなまちです。珠洲市では青年団活動がとても盛んに行われていて、20代~30代の若者が地域のためにボランティアで様々な活動を行っています。 今年は戦後70年の節目の年。珠洲市の青年団が中心となって石川県能登半島の戦争体験者を対象とした記録映像を制作します。制作した映像はDVD化して、地域住民向けの上映会を開催するとともに、能登半島全域の小学校などに寄贈して将来にわたって授業での活用を目指します。1人でも多くの人が戦争を身近に感じ、戦争について考えるきっかけをつくりたいと思っています。 100年、200年先まで、将来に渡って能登半島の人達が経験した戦争の記憶を引き継ぐために。ぜひ、私たちにお力を貸してください!
珠洲市だけじゃダメだ!能登半島全域を対象にしよう!
□能登半島全域の戦争体験者の方を対象として映像記録を制作します!
今年は戦後70年の節目の年です。戦争体験者の方は高齢化していて、既に亡くなった方も多くみられます。今後、戦争を実際に体験した方の人数は減り続け、あと20年程すればほぼいなくなってしまう状況です。しかし、戦争の記憶やそこから得た教訓は継続的に後世に引き継いでいく必要のある大切なものだと考えています。珠洲市青年団協議会では、この課題は珠洲市だけではなく珠洲市を含む能登半島全域で共通していることだと考えました。そこで、珠洲市を中心として能登半島全域にまで視野を広げ、能登半島に存命している戦争体験者の方の想いや体験を後世に伝える資料として「能登の戦争体験者を対象とした記録映像の制作」を行います。
▲出典「目で見る 能登半島の100年」
▲出典「目で見る 能登半島の100年」
□能登半島全域の小学校などに教材として寄贈します !
記録映像を制作しても継続的に見る機会がなければ、後世に引き継いでいくことはできません。そこで、学校現場で使える教材として記録映像を制作することにしました。制作した記録映像はDVD化し、能登半島全域の小学校などに寄贈して活用していただくことを目指しています。また、今年は青年団を中心とした地域住民対象の映像上映会の開催も予定しています。 今回のプロジェクトが成立すれば、戦争の記憶を能登半島全域の子ども達に将来に渡って伝えていくことが実現します。
記録を一部紹介します!
記念すべき1人目として最初にお話をお伺いしたのは珠洲市在住の豊平恒一さん(89歳)。 豊平さんは満蒙開拓団として満州にわたり、戦後もしばらくの間、捕虜としてシベリアに抑留された戦争体験者です。 戦時中に体験された苦難の日々や、帰国してからの中国残留孤児である妹さんとの奇跡的な再会など戦争体験やその時の気持ちをお話いただきました。 豊平さんのお話の中で印象に残ったことは、実際に戦争を体験した方から聞く「生の声」だからこそ伝わる戦争があるということ。教科書には載っていない情報を映像を通して子ども達に伝えたいという気持ちがより一層、強くなりました。
“いま” しかない!!
今回のプロジェクト主体である珠洲市の青年団には、地域のために活動する熱い気持ちを持ったメンバーがたくさんいます。自分のプライベートの時間を、遊んだり自分のためだけに使うのではなく、地域のために使うということ。それを「やらされている」のではなく「やりたい」という気持ちで様々なことに取り組んでいます。 今年は戦後70年。“いま”節目の年です。現在でも戦争体験者の方々はご高齢となり、亡くなった方も多くいらっしゃいます。戦後80年のタイミングでは、もうこのようなプロジェクトを行うことは難しいと考えています。 また、“いま”は戦後50年では聞けなかった話を聞くことができるタイミングです。戦争中の辛い体験はなかなか話をしたくないものです。しかし、戦後70年の“いま”、戦争体験者の方々のなかには「自分が生きているうちに伝えておかなければならない」という気持ちで今まで話をしなかった内容までお話してくださる方が多くいらっしゃいます。 このプロジェクトを行うのであれば、“いま”しかないのです!!
能登の戦争体験者から今の子ども達へ
年々、戦争体験者の方々は少なくなり、戦争の記憶は薄れていきます。当時、戦争体験者の方々が体験した様々なことについて、今の子ども達や将来の子ども達に伝えていきたいと思っています。 完成した映像はDVD化し、子ども達が鑑賞することができるように、能登半島全域の小学校などに寄贈します。 私たち珠洲市の青年団は、「戦争は絶対ダメ!」とか「戦争賛成!」とかそういったことを子ども達に伝えたいわけではありません。戦争当時の子ども達はどのような体験をしたのか、その時どのように感じたのか、といったことを伝えたいと思っています。その映像内容を見て、今の子ども達が自分なりに「戦争とは何なのか」ということについて考えるきっかけになることを願っています。
これまでの取り組み、これからの取り組み
2015.4 企画立ち上げ
2015.5 青年団員が映像として残したい方を選定
2015.6 能登半島の戦争について学習
・全市町の市史・町史を読んで学習。
・石川県の現代史がご専門の大学教授の先生を訪問してアドバイスをいただく。
メインテーマ4つを設定。
2015.7 メインテーマに該当する方を選定。
撮影開始
2015.8 珠洲市内にある慰霊塔参拝、珠洲市内の各地区団で制作した千羽鶴の献納。
資金調達を開始(FAAVOを活用)
2015.9 編集開始
追加撮影を開始
2015.12 使用する資料に関する使用申請手続きを開始
2016.2 字幕原稿の作成
2016.3 試写会を開催
2016.4 映像の精査
2016.5 盤面・パッケージデザインの制作
2016.6 DVD制作
各所への寄贈を開始
寄贈先
珠洲市青年団協議会から無料で以下のみなさまに寄贈させていただきました。
1.出資者の方々
2.語り手の方々
3.協力者の方々
4.資料提供者の方々
5.珠洲市の役職者の方々(市長・議長・教育長)
6.学校
※中能登町以北の教育委員会及び石川県教育委員会に協力を要請しました。
その結果、以下の箇所に寄贈させていただけることになりました。
①小学校
・珠洲市の全小学校
・輪島市の全小学校
・穴水町の全小学校
・志賀町の全小学校
・中能登町の全小学校
②中学校
・珠洲市の全中学校
・能登町の全中学校
・輪島市の全中学校
・穴水町の全中学校
・志賀町の全中学校
・中能登町の全中学校
③図書館
・珠洲市の全ての公立図書館
・能登町の全ての公立図書館
・輪島市の全ての公立図書館
・穴水町の全ての公立図書館
・志賀町の全ての公立図書館
・中能登町の全ての公立図書館
・石川県立図書館
7.公民館
・珠洲市内の10個全ての公民館
8.関係団体
・珠洲ローターアクトクラブ
・一般社団法人 珠洲青年会議所
・能登里山里海マイスターネットワーク
9.その他
・石川県遺族会連合会
支援金の用途とその内訳
・勉強用の書籍購入費
・映像撮影に関する費用(移動費、記録媒体など)
・ 映像の編集費用
・DVD盤面とパッケージのデザイン費用
・ DVD制作費(DVD、ケース)
・試写会開催に関する費用(会場費、お茶代など)
・FAAVOへの手数料
私たち珠洲市の青年団にできること
"戦争を経験したことのない私たち珠洲市青年団のメンバーにとって、戦争はどこか遠い別の世界の話のように感じていました。しかし、今回のプロジェクトを通じて、戦争は私たちと同じ世界で起きていることだということを実感し、「戦争」とは「平和」とは何なのかを考えるきっかけとなっています。今回の経験は、私たちがこれから年を重ねていくうえでかけがえのないものとなっていくと思います。 私たちが得た経験を、100年後・200年後にも引き継いでいきたい!今回のプロジェクト実現には皆さまひとり1人のご支援が必要です。私たちの思いを応援していただけないでしょうか?今回のプロジェクトへ、何卒、ご支援をよろしくお願いいたします。
【団体名】珠洲市青年団協議会
【HP】http://www.ishikawa-seinen.com/~suzu/
【facebook】https://goo.gl/QZNYnV
最新の活動報告
もっと見る会長のインタビューが新聞に掲載されました(8/19)
2016/08/22 17:25中日新聞さんに珠洲市青年団協議会の坂本会長のインタビューを大きく掲載していただきました。 もっと見る
珠洲市の中学校に招待いただきました(8/8)
2016/08/22 17:21珠洲市の緑丘中学校から御依頼頂き、全校集会の場で珠洲市青年団制作の” 伝えたい声・残したい思い”の上映と意見交換会を行ってきました。 他、現在まで市外寄贈先学校などでもご活用頂いております。 今ある生活のありがたさを見つめ直し、先人、地域、周りの方々等支えてくれている人々への感謝と平和を考えるきっかけとなって頂ければ幸いです。 もっと見る
学校と図書館に寄贈しました!(7/15)
2016/07/15 18:24会長の坂本から、珠洲市校長会へDVDを寄贈させていただきました。小中学校での授業で活用していただければ幸いです。 また、図書館にも寄贈させていただきました。市民の皆様にも自主上映会やご家庭などで、ご覧いただけるようになります。 ※珠洲市以外の中能登町以北の教育委員会にも協力を依頼し、以下の場所に寄贈させていただけるようになりました。ご活用いただければ幸いです。 【協力依頼先と結果】 〇小中学校 ・珠洲市教育委員会(全小学校、全中学校へ寄贈) ・輪島市教育委員会(全小学校、全中学校へ寄贈) ・能登町教育委員会(全中学校へ寄贈) ・穴水町教育委員会(全小学校、全中学校へ寄贈) ・志賀町教育委員会(全小学校、全中学校へ寄贈) ・七尾市教育委員会(寄贈無し) ・中能登町教育委員会(全小学校、全中学校へ寄贈) 〇高校 ・石川県教育委員会(寄贈無し) 〇図書館 ・珠洲市の公立図書館 ・輪島市の公立図書館 ・能登町の公立図書館 ・穴水町の公立図書館 ・志賀町の公立図書館 ・中能登町の公立図書館 ・石川県立図書館 もっと見る