コーヒーツリーのオーナーになりませんか?
私達はフィリピンミンダナオ島アポ山麓の最も優良なコーヒー農家と提携して【Kapeco~太陽の珈琲農園~】2020年度オーナーシップ会員募集を開始いたしました。
今回会員権を獲得された方は、アポ山麓で最高級農園(2019年フィリピン品評会優勝農園、BACOFA農協組合長Ms. Marivic C. Dubriaさん。検索すれば彼女の記事が見つかります)のコーヒー樹木オーナーシップ会員権を1本から所有でき、毎年農園から収穫された豆がお手元に届きます。(※オーナーシップ権は1年更新となります)また今回クラウドファンディングで集まった資金は農村の貧困改善・環境保全にも利用されます。 詳しくは下部、農村の貧困改善・環境保全へ向けてをお読みください。
スペシャリティーコーヒーとは?
【Kapeco~太陽の珈琲農園~】で取り扱うコーヒーは、全てスペシャリティークラスです。
SCAA(アメリカスペシャリティーコーヒー協会)基準では、専門家の評価で100点満点中、80点以上がスペシャリティーコーヒーとされます。85点以上で超優良、90点以上では世界有数のコーヒーとの評価となります。
マリビックのコーヒー豆は2年連続で85~86点の評価をいただいています。日本の有名コーヒー店である、老舗サザコーヒー様、ARISEコーヒー様などからも、お墨付きを頂きました。(※下記のように2018年に有名店サザコーヒーの鈴木誉志男会長から『予想を越えた良質なコーヒー』との評価をいただきました!)
これまでの目標は提携農家全てのコーヒーをスペシャリティーコーヒーのレベルにすることであり、また85点を出せる農家を増やすことです。(なお、今後3年は”土”をやりたいと考えています。)
Kapeco(カペコ)の由来について
フィリピン語でKOは「私の」、KAPEは「コーヒー」という意味です。私達のKapecoでは、KOではなく、COを使っています。COはCommunityから取っており、コーヒーを通して農村コミュニティーが発展するよう願いを込めています。COには「共に、一緒に、協同で」という意味もあり、日本人と一緒に産業を発展させることに農民も期待しています。
皆さんに所有して頂くコーヒーの木、ミンダナオ島アポ山麓のコーヒー農園
歴史 1880年、フィリピンは世界第4位のコーヒー豆輸出国でした。しかしながら、1889年に蔓延したコーヒーさび病のため生産量は6分の1に激減しました。戦後、耐病性のある様々な品種(ロブスタ種と思われる)が導入され、1960年代に生産者が増えたが、国際価格の下落により1990年頃から生産量が減っていきました。
現状 ベトナムやインドネシアが生産量を増やす一方、フィリピンは生産国にも拘わらずインスタントコーヒーの世界一の輸入国になってしまいました。これは中国やロシアを差し置いての世界一位です(米国農務省2017年)。品質もあまり問われなくなりました。ロブスタは現在、P90/KG程度で中間業者を経てネッスルが購入しています。以前、マニラやセブに来られた方ならご存知でしょうが、品質の良いコーヒーに出会うこともほとんどなくなりました。
ミンダナオ島 フィリピンコーヒー発祥の地マニラ近郊のバタンガスから南1,500キロに位置するミンダナオ島では、フィリピンのコーヒーの8割が生産されています。ミンダナオ島の面積は国土の約3分の1で「フィリピンの食糧庫」と呼ばれます。また、ミンダナオ島では、ロブスタ種やアラビカ種以外に、リベリカ種やエクセルサ種などの希少豆が生産されています。
私達は、これらの豆を生産する農家や少数民族バゴボタガバワ族、タラアンディグ族らと友好関係を築いて2016年からコーヒーの品質改善及び輸出に携わってきました。(Mt. Apo、Mt. Kalatungan、Mt. Kitangladなど山の土地は少数民族権利法に基づいて少数民族が権利を保有するため族長さんらには挨拶は欠かせないのです。彼ら自身、自然環境の保護には熱心で、従って土壌をよく保全するコーヒー樹の栽培を推奨してくれています。)
【Kapeco~ 太陽の珈琲農園~ 】のスペシャリティーコーヒー
私達のコーヒー品質改善プロジェクトは、2015年のミンダナオ島でのアラビカ種産地探しにはじまり、2016年の現地農家との提携、技術支援と資金支援を経て、現在では少量(2020年は1,050KG)ではありますが、日本への輸出も行っております。
当初、農家のコーヒー品質はスペシャリティーコーヒーとは程遠いレベルで「選別とは何ですか」という、生豆の選別初体験(!)という状況でした。しかしながら、過去5年間の努力によって、現在、私達が生産管理を行う提携農協はフィリピン国内のコーヒー品評会でも上位入賞が続くようになりました。昨年2019年にはフィリピン品評会で優勝、10位以内に5農家が入賞するまでに成長しました。
この結果、2020年は主催者から当該農協からの参加者は10人以内にしてもらえないかと非公式なお達しを受けるに至りました(苦笑)。結局13人が参加しましたが、新型コロナのため品評会が中止、生豆は4カ月間倉庫にホールドされ、その後販売に苦労するなど優良農民にしわ寄せが行ってしまいました。
(*正確に言いますと、2016年に3度の選別トレーニングを実施し、同年10月にはKeyコーヒーOBの方にトレーニングして頂きました。翌11月にルソン島バギオ市において開催された全国初の品評会においてマリビックが優勝。2018年は2名入賞と、その後は農協組織としての水準が上がってきたわけです。)
【Kapeco~太陽の珈琲農園~ 】代表の太田について
【KAPECO~太陽の珈琲農園~】の代表である太田は、2014年からミンダナオ島に入り、2017年にはコーヒーの生産管理輸出販売及び農村開発を行う企業Pistacia Mindanao Coffee Export(PMCE社)を立ち上げました。
太田は小学生時代にTVでエチオピア飢餓を見て貧困問題に取り込むことを決意します。名古屋大学農学部を卒業後、住民が開発の主体となるコミュニティ開発を学ぶため国立フィリピン大学大学院へ進みます。アプローチとしては、さらに発展させた PLSD(参加型地域社会開発)に感銘を受け日本福祉大の大濱裕氏に師事しています。
その後、博士号を取得。各地を訪問し、住み込み調査なども行っています。また在学中から民間の開発コンサルタント会社にてフィリピン政府(世銀や日本のODA)の開発案件に従事。その後アフガニスタン、バングラデシュ、パキスタン、ラオス、南スーダンなどにおいて日本国際協力機構(JICA)の開発事業に従事しました。
しかし地域社会開発への関心と、2014年フィリピンがコーヒー生産国でありながら輸入国、特にインスタントコーヒー原料の輸入は世界第1位という事実を文献で知って愕然としたことから、コーヒーに興味を持ち始めます。コーヒーにはまり込んでしまい2015年フィリピン国ミンダナオ島での活動を決意します。「フィリピンの食糧庫」と言われるミンダナオ島の豊かな自然、人脈、産業発達のタイミングなど要因が重なりました。
ミンダナオ島には台風が来ず、フィリピンは隣国の友邦であり地理的にも距離も近く、開発ポテンシャルも高く総体的に成功のハードルが低いと判断されました。(といっても0を1にするのは我々には本当に大変な作業でした。未熟な産業が成長していく様子を追体験して頂ければと。また、リターンのオプションに現地ガイドを用意しましたので是非実際に体験をしに来て下さい。本来であれば、ツアーを実施したたいところですが、新型コロナのためオプションで個別対応させて頂きます。ミンダナオの農村や政府を案内できる日本人は少ないので、この機会に是非どうぞ。)
2014年から現地調査を始め、2016年にはコーヒーの輸出を視野に入れて現地ピスタシア株式会社に入社、輸出マーケティング事業部を設立し、2017年に事業部を独立させて起業に至りました。PMCEI社設立から現在まで主にフィリピンミンダナオのコーヒー生産、輸出入、販売までを積極的に行っています。
太田は2019年10月にフィリピン大学ロスバニョス校の卒業生で顕著な業績を上げた人物に贈られる優秀賞(社会起業開発分野)、College of Public Affairs(公共政策学部)の College Distinguished Alumni Awardsを受賞しました。
※太田の開発に関する考え方はこちらのブログに掲載されていますので、ご興味をお持ちの方は是非お読みください。
コーヒー樹木オーナーシップの意義
私達が提供させていただく【KAPECO~太陽の珈琲農園~】の樹木オーナーシップは、豆を仕入れて転売するための、いわゆる投資目的のオーナーシップを意図しておりません。
私達は、今後もスペシャリティーコーヒーを生産できる農家・農村を支援し、コーヒーの品質を向上させていくため、また日本のコーヒー愛好家の皆様に新しいコーヒーの楽しみ方を提供するために、オーナーシップ契約の仕組みを作りました。
オーナーの皆様には、毎年ご自身が樹木を所有する農園のコーヒーを評価してもらいながら、農民の暮らしや関わる地方行政やミンダナオを直ぐ隣に感じていただきながら、毎年の新豆を楽しんでいただければ幸いです。
もぎたてのコーヒー果実(2018年)
個人のコーヒー愛飲家の皆様へ
個人の愛好家の方であれば、ご自身の所有するコーヒー樹木からとれたオリジナルコーヒーの味と香りを毎年楽しんでいただくとともに、大切な方々へお土産、季節の贈り物などにご利用いただけます。
珈琲焙煎店、企業の皆様へ
喫茶店あ自家焙煎店の方々であれば、自家農園からのコーヒーとして、ブランディングにご利用いただけます。自家農園のコーヒー豆をオリジナルコーヒーとしてご提供されることも可能です。
企業の皆様にも、自社ブランドのコーヒーの所有、社内販売、クライアント訪問時のお手土産など、様々なご利用方法が考えられますし、自家農園豆の入ったオリジナルブレンドコーヒー、オリジナル商品の開発などにも適しています。
収穫直後のアラビカ種(上)と乾燥中(下)(2018年)
農村の貧困改善・環境保全へ向けて
前述の通り私達の活動は、創業代表の太田が農村の貧困改善を目的としてコーヒー農家の貧困に目をつけたことから始まっています。これまでも私達は農村、農園の無償支援活動を行ってまいりました。その延長として、今後も皆様からお預かりする管理費の一部は、農産物の品質を上げるための活動、農村の貧困改善、環境保全に利用させていただきます。
これまでの具体的な活動としては、土壌の改善(草生栽培、オーガニック)、収穫指導、豆の選別など、コーヒー生産管理指導に関わっております。またそれに伴い、コーヒー豆の収穫後の発酵乾燥の資材、精製作業場(建設費)、草刈り機、水分含有量計測器、コーヒーミル、温度計などの設備や小機材を無償での提供を行ってまいりました。これらの活動により、農民の生活が毎年徐々に改善されています。
実際に、生豆の単価が2016年にくらべ2020年には2倍となり、それに伴い野菜からコーヒー樹に転換する農家が増え、山の緑が増えました。また優良なコーヒー農家さんの家が改装され、農協は専従職員を複数名雇用し、家庭・組織のレベルでポジティブな変化が見られました。さらに、農業省、貿易産業省が農協に対して必要な収穫後処理の施設や資機材を供与し、また、現在農村道路が建設中であり、行政と住民組織の連携においても良好且つダイナミックな変化が起きつつあります。
近年は行政と住民組織の関係が良好で、お互い同じ方向を向いて協力している感があります。以前はトップダウン政策で、現場ニーズは反映され難く、故に住民は政治を批判し、行政は住民を尊重しない時代が続いていました。 昔は、国家単位の大型インフラや産業開発が優先的に大企業により進められ、仕方なかったのかもしれません。今は、住民ー行政ー民間企業、NGO等がミクロなレベルでガッチリと手を結んでいます。
業務上の意思疎通も容易、行政も協力的で、やりがい・一体感が感じられます。これらの情報を、皆様会員様にもお伝えさせて頂きます。日本に居ながらにしてミンダナオ島の農園の直ぐ隣にいるような感覚、一緒に産業を育成する感覚を共有追体験して頂こうと意図しております。また日本人に木を所有して頂くことは私どもの知る限りフィリピン初の試みで現地において励み・話題になります。一連のバリューチェーンの流れにおいて、一緒に少しだけ世界を変えることに参加しませんか。
上記から、【KAPECO~太陽の珈琲農園~】のオーナーシップをお持ちいただくことは、企業のCSR活動にも繋がります。農村や現地環境を保全する活動については、定期的にレポートやメールマガジン等で状況をお知らせ致しますので、どうぞお楽しみにお待ちくださいませ。
今後の貧困・環境問題改善に関する活動予定
■土壌流出を防ぐための傾斜地農業の導入
■農村部での小規模水力発電
■カカオなどの生産
入会のご案内(オーナーシップと会費について)
【Kapeco~太陽の珈琲農園~】にご入会いただくとコーヒー樹木のオーナー会員権が発行されます。基本(スタンダード)会費は入会金1万円、及び年間2万円の管理費で合計3万円です。2年目からは1本につき管理費2万円のみで更新が可能です。
オーナーシップ(会員権)をご取得いただいた会員の皆様には、収穫・乾燥発酵プロセスが終了次第(3ヶ月程度)で新鮮な豆をフィリピンから出荷、配送致します。豆はオーナーシップ形式によって、生豆、焙煎、ドリップバッグからお選びいただけます。
また個人会員のみならず、店舗・企業会員も募集しております。10本、50本単位で木を所有していただいたり、100本単位で『自社農園』を所有して、カスタマイズしていただき、あなただけの本当のオリジナルコーヒーをつくりませんか?(農園については別途お問い合わせ下さい。)
リターンの種類について
※下記はリストです(詳細は各リターンをご覧ください)
<Kapeco限定リターン>
● 純粋なご支援・・・2,000円
● Kapecoマグカップ・・・2,500円
● KapecoTシャツ・・・3,500円
● 2020年出荷アラビカ種コーヒー(焙煎豆400g)・・・5,000円
● メルマガ会員権+2020年アラビカ種コーヒー(焙煎豆800g)・・・10,000円
<Kapecoオーナーシップ会員権>
■ オーナーシップ権A(スタンダード)・・・30,000円
ツリー×1本/(2021年出荷豆約1Kg:焙煎豆)/1年間オーナー会員権
■ オーナーシップ権B(ドリップバッグ)・・・35,000円
ツリー×1本/(2021年出荷豆約1Kg:ドリップバッグ400g(約34個)+焙煎豆600g)/1年間オーナー会員権
<事業者向け:生豆リターンとオーナーシップ会員権>
■ 事業者向け:生豆3Kg + オーナーシップ1本・・・50,000円
■ 事業者向け:生豆10Kg + オーナーシップ1本・・・100,000円
■ 事業者向け:生豆25Kg + オーナーシップ1本・・・200,000円
※上記オーナーシップは、ツリー×1本/(ツリーから収穫される2021年出荷生豆約1Kg/1年間オーナー会員権)となっています。詳しくは各リターンをご覧ください。
運営会社 Pistacia Minadano Coffee Export, Inc. について
2017年8月フィリピン証券取引所登録。同年12月フィリピン投資委員会より同国の日系企業初小規模投資での税制優遇措置を受ける。2018年6月フィリピン貿易産業省及主導でダバオ地方におけるカカオ、ココナツ、コーヒーのメーカー会社11社と共にCafeRes2018(於東京ビッグサイト)参加。
2019年SCAJ参加においては、ドゥテルテ大統領及びドゥテルテ大統領の娘でダバオ市長のサラ氏より激励のメッセージをもらう(青山通商株式会社との共同参加)。
ダバオ市にて通訳・翻訳・多言語漫画翻訳の会社(CCC, Inc.)、IT、起業支援を主たる業務とする会社(Pistacia, Inc.)を経営する長谷川大輔、三宅一道(ミンダナオ日本人商工会議所会頭)が役員を務めております。コーヒー以外ではJICAの調査や案件形成にも関わっております。
資金の使い道
2020年~2021年に予定している支援金目標600万円の使いみちは下記の通りです。
■豆の買付及び焙煎、袋詰め 80万円
■ 人件費(日本人スタッフ3名+現地スタッフ1名) 150万円
■ コーヒー農園の品質向上プロジェクト予算 20万円
■ 農園の管理維持費(農村スタッフ人権費) 50万円
■ 農地土壌流出問題の改善 60万円
■ 資機材 20万円
■ 広報費用 40万円
■ 通信費用 10万円
■ ロジスティクス(輸送費、輸出費用)70万円
■ Campfire手数料 100万円
最後に ~現地訪問に関して~
・いつか現地訪問を希望される方は別途連絡を下さい。
・日程例の紹介(ダバオ市から日帰りが可能):7時ダバオ市現地集合出発、8時半バンサラン町少数民族(バゴボタガバワ族)事務所表敬、9時最小行政区長表敬、9時半現地到着、散策、昼食、懇親、14時出発、17時ダバオ市戻り、観光・夕食。解散。
問合せ:coffee@pmcei.ph
リンク先:
焙煎豆の郵送先は香港でも大丈夫ですか?