本当の猟師を伝承していきたい!
【画像】家族と一緒に。
こんにちは、長田と申します。
僕は現在、白山麓で夫婦で猟師をしながら小さなジビエ食堂と革工芸教室をして暮らしています。
「俺は猟師になる。食べ物は全て俺が獲ってくるから、お前も好きにしろ!」
迷う嫁に言い放ち、突然無謀な里山暮らしを始めました。猟師になってみたものの、はじめは冬山で一人悪銭苦闘の日々でした。山菜採りで遊びに来ていた時には、周りに沢山イノシシやシカが出てきて、簡単に獲れると思っていたのに、いざ狩猟しようと思うと全く現れないのです。
なぜなんだ?・・・その答えは、その後出会った山の爺さんたち・・「スーパーハンター」から教えてもらううちに、わかってきました。
【画像】師匠とスーパーハンターの方々。
山、自然を知り尽くし、猪、鹿による農林被害をくい止め、山の番人であるスーパーハンターは、確実に獲るだけではなく、その肉がなぜだかものすごくうまいんです。最初は迷っていた妻も「あんた、もっと獲ってきてよ」と。
しかしスーパー爺さん達は失礼ながら、高齢で絶滅寸前。貴重な知識を伝承するハンターを育てる為、また里山暮らし、ジビエに興味がある人達が楽しく学ぶ為の学校・獣肉解体施設を僕達の実体験を元に作りたい!それが今回のチャレンジです。
今日までたくさん学びました!
【画像】自然への感謝を忘れません。
猪や熊などの「ジビエ」はケモノ臭いというイメージがありますが、ちゃんとした獲り方で正しく処理した肉はまったく違い、食べた人を元気にする素晴らしい肉です。
僕は初めてスーパーハンターの肉を食べた時、猪と気が付かなかったくらいです。貧血だった妻は、獲った肉だけを食べて暮らすうちにすっかり健康体、肌年齢はー10歳になりました。今では妻も猟師です。
【画像】仲間の森信広さんと鹿。
僕は町にいたころ、経営者としてもっとよくなろうと、あれこれ手掛けていましたが身の丈に合わない事を続けていくうちに、何のために働いているのか解らなくなり「居場所がない」と感じるようなりました。そして逃げるように里山で暮らしはじめたのです。
でも山に行って簡単に獲れると思っていた獣が、全く獲れずやみくもに歩き回っていた時、地元の人から
「あんたは危なっかしすぎる。ちゃんと猟をしたいのなら、あの人に習いなさい」
とベテラン猟師を紹介されました。鉄砲を持って山にはいると、殺気を感じて獣たちが姿を消すのだ、ということをそのベテラン猟師から学びました。
山の恵みを知る。
【画像】森はたくさんの恵みを与えてくれます。
木の実のつき方、地形の変化、動物たちが残すサイン、いつも山を観察している達人たちは、いまどこに獣がいるのかを熟知していて、常に結果を出しています。そして山に入ることを喜び獣に出会ったら「恵み」として頂いていました。
常に現場から学んでいる彼らに、解体の仕方など解らないところを質問すると「それは皮に聞け」「骨に聞け」自分で考え、自分で感じろと言われます。相手をよく見て、よく知って、出会った命をいただき、敬意をもってきちんと処理したジビエは、本当においしく、脂もサクサクしていてどれだけ食べても胸やけもしません。
そして美味いだけではなく、栄養価も高いんです。脂っぽいイメージがあるかも知れないですが、実はカロリーは牛・豚より低く、しかも高タンパクでビタミンも豊富、体調を整え新陳代謝を促進するそうなんです。
【画像】とっても美味しいお肉。
【画像】様々な料理に活用できます!
細かいことはさておき、この3年間で、僕も妻も体質が変わったことは身をもって証明できます。粗食で暮らしてきた昔の人達は、食べ物を体に入れたらそれが身体のどこに効いているのかすぐにわかったらしく、「猪喰いは風邪知らず」とも言い伝えられています。
また「春苦み、夏は酢の物、秋辛み、冬は脂を取りにけり」という言葉も四季とともに旬の自然食材で体調を管理した昔の達人たちの知恵はすごいと思います。
自然の資源、恵みを次世代へつなげる。
【画像】美味しくいただきます。
一方で、2015年度、害獣として駆除されたイノシシは4000頭いるのに、9割以上が食べられず埋めたり燃やしたりされています。利益がでる仕組みになっていないので、せっかくの命が無駄に捨てられ、狩猟免許をとった若い人たちも、なかなか猟師を続けていけないのです。
温暖化でどんどん北上してくる猪や鹿。今、里山暮らしを求めて移住してきた若い人たちが、頑張って畑をしても凄まじく荒らされてしまいます。1年間、汗だくになって再生させた田んぼでようやく実りを迎えたと思ったら、一夜にして全部イノシシに食べられる。雪解けのころから、せっせと準備し丹精こめた畑や田んぼが、一夜にして水の泡になるのはとってもつらいことです。僕の畑も例外ではなく、2年目に全滅しました。近所のおじいちゃん、おばあちゃんからも「長田さん、あんた何とかしてしてくれ」と切実に頼まれます。
ちゃんと捕獲し、きちんと処理できる解体施設と販路を作れば、畑も暮らしも守れます。
山で一緒に働く仲間を増やせます。収入を生む職場を提供できます。山を走り回り、山の幸を食べた健康な獣の肉を社会に提供できます。地域の困りごと解決のループが生まれるはずです。
【画像】綺麗なお肉。
解体施設では、うまい肉にする処理を学べます。消費者や子供たちが解体の体験をしたり、その肉でバーベキューをしたり出来ます。どこで習ったらいいのか解らない若いハンターと、スーパーハンターとの交流の場にして、色々な研修をしたり一緒に猟にも行きたいと思います。
【画像 】クラフト体験の様子。
獣の皮や牙を使って、クラフト体験も出来ます。色んな人が楽しく学べる学校をつくり、一人でも多くの人に携わってもらえたら、楽しみ味わってもらえたら、その中から次世代のスーパーハンターが一人でも多く育ってくれたら、里山暮らしをずっと守っていけます。
【画像】素敵な作品が出来上がります!
全体のスケジュール
2016 7月?日 FAAVO リリース
私募債・出資者募集
9月初旬 石川産業創出機構 採択決定(予定)
銀行融資・他
9月中旬 クラウドファンディング終了
既存建物の買取
解体施設着工
11月初旬 獣肉解体・販売許可 保健所申請
11月中旬 解体・研修施設オープン
集まった支援の用途とその内訳
既存建物の買取 540万円
解体施設建築費 約800万円
解体施設内部設備 約400万円
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合計 約1740万円
石川産業創出機構の採択が決定すれば1000万円の補助が受けられます。
残り約740万円、 この内150万円をFAAVOで募りたいと思います。
みんなで幸せのループをつくろう!
【画像】自然の中の素敵な場所です!
今、僕は山にいるだけで、すごい幸せを感じています。うじうじしていたのが嘘のように
心から笑えるようになり、考えも暮らしもシンプルになりました。
まずは、うまい肉を食べよう!
スーパーハンターと若者と消費者と農家、全てを幸せのループでつなぐ、解体施設&猟師の学校を作ろう!
この事業は、石川県産業創出機構を通じて助成を受けるために、現在手続き中です。
認可がされれば、事業の3分の2までは助成されます。残りのお金を身近な人達からの出資、そしてFAAVOで募ります。
皆さん、一緒に幸せのループに加わってください!
起案者情報
【団体名】CRAFTWORKSER
【代表者】長田富士子
【担当者】長田泉
【HP】http://www.craftworkser.com
【Facebook】https://www.facebook.com/craftworkser/
【Twitter】https://twitter.com/craftworkser11
最新の活動報告
もっと見る皆さま、連絡 報告が遅れ大変申し訳ありません!
2016/10/07 12:11ご支援、ご協力頂きました皆さま 連絡が遅れ大変申し訳ありません。只今 皆さまへのお返し品集計作業に取りかかっています。 大変 沢山の方々からご支援を頂き 慣れない作業に手間取っています。お返し品の内容により、時間がかかるものも有りますが、まずは、お礼の手紙に お返し品内容の確認を同封して郵送したいと思っています。また郵送以外でも、こちらから メールや電話でご確認の連絡を、させて頂く場合もあるかと思いますので、その際は宜しくお願い致します。おかげさまで、解体施設の準備も関係各所の方々と少しずつ、進んでいます。 ありがとうございます。 お返し品の集計と確認が終了後、順次 発送させて頂きますので、今しばらくお待ちください。また、お返し品でBBQや、ランチ、コース料理、コテージのご利用、クラフト体験等で、ご来店頂く内容を選択されたご支援者様は、こちらから確認連絡が届く前でも、ご連絡頂ければ、予約対応させて頂きます。 早期希望の方は、遠慮なくおっしゃって下さい。その際には、ファーボ支援者です、と言っていただけると助かります。またご不明な点がございましたら、なんなりと下記までお問い合わせ下さい。宜しくお願い致します。 076-272-2112 長田 泉 、 長田 富士子 もっと見る
プロジェクト終了!! 皆さま、本当にありがとうございました!!
2016/09/16 19:14皆さま、昨夜 当プロジェクトは無事終了となりました。 最終結果は、なんと 目標の138% 207万円となりました。 これも、皆さまのご支援、ご協力、拡散の力添えの賜物です。繰り返し、ありきたりの言葉しか出てきませんが、本当にありがとうございました! こころより、感謝致します。 尚、これから 順次 お返し品の準備に取りかかってまいります。手作り、手作業にて、おひとつずつご用意して行きますので、お待たせするかと思いますが、どうか気長に待って頂けると助かります。 写真は本日、箱罠で捕獲し、移動用の檻に移し替えた猪です。20kg位の小さな猪ばかりですが、5頭います。 本日も山の恵みに感謝しながら、皆さまの健康とご多幸 こころより願っています。 ありがとうございました。 もっと見る
皆さま、ありがとうございます!いよいや最終日となりました!
2016/09/15 09:32皆さま、本日 23時 59分をもって当プロジェクトは終了致します。 これまで熱い応援、ご支援 ご協力を沢山の方々から頂き感謝しております。 おかげさまで、9月8日の達成後もご支援が増え続け現在200万円を突破致しました! 本当にありがとうございます。 石川県産業創出機構の6次産業化事業の採択を受けることが出来ましたことも、皆さまの熱いご支援、後押しがあってこそでした。 現在、今年の11月に獣肉解体処理施設の完成を目指し、関係者様各所と打合せが続いています。よりよき施設を作り、皆さまに喜んで頂ける様に、今後も全力で取り組んでまいります。 9月13日に 解体施設や、ジビエ関連の勉強のため、日本ジビエ振興協議会の理事長 藤木氏にお会いしてきました。今、日本のジビエ業界を牽引し、様々なチャレンジに取り組んでいる方です。お話しの中で、沢山の学びを頂き、今後の活動に大変 参考になりました! 写真中央が、藤木氏です。 残すところ、12時間を切りましたが 最後まで 宜しくお願い致します! もっと見る