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京都の花街・先斗町の軒先に、200個のミニいけ花を飾ります!

江戸時代からの道幅が残る”先斗町”には、昔ながらの町屋、格子や軒先が残ります。そんな「先斗町にしかない町並み」をより楽しんでいただきたく、三条から四条までの約500メートルに、お揃いの器にいけた200個のミニいけ花を並べます。

現在の支援総額

7,000

8%

目標金額は80,000円

支援者数

2

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/01/07に募集を開始し、 2017/02/15に募集を終了しました

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京都の花街・先斗町の軒先に、200個のミニいけ花を飾ります!

現在の支援総額

7,000

8%達成

終了

目標金額80,000

支援者数2

このプロジェクトは、2017/01/07に募集を開始し、 2017/02/15に募集を終了しました

江戸時代からの道幅が残る”先斗町”には、昔ながらの町屋、格子や軒先が残ります。そんな「先斗町にしかない町並み」をより楽しんでいただきたく、三条から四条までの約500メートルに、お揃いの器にいけた200個のミニいけ花を並べます。

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はじめまして。先斗町まちづくり協議会、事務局スタッフの西村良子といいます。本業の華道家の傍ら、先斗町のまちづくりのお手伝いをさせていただいております。2015年・2016年と、先斗町通の軒先をお花で彩る本イベント「先斗町 軒下花展」の担当として、セッティングや花いけの監修をさせていただきました。

 

 

 

先斗町は京都五花街のひとつで、江戸時代から続く歴史ある花街です。

今でも車が走らない江戸時代からの道幅が残るこのまちには、昔ながらの町屋、格子や軒先が残っており、たくさんの方がまちを見に遠くから足を運んでくださいます。

 

 

 

 

 

しかしただ歩いているだけでは、景色というのは案外見落としてしまうものです。「花を置くことで、ひとつひとつの小さな先斗町の景色をじっくりと楽しんでいただきたい」。そんな想いから、先斗町通全長約500メートルに、お揃いの器にいけた200個のミニいけ花を並べさせていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ー花、前夜ー

先述の通り、先斗町は江戸時代から続くまちです。かつてその細長い通りにはずらりとお茶屋さんが並び、夜になると暗い通りにぽつぽつと提灯がともり、風情ある景色を醸し出していました。

 

 

 

しかし戦争による建物疎開と、高度経済成長期のお茶屋さんの減少により、食べ物屋さんが増えたことによって、町の雰囲気は変わってしまいました。「一見さんお断り」のお茶屋さんには、看板類は一切必要ありません。店の名前と、「開いてます」の合図である提灯を灯しておけばそれで十分でした。しかし食べ物屋さんはそうはいきません。他の店より目立つような明るい看板や、どんなお料理か価格帯なのか知らせる写真入りのメニューが次々と増えていきました。お茶屋さんの減少と食べ物屋さんの増加はセットで進み続け、大きすぎる看板、明るすぎる看板、通りに張り出した看板など、先斗町に掲げられた看板の95%が、京都市の景観条例違反という事態にまで陥ってしまいました。

 

「先斗町は変わってしまった」

 

多方面からそんな声が聞かれるようになったのもその頃です。

 

 

 

 

「このまちを、このまま放っておくわけにはいかない」

 

地元・立誠自治連合会が立ち上がりました。2009年、「先斗町の将来を考える集い」として地元の有志が集まりました。その後立誠自治連合会会長の下、世話人として先斗町お茶屋組合の取締役・楠大毅、料理屋さん・食べ物屋さんの組合である先斗町のれん会の副会長・金田祐一、そして自治連合会副会長の神戸啓の3名を副会長に据え、「先斗町まちづくり協議会」が誕生しました。

 

 

左;山本訓三 前立誠自治連会会長
中;神戸啓 事務局長

右;金田祐一 副会長

 

まちを良くするにはどうすれば良いかーー。協議会がまず始めたことは、「話すこと」でした。まちの人と話をし彼らの声に耳を傾け、先斗町の問題を一つ一つ洗い出していきました。

 

 

左;月に1度の役員会議の様子

右;2009年の会議で抽出された、先斗町が抱える問題

 

通りの掃除のように今すぐ着手できること、京都市の協力が必要なこと、時間がかかりそうなことなど問題の本質を見つめ、できることから一つずつ改善していきました。路上喫煙や客引き行為の禁止、脚光を浴びることになった看板の自主規制など、新しくまちに来る人にも理解してもらえるよう、町式目としてまとめました。2012年には京都市による「地域景観づくり協議会」認定をいただき、新規出店されるお店とは景観に関する意見交換が必ずできるようになりました。その後も京都市の協力を得ながら、「町並み調査」やその調査結果の展示・シンポジウムの開催、古写真の収集や「思い出ヒアリング」などを行い、完成したものはすべて冊子にしてまちに配りました。

 

シンポジウム「このまちのためにできること」 (2012年) 

 

シンポジウムと同時開催の展示には、門川京都市長も来てくださいました。

 

 このまち編集会議の風景。

 

 

ーなぜ、花かー

2015年には、要望書を出していた無電柱化工事が決定しました。先斗町の細長い空から電線がなくなります。「このまちをこれ以上悪くしない」から始まった先斗町のまちづくりは、「このまちをどうやってより良くするか」までたどり着くことができました。

 

 

「町並み調査」によって発見したこと。人が2人行き交うのがやっとの狭い通りや、ぎりぎりまで張り出した建物や短い軒先は、先斗町にしかない町並みなのだということ。

 

蛤御門の変による洛中一円の大火事”どんどん焼け”を免れた先斗町には、江戸時代からの建物がたくさん残っていること。

 

 

通りに張り出していた看板がなくなってライトが少し暗くなると、そこにはちゃんと、昔からの先斗町の景色が残っていました。それらに目を向けてもらえれば、先斗町の町並みをもっと楽しんでもらえるのではないか。私たちは、花を置いてみることにしました。

 

 

 

 

ー軒下花展の歩みー

実験的に始めた第1回目の2015年は、先斗町公園から四条通までの約250メートルに、30個ほどのお花を、西村を中心とした数人の協議会関係者がいけたものを、協議会役員のお家やお店を中心に3日間置かせていただきました。ありがたいことに、まちの方からも訪れてくださる方からも「もっと置いてほしい」「3日間では短すぎる」というお声をたくさんいただき、翌2016年には範囲も倍の三条~四条間に広げ、期間も3日間から5日間に伸ばし、先斗町通に面するほぼすべてのお家・お店の軒先に、お花を置かせていただきました。約150個のミニいけ花が必要となり協議会関係者だけでは到底いけられなくなり、ワークショップ形式にして、お花が好きな方・まちづくりに関わっておられる方・その他たくさんのお力をお借りすることになりました。しかしその結果、手作りでありながらたくさんの方に喜んでいただけるイベントを実施することができ、関係者一同とても嬉しく思っております。第3回となる今回は、先斗町の魅力の一つになっている”路地”にもお花を置いてほしいというお声に答えるため、約200個のミニいけ花の製作を予定しております。

 

 

 

 

 

 

第1回目は10万円の費用を、協議会予算から全額負担して行いました。

大幅に規模を拡大した第2回目は、28万円の予算のうち半分の13万円を協議会から、残りの半分は京都市景観・まちづくりセンターに助成金をいただき開催することができました。今回もまちづくりセンターの助成金を・・・と思っていたのですが、規定が変わり、イベント開催のための予算には助成金が使えなくなってしまいました。そこで今回みなさまにご支援いただきたく、応募させていただきました。

 

35万円の予算の内訳は、以下のようです。

 

花代;25万円

器材料代;4万円

チラシ印刷代;2万円

冊子(小写真集)印刷代;4万円

 

※うち15万円を協議会予算から、12万円を関係者寄付金から、8万円をfaavoにて募らせていただきます。

 

 

花は、四季に基づいた日本の営みそのものです。そして美しい景観は、そのまちに生きる人々の営みがにじみ出たときに生まれるものなのだと、先斗町のまちづくりをお手伝いさせていただく中で感じるようになりました。

 

今年もぜひ先斗町の軒先を、お花で彩りたいと思います。みなさまの暖かいご支援を、心からお待ちしております。並びにご都合よろしければ、ぜひとも花いけワークショップにてお花をいけに来ていただき、同時に”花を通して見る先斗町の町並み・景色”をお楽しみいただければと思います。

 

 

<花いけワークショップ「いっしょに、花」>

2017年2月22日(水)・23日(木)

場所 元・立誠小学校 保健室

時間 10:00-20:00

お好きなお時間にお越しください

花いけにかかる時間は30分~1時間程度です。

 

<先斗町軒下花展「このまちに、花」>

2017年2月24日(金)~28日(火)

場所 先斗町通(三条~四条間)

時間 10:00-21:00

 

主催 先斗町まちづくり協議会

監修 華道家 西村良子

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