私たちが愛する故郷七尾市は・・・
多くの自然や温泉地があり、能登の中心都市として知られています。
能登の豊かな里山里海を大切にする情緒ある人々の精神性によって育まれた農林水産業、食文化、祭礼、工芸、生物多様性などが、里山から里海まで密接な繋がりを持たせ、日本の原風景が現存しているとされたことにより認定を受けた『世界農業遺産「能登の里山里海」』の一端を担っています。
しかし、日本創生会議というところで2040年には消滅可能性都市として発表されてしまいました。
そこで私たちはRESAS(リーサス)という地域経済分析システムを使って七尾市の現状を調べてみました。RESAS(リーサス)とは、地方自治体の様々な取り組みを情報面 から支援するために、まち・ひと・しごと創生本部事務局が提供する、産業構造や人口 動態、人の流れなどの官民ビッグデータを集め、見える化するシステムです。
RESASを使った調査
RESASを使って調べてみると1980年には約7万人いた七尾市の人口が今現在では約5万4千人になっていて、2040年には約3万6千人になると予想されています。わずか60年の間に七尾市の人口は約半分になるのです。みなさんはこの問題に危機感を感じませんか?
人口が減ってしまうことで、例えば私たちの学校が一つに統合されたり、通学に使うバスがなくなってしまったりと、とても住みにくい町になってしまうのです。
私たちはこの予想される七尾の問題を解決するために何かできることはないかと考えました。
まず私たち自身が七尾を知り、そして七尾の良さを外に発信することでこの地域に訪れる人たちを増やそうと考えました。
七尾市の歴史などについていろいろ調べてみると、七尾市は畠山文化の時代が過去の歴史で最も栄えていた時代であることがわかりました。七尾城を拠点に七尾市の文化や活性化が始まったことがわかり、今回は七尾城にスポットをあて、七尾城を活用したまちづくりをしようと考えました。
七尾城の現地調査
七尾城は、「日本百名城」に選定され、「日本中世五大山城」(石川県:七尾城、新潟県:春日山城、島根県:月山富田城、滋賀県:観音寺城と小谷城)、あるいは「日本五大山岳城」(石川県:七尾城、新潟県:春日山城、島根県:月山富田城、滋賀県:観音寺城、東京都:八王子城)にも選ばれています。
私たちも知りませんでしたが、とても素晴らしい歴史や、自然が七尾城にはあったのです。
このようないいところがあることを是非みなさんにも知っていただきたいです。
地元中学生の意識調査
七尾市の中学生に七尾城に関する意識調査を行いました。
七尾城のPR方法として何を行えばいいかという質問には、ポスターやチラシを使った広報という意見が多数でした。現在行っているポスターやチラシでの広報をより多くの人(特に県外へ向けた)に広めていくことが大切だと思いました。
そこで私たちはアンケートからまず工夫をこらしたPRとして、七尾城をテーマとした漫画を制作するために武将キャラクターを作成しようと考えました。漫画は大人から子供まで多くの世代の方にわかりやすく読んでいただくことができるからです。その漫画を学校などにおいていただき小さい頃から七尾城に興味をもってもらおうと考えました。そして大人の人には人が集まるところに置いて頂きPRができたらいいのではないかと考えました。
七尾城ゆるキャラ「じょーやまくん」
漫画制作のために、まずは七尾城に関したキャラクターが必要だと思い、地元の中学校に案内を出し、キャラクターの募集を行いました。
そして選考を行い、決定したのが「じょーやまくん」です。
畠山氏の家紋を頭に、七尾城の特徴である石垣柄のズボンをはいています。
また皆から愛されるような見た目も選考要因の一つです。
性格は強固な精神と上から目線で、趣味は七尾城周辺の散歩です。
今回はゆるキャラの着ぐるみ作成ですが、今後は「じょーやまくん」のグッズ制作も考えていますので、どうぞよろしくお願いします。
今回のまちづくり活動を通して、七尾の歴史や現状やこれからのことなどいろいろなことを知り、七尾が25年後にはなくなってしまうかもしれないことがわかりました。私たちの住む大好きな七尾をなくさないために、仲間と協力してたくさんのことを考え、今回のプロジェクトになりました。
これからももっと七尾城を活用したまちづくりを推進していきます。
今回のプロジェクトをもっとより良いものにするために是非とも皆様のご支援・ご協力の程よろしくお願いします。