いつも応援いただきありがとうございます。
本日は、今回の取り組みで新企画を起こすアイテムについてお話したいと思います。
新潟硝子「淡黄金」はどんなアイテム?
新潟の地で豊かに実った黄金色の稲穂。
淡黄金はそんな情景を感じさせるグラスやプレートを展開しています。
制作にはソーダ石灰ガラスという原料を採用。
※ガラス原料について....ガラスと一口にいっても、その原料は異なる性質を持った様々な種類が存在します。一般的に広く使われているのはソーダ石灰ガラスという原料で、ソーダ灰、石灰石、珪砂(けいしゃ)等で構成されています。
黄金色のガラスは以前より照井が取り組んでいたアイテムでしたが、ご縁をいただき新潟の企業様とのプロダクトとして新たなデザインにて製品化され、三越本店さん(東京)を皮切りに新潟伊勢丹さんやビッグサイトなどの展示会にてお披露目の場を頂戴してきました。
2016年11月開催 新潟伊勢丹「越品」HP
https://isetan.mistore.jp/store/niigata/event/eppin/lineup-under4.html
淡黄金の製作と技法開発には2年の月日を費やしています。
まず、特徴的なこの色見。
角度によって感じることのできる黄金色は、代表照井による調合にて表現されています。調合の比率が少しでも変わってしまうと緑色が強く出てしまうため、皆様にお届けできる品質には至らず製品にはなりません。照井こだわりの色といっても過言ではない、永く研究を重ねた結果の集大成なのです。
そして形。
飲み口ならびに側面部分は、厚さにわずかな強弱をつけ「ゆらぎ」を表現しています。
手に持つとしっくりと馴染むような心地がするのは、そのゆらぎがあるからこそ。
その不均一さが個性を生み出すため、同じ規格のアイテムでも手にする人それぞれの「世界にひとつだけ」の特別を見つけ出すことができます。
照井曰く「人間は自然と体が均一になるよう動いてしまう」。それは40年以上ガラスに触れ腕を磨いてきた経験があるからこそ知り得ること。それをものづくりに生かし、月日をかけあえて意図的に不均一に仕上げるという技法を生み出しました。
技法が確立している淡黄金は、今回の新商品作りで「新潟の食に合う器」という新たな魅力作りを課題としています。
新潟にはお酒、お米はもちろん、豊かな自然から生まれる食材がたくさんあります。
ずっとこの地で過ごしていると当たり前のように感じますが、新潟から少し離れてみるとそれをひしひしと感じることがあります。
いつもと同じお酒やお料理でも、器によって味わいも食卓の楽しさも変わるもの。
より皆様に新潟の食を楽しんでいただきたくて、日常を豊かにしてくれる淡黄金シリーズの新商品を展開したいと思っています。
それにあたり、試作費用として「原料代」と「るつぼ代」が大変負担になるため、皆様にご支援をお願いしたいです。
※るつぼとは...ガラスの原料を溶かすための入れ物。素焼きの陶器でできています。
お味噌汁に例えると、コンロが「溶解炉」、お鍋が「るつぼ」、お汁や具が「ガラス原料」にあたります。
約1300度で24時間休むことなく熱せられた「るつぼ」は時間と共に消耗するため、定期的に交換が必要です。価格はひとつ約8万円です。
こちらが「るつぼ」です
交換の際は溶解炉を一度解体し「るつぼ」を入れ替えます
大変もったいないのですが、ガラスの性質上再び使うことができないため交換の際は破砕してしまいます
るつぼを壊した際こんなガラスの塊が現れることが。色気のない工房の中では異質の美しいきらめき。建物の内外にゴロゴロ転がっていますので、ぜひ探してみてください。
美味しいお酒をお気に入りのグラスで。
新潟の食材を使って愛情こめて作ったお料理をお気に入りの器で。
毎日の食卓に豊かと楽しさを添えるガラス食器を作りたいと思っています。
皆様ご支援をよろしくお願いいたします!