どんな環境下の生活でも農を身近に感じられる移動式農園を実施し、地域社会のバリアをなくしたい!
ご挨拶
はじめまして、一般社団法人「SPSラボ 若年認知症サポートセンターきずなや」です。
2004年 若年認知症の人・家族が地域で孤立している現状を知り、本人・家族と専門家ボランティアで居場所や相談所を作り、孤立を解消する市民活動を行なってきました。国や都道府県にソーシャルアクションを行い、制度の間の問題を訴えてきました。2014年より認知症の人の働ける場づくりとして、高齢者農福連携事業を地域の住民・農業法人・企業・大学と連携をしながら行なっています。
若年認知症の人たちが、生活に不便さがあっても、不幸にならない地域づくりを、当事者と共に行なっています。
移動式農園をしたいと考えたのは、若年認知症の活動をする中で、障害者でもなく、かといって一般就労が出来ずに困っている若者達との出会いです。個性的ではありますが、優しくて、真面目な若者達が、社会の間で苦しんでいることを知りました。認知症の専門家ですが、何かできることはないかと考えました。その時、若者達の優しさが、認知症の人を支えていることに気づき、若者達と認知症の人たちが支え合える関係を地域で作りたいと思いました。
高齢者施設に入り楽しみの選択肢が少なくなるなかで農業に触れる環境を提供したい!
認知症の人や寝たきりの高齢者の方々が施設に入所されると、農との関係が薄くなる。
農に触れる力があっても、移動や環境の問題があり、農を楽しむことができない。
気がつけばその能力が低下して、もう楽しめることができなくなる。 力があるうちに、施設でも農を楽しめる仕組みを実現したいです。
社会との距離が少し遠いひとを社会と繋げたい
大学生や就職できない若者等が高齢者施設と農家をつなぎ、施設の高齢者が楽しみ、生活の質の向上に寄与したい。
移動農園の仕組みづくりや準備で大学生や就職できない若者が集まる場所にもなり、自分たちの生活の質の向上につなげたいと思っています。
移動型の畑で収穫を楽しむために
奈良の追分梅林で、認知症の人や若者達が、レイズドベッドという高床式の畑に地域特産のいちごやトマトを栽培します。レイズドベッドを高齢者施設に運び、高齢者の方に収穫を楽しんでいただきます。
支援金の使いみち
移動式の設置物の作成、活動のリーフレットの作成、活動するための会議室代、活動のための交通費や人件費に使わせていただきます。
実行スケジュール
3月 連携先の農家や施設との打ち合わせ、施設でのシミュレーション
4月 リーフレット等準備
5月 本番
6月 振り返り
応援メッセージ
平井 正明 さん
認知症になっても、社会参加が大切です。このような場があることで、認知症になってもやりたいことがまだまだできる。学生・若い人達の役にもたてます。
最後に
当事者が、与えられた環境の枠で、やりたいことを探すのではなく、自分たちのやりたいことを、自分たちの力で成し遂げることのできる環境を共に作りたいです。
このプロジェクトが、その環境を作る第一歩となります。どうぞ、ご応援をよろしくお願いします。
● お問い合わせ先
mail: wakano@kizunaya-nara.jp
担当 wakano tatuya