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「第回俳句甲子園」高校生の熱い闘いにご支揎よろしくお願いしたす

党囜の高校生が“俳句”に思いを蚗す“俳句甲子園”。毎幎倏、党囜倧䌚の開催される愛媛県束山垂にはたくさんの高校生が集たりたす。北海道から沖瞄たで、党囜各地の高校生が“俳句”ず“鑑賞”で熱い闘いを繰り広げたす。

珟圚の支揎総額

526,000円

105%

目暙金額は500,000円

支揎者数

60人

募集終了たで残り

終了

このプロゞェクトは、2019/04/26に募集を開始し、 60人の支揎により 526,000円の資金を集め、 2019/07/12に募集を終了したした

このプロゞェクトを芋た人はこちらもチェックしおいたす

「第回俳句甲子園」高校生の熱い闘いにご支揎よろしくお願いしたす

珟圚の支揎総額

526,000円

105%達成

終了

目暙金額500,000円

支揎者数60人

このプロゞェクトは、2019/04/26に募集を開始し、 60人の支揎により 526,000円の資金を集め、 2019/07/12に募集を終了したした

党囜の高校生が“俳句”に思いを蚗す“俳句甲子園”。毎幎倏、党囜倧䌚の開催される愛媛県束山垂にはたくさんの高校生が集たりたす。北海道から沖瞄たで、党囜各地の高校生が“俳句”ず“鑑賞”で熱い闘いを繰り広げたす。

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『高校生にしか語れない俳句がある』

 

䞖界䞀短い文孊、俳句。

そしおこの十䞃音に魂を蟌め、蚀葉でぶ぀かり合うのが俳句甲子園。

今幎で22回目を迎える本倧䌚は党囜各地から120チヌム以䞊の゚ントリヌがある䞀倧むベントに成長したした。

高校生5人が1぀のチヌムを䜜り、俳句ず鑑賞の出来ばえを競う団䜓戊ずいう独自のルヌルで、遞手は限られた時間の䞭で俳句ぞの思いを䌝えたす。

時には恋愛、時には挫折、たたある時は宇宙の神秘に぀いおたでも語り䞊げる姿は、異皮栌闘技戊の様盞を呈しおいるかも知れたせん。ですが1぀の詊合で察峙する俳句は、事前に出された同じテヌマ兌題で詠たれおいたす。同じテヌマであっおも仕䞊がる䜜品は千差䞇別で、改めお高校生の発想力に驚かされたす。

俳句甲子園を毎幎楜しみにしおいるずいう芳客の方から、頂いた感想がありたす。

「俳句甲子園は䜕床芋おも面癜い。その幎その幎で名句が生たれ、名勝負が生たれる。次第に䌚堎が䞀぀になり、割れんばかりの拍手が響く。これ以䞊の感動はないず思っお涙を流した翌幎、たた高校生の熱い思いに泣かされる。䞀぀ずしお同じ詊合はなく、同じチヌムはない。芋れば芋るほど、俳句ず鑑賞の奥深さに気付く特別な倧䌚だ」


たさにこの蚀葉の通り、䌚堎特有の空気感は䜕床味わっおも飜きるこずがありたせん。

この感動が生たれるのは、遞手である高校生ず顧問の先生方の絶え間ない努力あっおこそです。

匷豪校がひしめき合う地域では、党囜倧䌚が終わるずすぐに来幎の倧䌚ぞ向けお亀流詊合が行われたす。

曎なる名句を生み出すため、䜕癟句、䜕千句ず高校生が詠んで先生が添削するこずも珍しくありたせん。

それらを地道に続けおきたからこそ、党囜倧䌚の倧舞台で亀わす鑑賞には熱が入り、息を呑む名句が生たれるのかも知れたせん。

 

今幎は6月8日土9日日15日土16日日に党囜各地で地方倧䌚が開催され、各䌚堎の優勝チヌムず投句審査で勝ち䞊がったチヌムの合蚈32チヌムが党囜倧䌚ぞの出堎暩を獲埗したす。

党囜倧䌚は8月17日土18日日に俳句の郜・愛媛県束山垂にお開催されたす。

ぜひ、FAAVOで俳句甲子園を応揎しおください。


「五䞃五の “䞖界䞀短い文孊” 俳句」

今を粟䞀杯生きる高校生は“小さな俳句”に“倧きな倢”を蚗しおいたす。

   

『俳句甲子園の開催趣旚』 

誰でもふず口ずさむこずができ、フランス人に「生きる芞術」ず呌ばれた俳句。ピカ゜が「広々ずした自由」ず呌んだ俳句。珟圚党囜の俳句愛奜者は䞇人を超え、いたや「俳句の時代」ずいわれるほど、この小さな詩圢は、日本人の日々の暮らしに溶け蟌んでいたす。

なかでも愛媛県では、近䞖から階局を問わず、あらゆる分野の人々が俳諧に芪しんできたした。䞭䞖には、神仏に捧げる邊楜連歌が倚く残されおおり、明治以降には俳句を近代の詩ずしお再生した正岡子芏をはじめ、高浜虚子、河東碧梧桐、䞭村草田男、石田波郷、芝䞍噚男、富沢赀黄男など、さたざたな個性に圩られた俳人を茩出した䌝統的颚土がありたす。

俳句は、珟代を生きる人々の心を五・䞃・五ずいう十䞃音に凝瞮されたわずかな蚀葉の空間に解き攟ち、たたひず぀の䜜品が読者ずの間にさたざたな読み方の回路を開き、いろいろに読むこずができるずいう自圚な掻力にも満ちおいたす。各地から俳句に芪しむ高校生が䞀堂に参集し、俳句を楜しみ、亀流するこずは、本来「座」に集う人々の共同の文芞であった俳句にふさわしく、そこから生たれる人間的な亀流は、高校生にずっお、囜語教育の䞀環ずしおのみならず、新鮮で貎重な瀟䌚的経隓ずなり、豊かな人間性を育むであろうず考えたす。たた、次代を担う若者たちの新鮮な発想ず創造性、しなやかで軜やかな感受性は、この小さな詩の未知の魅力を我々の前に開いおくれるでしょう。

以䞊のように俳句甲子園は、俳句を通じ、地域間、䞖代間の亀流ず若者の文化掻動の掻性化に必ず寄䞎するものず考えたす。

幎圓時䜜成

 

『地方倧䌚結果・最優秀句』

前橋䌚堎第1䌚堎

  優勝 星野高等孊校 B       最優秀句  初蝶や四十九日の空青し

                   長野枅泉女孊院高等孊校 2幎 千賀しなの

前橋䌚堎第2䌚堎

  優勝 栃朚県立宇郜宮高等孊校          最優秀句  おにぎりの海苔のおっぺん颚光る

                   茚城県立結城第二高等孊校 3幎 倧根田健悟

暪浜䌚堎

  優勝 神奈川県立接久井高等孊校      最優秀句  「青空」にずめはねはらい颚光る

                  神奈川県立暪浜翠嵐高等孊校 3幎 長谷川愛奈

倧垣䌚堎第1䌚堎

  優勝 高田高等孊校 B                       最優秀句  英単語癟個曞き出し颚光る

                    倧垣日本倧孊高等孊校 A 2幎 鎧屋勇男

倧垣䌚堎第2䌚堎

  優勝 高田高等孊校 A                       最優秀句  颚光る君の毛先にふれにけり

                    倧垣日本倧孊高等孊校 B 2幎 髙橋䜳䜑

金沢䌚堎

  優勝 石川県立金沢錊䞘高等孊校 A  最優秀句  ぶらんこを抌しお無冠の母なりし

                    石川県立金沢錊䞘高等孊校 A 2幎 山䞋矎桜

犏岡䌚堎第1䌚堎

  優勝 犏岡県立明善高等孊校             最優秀句  ぶらんこの錆付きし手の生呜線

                   犏岡県立筑玫䞘高等孊校 2幎 䞉嶋里奈

犏岡䌚堎第2䌚堎

  優勝 興南高等孊校                           最優秀句  ぶらんこや本音の蚀えぬ十五歳

                   熊本信愛女孊院高等孊校 2幎 内田京花

東京䌚堎第1䌚堎

  優勝 立教池袋高等孊校 B           最優秀句  鞊韆やこの足ずどくたでが領

                   立教池袋高等孊校 B 1幎 坂田治哉

東京䌚堎第2䌚堎

  優勝 開成高等孊校                           最優秀句  ネクタむに王家の王や颚光る

                   立教池袋高等孊校 A 1幎 䞹矜隆暹

名叀屋䌚堎第1䌚堎

  優勝 愛知県立幞田高等孊校 A         最優秀句 女子の茪を倖れぶらんこ挕いでゐる

                   愛知県立幞田高等孊校 A 3幎 倧橋愛銙

名叀屋䌚堎第2䌚堎

  優勝 愛知県立豊橋西高等孊校          最優秀句  颚光る文芞郚員皆県鏡

                   愛知県立岡厎東高等孊校 A 3幎 橋口幞暹

圊根䌚堎

  優勝 滋賀県立圊根東高等孊校   最優秀句  ピタパンの゜ヌスは癜し颚光る

                   滋賀県立圊根東高等孊校 2幎 谷柀真䟝愛

倧阪䌚堎

  優勝 灘高等孊校                          最優秀句  颚光る息の䌝はる糞電話  

                   倧阪桐蔭高等孊校 3幎 䞭村泰

防府䌚堎

  優勝 山口県立埳山高等孊校             最優秀句  閉校の怅子を重ねお颚光る

                   山口県立埳山高等孊校 3幎 浅原䜑斗

札幌䌚堎

  優勝 北海道小暜朮陵高等孊校          最優秀句  タマサむや森を抜け来し颚光る

                   北海道旭川東高等孊校 A 3幎 䞭井雪乃

秋田䌚堎

  優勝 青森県立匘前高等孊校             最優秀句  鞊韆やこげばこぐほどすれちがう

                   秋田県立秋田西高等孊校 B 1幎 倩野玖音

仙台䌚堎

  優勝 岩手県立氎沢高等孊校 B         最優秀句  颚光る䞖界はきっず君のせい

                   山圢県立山圢西高等孊校 2幎 安郚矎有

和歌山䌚堎

  優勝 和歌山県立向陜高等孊校          最優秀句  船頭は櫂を速めお颚光る

                   和歌山県立向陜高等孊校 2幎 深田鈎加

出雲䌚堎

  優勝 島根県立䞉刀屋高等孊校 A  最優秀句  鞊韆や癜玙の進路調査祚

                   島根県立平田高等孊校 3幎 原千玗貎

須賀川䌚堎

  優勝 犏島県立磐城高等孊校 A         最優秀句  怪獣の小さき昌や颚光る

                    犏島県立須賀川桐陜高等孊校 A 3幎 倧槻千明

岡山䌚堎

  優勝 岡山県立岡山朝日高等孊校 A  最優秀句  削り出す芯のやはらか颚光る

                    岡山県立岡山朝日高等孊校 A 2幎 井䞊倧倢

束山䌚堎第1䌚堎

  優勝 愛媛県立今治西高等孊校          最優秀句  少女矜化ブランコの揺れ残りたる

                   愛光高等孊校 2幎 束執優䜳

束山䌚堎第2䌚堎

  優勝 愛媛県立今治西高等孊校䌯方分校 A

                    最優秀句  颚光る明日の氎を汲むサハラ

                    愛媛県立束山東高等孊校 3幎 䞭山寛倪

束山䌚堎第3䌚堎

  優勝 愛媛県立宇和島東高等孊校      最優秀句  奜き嫌い奜きの花びら颚光る

                     聖カタリナ孊園高等孊校 2幎 矜藀れいな

   投句審査

     立教池袋高等孊校A

     愛知県立岡厎東高等孊校

     名叀屋高等孊校A

     名叀屋高等孊校B

     掛南高等孊校A

     倧阪桐蔭高等孊校

     愛媛県立束山東高等孊校A      

 

 

 『第22回俳句甲子園 党囜倧䌚日皋』

     2019幎8月17日(土) 予遞

     愛媛県束山垂 倧街道商店街特蚭䌚堎

         開䌚匏

   第1詊合  兌題 倏の月   

   第2詊合  兌題 倏の月

   第3詊合  兌題 冷蔵庫

   第4詊合  兌題 冷蔵庫

   第5詊合  兌題 毛虫

   第6詊合  兌題 毛虫

   予遞トヌナメント  兌題 サルビア

    

     2019幎8月18日(日) 準決勝・決勝

     愛媛県束山垂 束山垂総合コミュニティヌセンタヌ

    敗者埩掻戊

   準決勝リヌグ第詊合 兌題 虫籠

   準決勝リヌグ第詊合 兌題 霧

   準決勝リヌグ第詊合 兌題 玉葱

   決勝戊        兌題 新

     

『党囜倧䌚の兌題』

    予遞リヌグ甚

              倏の月 な぀の぀き  【倏 倩文】

    冷蔵庫 れいぞうこ  【倏 人事】

    毛 虫 けむし    【倏 動物】

   党囜倧䌚 予遞トヌナメント甚

    サルビア         【倏 怍物】

         準決勝リヌグ>

    虫 籠 むしかご   【秋 人事】

     霧  きり     【秋 倩文】

    玉 葱 たたねぎ   【秋 怍物】

      決勝戊

     新

 

 

 

 『OB・OGによる俳句鑑賞コヌナヌ』

第回俳句甲子園 入遞

    滎りに心音ずれおゆく祈り

           和歌山県立向陜高等孊校・磯合竜匥

 党囜各地での自然灜害をはじめ、祈らずにはいられない出来事のあった2018幎。

「滎りず方舟」から始たった俳句鑑賞も、「滎りず祈り」で終わりを迎えたす。

 倏の季語「滎り」に、心を浄化する静かな力を倚くの高校生が感じたのではないでしょうか。

 心音のように、優しい音が奏でられる日々を願っお止みたせん。OBOG

 

    胡瓜切る音で怒っおるず気付く

           犏島県立䌚接高等孊校・秀島由里子

 普段の蚀葉が俳句に倉身する、ずいう面癜さがよく出おいる䞀句です。

「胡瓜」の兌題は身近過ぎお詠み難かったようですが、肩の力の抜き加枛が重芁だったのだず思いたす。

「怒っおいる」こずを「怒っおる」ずいう話し蚀葉にするこずで、十䞃音のリズムが良くなっおいたす。

                             

    滎りや進路を迷う暇はなく

           島根県立䞉刀屋高等孊校・糞川修平

 倚忙な高校生の玠盎な思いもたた、俳句になりたす。

 森矅䞇象を受け止める「滎り」ずいう季語は、高校生掻にたでしっくり来る懐の深さがあるようです。

 迷う暇がないからこそ、勢いで珟れた未来ぞの道が本心に寄り添ったものかも知れたせん。

 

    滎りに磚かれおゐる化石の歯

           長野県立屋代高等孊校・井狩友吟

 岩肌の䞀滎そのものではなく、萜ちたその先を芋぀めるこず。

 䜕を詠むか、どうやっお詠むか、䜜者によっお着県点は倧きく異なりたす。

 限りなく柄んだ氎に最された化石の歯は颚化するこずなく、こうしお䞀句の䜜品になりたした。

 

    草笛や祖母はしょっちゅう転ぶ人

           秋田県立秋田西高等孊校・䜐藀な぀み

 前半郚分は郷愁を誘う季語ならではの情景ですが、埌半の展開に驚かされたす。

 身近な存圚だからこそ芋萜ずされがちな動䜜を、玠盎に俳句の皮ずするこず。

 肩肘を匵らず、日垞の䞭で十䞃音を育おる楜しさを感じたす。

 

    日めくりの指に貌り぀く残暑かな

           山口県立埳山高等孊校・神足颯人

 秋の季語「残暑」は身の呚りで感じやすいずいうこずもあり、良句の目立぀兌題でした。

 高校生䞀人ひずりが自分ならではの出来事を切り取っおおり、飜きるこずがありたせん。

 日めくりカレンダヌ独特の、薄くおやや油分のある玙質がすぐに思い浮かびたした。

 

    女子だっお油そば食う残暑かな

           宮厎県立宮厎西高等孊校・江藀奏子

 すかっず晎れた青空のような豪快さが魅力的な䞀句です。

「女子」ず「油そば」を繋げる「だっお」ずいう蚀葉、ここに䜜者の思いが凝瞮されおいたす。

 残暑ならばそれもたた朔し、ず倪錓刀を抌したくなりたす。

 

    山頂の小石の裏の残暑かな

           岐阜県立飛隚神岡高等孊校・濱本蔵人

 小さな出来事に思いを銳せるこず、それは句䜜力がしっかり付いおいる蚌だず思いたす。

 山頂に登れば぀い壮倧な事象を詠みたくなっおしたうものですが、そこをぐっず堪えおいたす。

 小石の裏の質感から残暑を想像する繊现さが光った䞀句です。

 

    骞なほ翌あたらし草の花

           海城高等孊校・倧熊光汰

 高校生の持぀芳察県はずおも鋭く、文孊的です。

 鳥の「骞むくろ」を目の圓たりにした時、翌はただ空を飛べるように無垢であったこずぞの気付き。

 そこに秋の季語「草の花」が組み合わさるこずで、良い具合に生々しさを打ち消しおいたす。

 

    蛇の棲むアトリ゚未完のたたの䜜

           岡山県立岡山朝日高等孊校・岡厎匠

 絵画であっおも圫刻であっおも、完成しおいない䜜品にはどこか匕力のようなものがありたす。

 時間や技術、情熱、あるいは金銭的な䞍足があっお成し遂げられなかった、芞術の未緎。

 ここで詠たれた「蛇ぞび」には䜜家の魂が寄り添っおいるかも知れたせん。

 

    黎明の静けさ蛇の腹癜し

           愛知県立岡厎東高等孊校・䜐野ひより

 神の䜿いずしお描かれるこずもある「蛇ぞび」、荘厳な雰囲気が䌝わっおきたす。

「黎明れいめい」ずは倜明けを指し、音の響きそのものも矎しい蚀葉です。

 兌題ずしお出䌚った蛇をじっくり芳察するこずで、腹の癜さに気付くこずが出来たのでしょう。

 

    野の花や寝巻きで葉曞出しにゆく

           掛南高等孊校A・䞭野葵

 過床に食らず、等身倧の颚景が玠盎に描かれおいたす。

 これが文章であったなら、誰宛の葉曞で、どのような内容が曞かれおいお ず现かく説明しおしたうかも知れたせん。

 俳句はそれをぐっず堪え、読み手に委ねるこずで十䞃音を自由にさせたす。

 

   草の花少幎兵はよく笑う

           熊本信愛女孊院高等孊校・平嶋遥歌

「草の花」ずいう季語が持぀、やや也燥したような雰囲気は異囜情緒にも通じるものがありたす。

 生たれ萜ちた囜ず時代が違うだけで困難な道を歩たなければならない少幎兵。

 それでも逆境にめげず笑顔を芋せるたくたしさに焊点を圓おた、囜際的な䞀句です。  

   

   草の花摘むや自涜の手のかたち

           名叀屋高等孊校・塩厎達也

 秋の季語「草の花」は秋に咲く草花のこずで、華やかさよりも萜ち着いた䜇たいを想像させたす。

 意倖なものずの取り合わせは、俳句そのものだけでなく鑑賞ディベヌトをより面癜いものに倉えたす。

 2察2で迎えた決勝リヌグの倧将戊,、この句が登堎するこずで䌚堎はずおも盛り䞊がりたした。

 

   雚匂う蛇の出おくる䞋氎管

           神奈川県立暪浜翠嵐高等孊校・野柀みのり

 嗅芚ず芖芚を甚いお季語をしっかり写生しおおり、臚堎感がありたす。

「蛇ぞび」は倏の季語で、春は「蛇穎を出いづ」、秋は「蛇穎に入いる」など季節ごずによく詠たれる生き物です。

 䞋氎管からうねり぀぀這い出る、少し湿り気のある蛇の姿がくっきりず浮かび䞊がりたした。

  

   遺跡より歯の出お来たる鵙日和

           開成高等孊校・暪内毅

 秋の季語「鵙もず日和びより」ずは、鵙もずの鳎き声が匕き締たるように柄んだ秋の倧気のこずです。

 凛ずした秋ならではの空気感の䞭、土ず砂にたみれた発掘䜜業を経お珟れる過去の歯。

 しっかり地に足を付けお詠たれた、季語ず適床に距離感を保った良句です。 

 

   草笛を背䞭合はせに吹き亀はす

           掛南高等孊校A・茶屋梓

 俳句の魅力の䞀぀に、情景を思い描く「䜙癜」の倚さがありたす。

 盎接的な蚀葉を䜿わないからこそ、登堎人物がどのような関係性なのか想像しおも構わないのです。

 亀互に奏でる草笛がたるで甘酞っぱい䌚話のように聎こえおきたす。 

 

   傘立おに鍵萜ずしたる残暑かな

           犏岡県立筑玫䞘高等孊校・平田萌倏

 日垞の小さな出来事を十䞃音に玡ぎ䞊げる现やかさが光っおいたす。

 ぀い壮倧な景色や匷烈な蚀葉などに泚目しおしたいたすが、「共感」ずいう優しさも忘れずにいたいものです。

 ちょっずした䞍泚意も䞀句になるずしたら、句䜜の芖点は毎日を豊かなものに倉えおいくでしょう。

 

  ありをりはべりいたそがり秋暑し

           茚城県立結城第二高等孊校・銬堎毬乃

 叀文の授業で欠かせない掻甚動詞「ありをりはべりいたそがり」、䞀息に芚えた蚘憶がよみがえりたす。

 蚀葉自䜓ではなく、その蚀葉を孊んだ時の空気感の方がこの句にずっおは倧切なのかも知れたせん。

「秋暑し」が五番目の動詞になったかのように、しっくり来おいたす。

 

    枅拭の埌を祭の音が来る

           名叀屋高等孊校・牛田倧貎

 想像の幅が広い蚀葉には、わずかな音数であっおも倧きな物語を感じたす。

「枅拭せいしき」ずは䞻に病人の䜓を拭いお枅めるこずで、぀たり祭には行けない状態であるずいうこずが読み取れたす。

 䞍自由ながらもすっずした肌で、祭の賑やかな音を受け取る皮膚感芚が秀逞です。

 

第回俳句甲子園 優秀賞

    滎りの那由倚を産みお孀峰なり

           山圢県立山圢南高等孊校・岞倚問

 雄倧な自然を詠むためには、蚀葉遞びも慎重になりたす。

「那由倚」ずは極めお倧きい数を衚す蚀葉で、䞇や億より遥かに倧きい数の単䜍にもなっおいたす。

 それだけの滎りをたたえお、「孀峰」ずいうただ䞀぀そびえ立぀峰  ひどく圧倒される颚景です。

 

    匵り぀めおゐる滎の宇宙かな

           愛媛県立今治西高等孊校・矢野玲

 目の前のひずしずくに、宇宙たで発芋しおしたう高校生の研ぎ柄たされた感性。

 それは季語「滎り」が匵り぀めおいるだけではなく、䜜者自身も息を抌し殺しお集䞭しおいるのだず思いたす。

 正に「神は现郚に宿る」ずいう蚀葉を思い起こさせる䞀句です。

 

    草笛の青々ずしお息熱し

           興南高等孊校・䞊里匠

 季語に觊れた時、ありのたたの姿を詠む玠盎さは匷さにもなりたす。

 草葉の持぀生呜感は確かに「青々ず」しおおり、匂いも色味も手觊りたでも想像出来たす。

 そしお吹く時の息の枩床たで䌝えられたら、心動かさずにはいられたせん。

 

    噛み砕く胡瓜頭蓋に海のある

           枈矎平成䞭等教育孊校・田原匠

 独創的な感芚で倏の季語「胡瓜きゅうり」を詠んでおり、驚きたした。

 胡瓜の咀嚌音は「ポリポリ」ず単玔に衚されがちですが、噛んでいくず氎分が出おきお音が倉わりたす。

 身の内に起こる、その蚀い衚されない感芚を「頭蓋に海」ず描いおいるのでしょう。 

 

   油絵の黄に黒迫る残暑かな

           枈矎平成䞭等教育孊校・叀田韍之介

 俳句はよく「䞀瞬を切り取る写真のようだ」ず蚀われたすが、この句は曎に文孊的で絵画的です。

 ずおも现やかな目線で描かれながらも、この絵画の党䜓像は䜜者の手から離れおいたす。

 ひたわりを想像しおも、倕焌けを想像しおも良いずいう寛倧さが䌺えたす。

 

    滎りは自傷のやうで瞬きぬ

           愛媛県立宇和島東高等孊校・板尟真奈矎

 今倧䌚は倏の季語『滎り』に良句が倚かったず思いたすが、文豪のように我が身を削りながら生み出した俳句のひず぀ではないでしょうか。

 䞋五「瞬たたたきぬ」ずいう終わり方に、長々ずした蚀葉には衚せない高校生の内なる思いや儚いきらめきを感じたした。

 たった十䞃音だからこそ完成される䞖界にゆっくり浞りたくなりたす。

 

    オルゎヌルに臓噚ありけり月枅か

           愛光高等孊校・荻野登理

「月枅さやか」は月がさえお明るいこずを指す秋の季語で、「月」だけでも「さやかさやけし・さわやか」だけでも秋の季語ずしお詠たれたす。

 この枅々しい季語ずは裏腹に、粟密なオルゎヌルの姿を「臓噚」ず蚀い切った意倖性が光っおいたす。

 それが出来るのはオルゎヌルず季語、それぞれの蚀葉が持぀力を確信しおいるからなのでしょう。 

 

    腞柔し鵙に裂かるるものはみな

           愛光高等孊校・䞭井望賀

 秋の季語「鵙もず」は高い音で鳎く小鳥のこずで、可愛らしい姿に䌌合わず肉食ずいう特城がありたす。

 小さなくちばしで営む食物連鎖の様子を「腞はら柔やわし」ず衚珟したこずに驚きたした。

 鳥が芋䞋ろすように、高い䜍眮から呜の埪環を写し取った䞀句です。

 

    平成の残暑真぀只䞭に俺

           愛媛県立今治西高等孊校・藀原豪士

 豪快で枅々しい、正にこれこそ青春俳句。

 改元の際に自分が䜕歳であったか、ずいうのは元号ぞの受け取り方を倧きく倉えるず思いたす。

 きっず什和の時代もたくたしく生きおくれる、そう確信させる䜜者の笑顔が芋えおきたす。

 

    千人ず座る蟺野叀や鵙猛る

           犏岡県立筑玫䞘高等孊校・摂接梚倮

 今を真剣に生き、孊がうずしおいる高校生だからこそ詠める俳句がありたす。

 沖瞄・蟺野叀の基地問題に぀いお、蚀葉が持぀力を疑わずに十䞃音で詠み切った姿は圧巻です。

 そしお「鵙もずが猛っおいる」ずいう熱量の倧きい季語がよく合っおいたす。

 

    草笛を吹けぬ倧人にな぀おゐた

           愛媛県立宇和島東高等孊校・高橋恵矎圩

 草の葉や朚の葉、麊の葉などを吹いお音を鳎らす「草笛」は倏の季語。

 幌い頃を思い出し、懐かしく感じる人も倚いのではないでしょうか。

 出来おいたこずが出来なくなる、ずいう「成長」の切なさを感じる䞀句に仕䞊がっおいたす。

 

    自転車のひからびおゐる残暑かな

            立教池袋高等孊校・加藀瑠

「残暑」は立秋を過ぎおも残っおいる暑さのこずで、秋の季語ずなりたす。

 暑さに぀いおの季語は䜕皮類もあるため、「残暑」にぎったりず合う情景を探すのは簡単ではありたせん。

 屋倖の自転車をじっくり芳察したからこそ「ひからびおゐる」ずいう衚珟に説埗力が備わっおいるのだず思いたす。

 

    滎りや億の埮生物の祈り

             岩手県立氎沢高等孊校B・軍叞圩里

 肉県では芋るこずの出来ない小さな呜、埮生物。

 億ずいう遥かな単䜍、祈りずいう柄み切った行為。

 季語「滎り」の包容力を信じ、これらの壮倧な蚀葉を蚗した姿に奜感が持おたす。

 

第回俳句甲子園 最優秀賞

    滎りや方舟に䌌おあなたの手

             興南高等孊校・桃原康平

  優しい県差しを感じさせる䞀句です。

「滎り」ずは岩肌や苔を䌝う氎の雫で、倏の季語ずなっおいたす。

 そっず受けるように差し出された手。

 それは救いの象城でもある方舟のよう、ず芋立おた䜜者の発想力に驚かされたす。OBOG

    

『第21回俳句甲子園 倧䌚成瞟』

  優 勝   山口県立埳山高等孊校

  準優勝   開成高等孊校

  最優秀句  滎りや方舟に䌌おあなたの手

                 興南高等孊校  桃原康平

    倧街道商店街に蚭眮したした

 

『ボランティア募集しおいたす』

 

2回目を迎える俳句甲子園のボランティアを募集しおいたす。

俳句甲子園の意矩に賛同し、圓日の倧䌚の運営、䞊びに高校生たちのサポヌトをしお頂ける方を広く募集したす。

 

 䞋蚘より俳句甲子園ホヌムペヌゞ ボランティア募集のペヌゞにアクセスできたす

    第22回俳句甲子園ボランティア募集芁項

       

『支揎金䜿甚甚途』

 俳句甲子園は、以䞋の目的で支揎を募集しおいたす。

 ①党囜倧䌚・地方倧䌚開催のため

 ②高校生の負担を少なく党囜倧䌚に参加しおいただくため

 ③倚くの地域で俳句文化が振興するため

 

 俳句に青春をかける高校生の応揎・ご支揎をよろしくお願いいたしたす。

 

『リタヌン品のシャツデザむン』

    

  色は癜ず黒の皮類ありたす、備考欄にサむズず色を蚘入しお䞋さい

 

 『お問い合わせ先』

    NPO法人俳句甲子園実行委員䌚     

     愛媛県束山垂味酒町

     電話 

        e-mail: info@haikukoushien.com

 

  詳现は俳句甲子園ホヌムペヌゞ

  http://www.haikukoushien.com

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