ピースバンクいしかわの西井です。 クラウドファンディングも残り1か月を切り28日となりました。 ピースバンクいしかわが自ら取り組んでいるクラウドファンディング 今回はこのクラウドファンディングをきっかけに、ピースバンクいしかわの活動を通じて個人的に感じていることをまとめてみました。 普段は、中小企業診断士として主に石川県の中小企業を経営している経営者様をお客様とし、発生する経営課題に対して、経営者と一緒に課題解決策を考える仕事をしています。 そんな普段の仕事で培った自分の知識や経験が、役に立つのではないかと期待し、ピースバンクいしかわの活動を始めました。 普段の事業活動の中では、この人の思いを一歩でも前に進めたいという思いも当然にありますが、どうしても経済合理的に正しいかどうかという視点で物事を判断してしまいがちです。 一方で、ピースバンクいしかわの活動をしていると、経済合理的な面も当然にあるのですが、まず思いに共感できるかどうか、これを第一に考えて行動しております。 思いへの共感を第一とすることができる。これがピースバンクいしかわの活動をしてよかったと思うことの1つです。 1つ具体例を挙げると、 小松能美農業青年グループの宮本健一さんから平成30年の大雪により700棟を超えるビニールハウスが倒壊し、青年グループで何とかしたい。このままだとこの地域の高齢層離農が増えて、地域の農業が立ち行かなくなる。クラウドファンディングという手段を使って何とかその流れを少しでも止めたい。という相談をいただきました。 ご相談をいただいている中で、ハウスを撤去するための費用をクラウドファンディングで集めようとすると、膨大な金額(700棟以上の撤去費用)を集めなければいけないことが判明しました。その中で、その熱い思いと今抱えている課題を解決するプランも一緒に考え、結果としてハウスを解体するための道具を購入して地域のJAに寄付するプランにたどり着きました。 クラウドファンディングで支援をいただくための基本的な準備に関しても、小松能美農業青年グループの仲間で役割分担をされたり、地域のJAとの協力を得たり、準備段階からクラウドファンディング達成まで、まさしく地域の農業を盛り上げたいという思いが1つの形になった活動でした。 クラウドファンディングは、お金を集めるための手段ではあります。しかしこの支援を通じて私自身が感じたことは、クラウドファンディングは、思いという見えにくいものを見えやすくする(お金での支援やSNSでシェアなど)手段の1つであることを実感いたしました。 ピースバンクいしかわのクラウドファンディングもそんなきっかけになればいいそう思っていますので、活動を継続していきたいと思います。