初めまして!このプロジェクトの起案責任者の関と申します。
東京出身ですが佐賀に移り住んで3年になります。
自分は食と古民家に興味があり、食を通じたリノベーションビジネスを立ち上げるべく佐賀に移住してきました。現在は古民家カフェのオーナーもしております。
東京では食に関わるメディアの仕事に主に携わっており、主に販促企画やマーケティング、メディアの立ち上げ等手がけておりました。そのため7月で閉店してしまう米農家さんが営む米粉スイーツショップの手助けをしてほしいと頼まれたのかが今回のプロジェクトの発端です。
米農家さんが熱い思いで始めたお店をなんと存続させたいと思いこのプロジェクトを立ち上げました。
知人を通じて紹介された米粉スイーツ専門店のオーナー古賀さん。
パティシエかと思いきや・・・本業は農家でした。
お話を伺うと以前はパティシエや他のスタッフも雇っていたらしいのですが、現在はほぼお一人で営業されているとのこと・・・
気になってもう少し突っ込んだ話を聞く事にしました。
「元々は米農家だったんですよ」と古賀さん。
「当時まだ知られていなかった品種『にこまる』を長崎の品種試験場からとりよせて作り始めたんです。何回か昨付けしている間に品質もどんどん良くなって。だけどもせっかく良い米を作っても普通に出荷してしまっては金額は同じまま。努力しても変わらないんですね。
なので既存の流通に頼らず直接販売しようと決めたんです。」
「おかげさまで人気が出て7年前には伊勢丹のコメ販売コーナーにも扱ってもらったり、全日空マイレージの対象商材にもしてもらって。毎年6t~7tくらは出荷してたんじゃないかな。」
「そんな時です、米粉と出会ったのは。」
当時、減反政策の影響を受け、昨付面積を縮小することを余儀無くされた古賀さん。減反による農地転用の場合、代替えで大豆や小麦、野菜等ほかの作物を作る事が多いなか、加工品扱いとなる米粉に着目した古賀さん。
「当時米粉という言葉はまだあまり知られてなくて米の粉といえば上新粉。和菓子につかわれる位のものでした。けど米粉はパンやお菓子にもなる。小麦アレルギーの子達の話も聞くようになって小麦つくるより米粉の方人々の役に立つと思って。」
「それで作り始めたんですが・・・自分が考えていたより全然知られてなくて、米粉。結構な量が売れ残っちゃったんですよ(笑)。これなんとかならんかな〜と思っていろいろ周りに相談しながら見て回ってるうちに、米粉のパンは多いけどスイーツやってるとこはあまりないって気づいたんです。」
「調べたら米粉のスイーツショップが佐賀には無い。これはもう使ってくれるところが無いんだったら自分で活用する店を作るしかない!と思い立ちました。」
調理経験ゼロだった古賀さん。なんとかパティシエを探しだし2013年6月に念願の米粉スイーツショップ『Ceemo4』(シーモフォー)をオープンさせます。
「当初は卸売りもしたりして順調でした。そして何より嬉しかったのが小麦アレルギーを持つお子さんがいらっしゃる方の喜びの声。なかなか食べさせてあげられる美味しいスイーツがなくて、探して買いに来ました!って。福岡や長崎、熊本といった遠方からわざわざお越しいただく方も多くて。こんなに困っている人がたくさんいたんだって気づいたんです。涙がでそうになりました。グルテンフリーという言葉を知ったのはその時です。」
「ですが徐々に目新しさもなくなったからなのか売上も下がっていって・・・」
「スタッフも一人減り二人減り・・・ついにはパティシエも去ってしまって。 でも自分で始めた店ですからなんとか継続させたくて。自分で作り始めたんですよ。農家がスイーツを(笑)」
「そんなこんなでなんとか営業継続してたんですけど・・・しまいにはお米作ってる余裕も無くなって店に専念する羽目になってしまって。ここまで頑張ってきたんだけども・・・」
「でも最初の頃のお客様の喜びの声や感謝の手紙が忘れられなくて。本当申し訳無い気持ちでいっぱいです。」
古賀さんに出会ったのは1ヶ月前。閉店を決めた後でした。
せっかく良いお米を作って頑張ってきて、さらには小麦アレルギーを持つ方々に感謝される店を作って頑張ってきたこの店をそのまま無くしてしまうのは勿体無いと思ったんです。
日本人の米離れが問題になっている中で米の消費促進にもつながり、かつアレルギーを持つ方を助けにもなる米粉スイーツ。なんとか復活させて古賀さんの思いを繋げていきたい。
そんな思いからこのプロジェクトを立ち上げました。
自分の得意な事は企画やマーケティング。古賀さんの思いと自分のノウハウを掛け合わせる事で次に繋げて行きたいんです。
今回クラウドファウンディングを活用しようと思ったのはより多くの方々に知っていただきたかったからです。減反政策に伴う影響、米の消費量減が叫ばれている実態、小麦アレルギーの問題、グルテンフリーの可能性。
より多くの方に関わっていただく事により、今の農業に関わる問題やアレルギー問題等関心を持ってもらえるきっかけになればと思っています。
今回、以前より一歩踏み込んで佐賀県産の『米粉』『卵』『牛乳』を使ったALL佐賀の米粉ロールケーキを作ります。
また使用する食材もなるべく佐賀県産にこだわります。こだわり抜いたロールケーキを各種開発し、展開して行く予定です。
・嬉野緑茶の新緑ロール
・黒胡麻ブラックロール
・嬉野ほうじ茶焙煎ロール
・天使のホワイトロール
・赤の煌めきクランベリーロール
・みやきのパッションロール etc・・・
ぜひ復興した暁には多くの方に召し上がって頂きたいです。
現在古賀さんはお米を作っていません。化学合成農薬および化学肥料の窒素成分を5割以上削減して生産した特別栽培米『佐賀にこまる』。これをぜひ復活させたいです。不幸中の幸いにして圃場(田んぼ)は知り合いに貸し出しているだけで来年以降作付が可能とのこと。
今回のプロジェクトの第1段階は店舗を復活。そしてその後に元々あった良質な佐賀にこまるを復活させる。そのお米を使ってスイーツを作り、そして作り続ける。それが目標です!
集まった資金は全額店舗リニューアルに伴う諸費用(店舗契約金・改装費・メニュー開発費・デザイン代)に充当いたします。
・店舗契約金 30万円
・改装費 50万円
・メニュー開発費 5万円
・デザインリニューアル 10万円
米消費の問題、アレルギーの問題、フードロスの問題・・・米粉はその問題の解決の一端を担える可能性を秘めていると思います。
今回のプロジェクトを通じてそういった問題解決の一助となり、かつ佐賀県産の食材を用いて佐賀の魅力を発信していくことで、いろんな人の笑顔を増やしていきたいです。
ご協力、よろしくお願いいたします!
【起案者プロフィール】
関 正峰
東京都出身。佐賀県鳥栖市在住。
大学卒業後成城石井・楽天・クックパッド・ぐるなびと食とインターネットに関連する企業を渡り歩き現在は独自の食関連のネットワークを活かし活動中
現在は古民家活性・リノベーションを中心とした食の企画・イベント立案を行う会社
『COREST-LABO』代表取締役として食ビジネスアドバイザーとして活動中。