それでも、やる
イベントパートナーの高橋です。
これまでにご支援、拡散にご協力頂いた方、本当に、本当にありがとうございます。
日本全国の大道芸大会関係者の皆様、パフォーマーの皆様、また、大道芸が好きな皆様へ伝えたいことがあります。
大好きなパフォーマーさんの一人である、ハードパンチャーしんのすけさん(@shinnosuke_hp)の言葉を借りまして、最初に一言。
今回の大道芸フェスティバル
本題に入ります。
今回のクラウドファンディングは「成功すればいいね」ではなく、「絶対成功させないといけない」と考えています。
そのうえで、今回のフェス、なぜクラウドファンディングで開催費を集めているかについては、長くなるのでスタート時点では割愛しました。
これから一つずつ詳しく説明していきます。
資金不足だけが問題ではない
私たちの資金不足の問題はもちろんありますが…(涙)
それだけではないのです。
今回の大道芸フェスは、業界内、大道芸ファン内で小さい話題になっています。
このクラウドファンディングの成果にも少なからず注目が集まっているはずです。
そのなかで、もしこのフェスのクラウドファンディングが失敗すると、
「大道芸フェスのクラウドファンディングは集まらない」という共通認識が生まれてしまいます。
実はすでに集まらないという認識でいる業界関係者の方のほうが多いのかもしれません。
事実、過去に大道芸フェスのクラウドファンディングは幾多もありましたが、私の知る限り、多くても50万円くらいで、100万円を超える支援を集めた例はありません。
コロナ禍における大道芸フェスの構造的問題
続いて、現在の日本全国の大道芸フェスティバルの構造について考えてみましょう。
主に日本全国の大道芸フェスは商店街を中心とした、もともと賑わいのある場所をより賑わせるというお祭りの構造で成り立っています。
主催者さんから賑わいのある場所を提供してもらったパフォーマーさんは、自らのパフォーマンスによりお客様から投げ銭を頂き、主な出演料とします。
主催者さんは、商店街の関係者らを中心とするような、イベントのプロではないことも多く、また、入場無料でイベントが行われることも相まって、大道芸フェス単体で主催者が潤うような構造には、ほとんどなっていません。
(私はそんな空気感の大道芸フェスが大好きですし、みなさんもそうだと思います。)
しかし、コロナ禍において考えてみると、商店街では人を3密から遠ざけることが場所柄不可能に近く、それをコントロールするにも大きな人員や費用が必要になります。
そもそも主催者が潤う構造になっていないにもかかわらず、クラスターが発生した際に叩かれるのはフェスの主催者及び場所を提供した商店街でしょう。商店街ごとワイドショーの餌食となり得ます。
そのためフェスを中止する方向に話が進むのは当然で、残念ながらコロナ禍において大道芸フェスを開催する経済合理性はほとんどないと考えざるを得ません。
現在フェスを主催出来るのは、私を含めた従業員4人全員が大道芸の大ファンであり、前のめりに倒れる覚悟が出来ている私たちくらいかもしれません。(笑)
費用の問題
世界中でコロナの影響が完全になくなるのがいつになるのかはわかりませんが、もう少しコロナが収まり、大道芸フェスの実行委員さんの頑張りによってフェスを開催しようと考えたとします。
すると、今度はフェス運営費、スポンサー費の問題が出てきます。
当然、各企業、商店街等これまでフェスを応援してくださっていた主催者さんも例年よりイベントにさける費用の余裕は少ないわけですし、クラスターが発生する可能性はゼロには出来ませんから、スポンサーになれない企業も出てくるでしょう。
それにより、フェスの規模の縮小を検討したり、出演料が安くても来てくれるパフォーマーさんだけ呼ぼうと考えることもあるかもしれません。
地域の方や、ファンの方がフェスを希望していてもです。フェスの縮小ならまだよいですが、最悪、中止、廃止になってしまうことも否定できません。
ファンのみんなで開催する大道芸フェスへ
もしも仮に、
今回のクラウドファンディングで、目標である350万円を超えるような大きな金額を集める事ができれば、各大道芸フェスの実行委員さんの希望になるでしょう。
従来のような運営費、スポンサー費が集まらなくても、一生懸命クラウドファンディングやってみようという機運が生まれます。
クラウドファンディングで成功するために、有名なパフォーマーさんを呼ぼうといった機運になり得ます。
それにより、場所は商店街から公園などに変わるかもしれませんし、観客の密集度合いはコントロールする必要はあっても、今までと少し違った大道芸フェスが生まれる可能性が残ります。
ご存知のように、今、世の中の各業界が、ファンの方と痛みを分かち合いながら助け合っています。
私たちの愛する大道芸界も、スポンサーがいなくたって、ファン同士で助け合ってフェスが開催出来るんだという実績を残したいです。
ここまで説明してきたように、
従来の大道芸フェスの特徴である賑わいのある場所で入場無料で投げ銭をするというスタイルだけでは、
コロナの問題が完全に解消するまで、フェスは開催しにくいでしょう。
大道芸ファンが自分たちのお金を少しずつ持ち寄ることで、郊外の公園等でフェスを開催する。
という可能性を今回を契機に作っておくべきだと考えています。
なんとか、今回のクラウドファンディングで1つのムーブメントを作って、成功に導きたいです。
最後に
この日本大道芸フェスティバル、
アフターコロナにおける大道芸イベントの日本のトップバッターになり、今後の開催を悩んでいる日本各地の大道芸フェスティバルのロールモデルになりたい。
とうたっています。
フェスを実施するためのハードルを1つずつ全部乗り越えることより、
このフェスを実施しない理由を100個考えるほうが簡単です。
安全安心を最優先に実施することを誓いますが、それでも準備段階でのリスクは山ほどあります。
なのに主催者に経済合理性はないのですから、フェスを中止するほうが簡単です。
それでも、やる
それが大道芸の未来のためになると信じています。
今回私達は開催にあたって、普段からお世話になっている25組のパフォーマーさんにお声掛けしました。断られることも覚悟していましたが、誰一人からも断られることなく、全員このフェスに快く協力することを誓ってくれました。私達に期待をしてくれました。
また、開催を発表後、SNS上での批判も覚悟しましたが、批判にあたるようなお言葉は全くといっていいほどありません。多くの頑張れという声を頂いています。
もちろん、口に出さないだけで、色々な想いの方がいると思います。想像に難くありません。
でも、今までの人生で経験したことのない、抱えきれないほどの期待をして頂いているのも事実です。
それでも、やる
彼らの期待に応えるためにも、私たちは前に進もうとあがきます。
ここまで読んでくださった各大道芸フェス実行委員の方、パフォーマーの方、大道芸ファンの方、この文章たまたまにたどりついて、最後まで読んでくれたあなた。
何卒、今回のクラウドファンディング、成功に導くために力をお貸し頂けないでしょうか。
何卒、熱い思いを添えて、ご支援と拡散をお願いします。