日本ODA事業であるモザンビーク大規模農業プロジェクト「プロサバンナ事業」が中止となりました。
モザンビーク 日本のODA事業中止を地元民歓迎↓↓
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4048591.html
昨日は、「プロサバンナ事業」の報告会 by JVCに参加させていただき、ODA事業やJICAの対応の実態を知りました。
「誰のための農業だったのか」「支援が独りよがりになるとこうなるのか」...。
思うところは色々ありましたが、農業プロジェクト「Farming 2 Firming up」ではコミュニケーションを大切にしていこう、と強く思いました。
農業プロジェクト「Farming 2 Firming up」は、現地の人たちの、現地の人たちによる、現地の人たちのためのものです。現地では融資を受けにくいため、代わりに日本から農業初期費用を支援する計画を立てました。継続的な支援ではありませんし、農業初期費用自体もどれくらいの支援が得られるかはわかりません。それは、ガイドたちも承知の上で開始しました。
当初は、彼らが綱渡り状態で農業を立ち上げることになり、逆にストレスになるのではないか、と私自身が不安になることもありましたが、彼らと密にコミュニケーションをとり、多く報告や写真を受け取るうちに、不安は払拭されました。
ガイドたちは、コロナが終息したら本業に戻りますが、観光業は繁忙期と閑散期があるため、農業は継続したいと考えてます。ある程度農業の基盤を作ったら、女性たちも農業に参加できるようにし、孤児院の子供達の支援も継続したいと考えています。土地がある限り、少しずつ農作業を進め、将来は、日本から支援いただいた皆様へのお礼として農作物を送りたいと考えています。
日本では考えられないほど経済的に厳しい生活でも、日本人なら悲観的になってしまうような状況でも、彼らは逞しく、希望に満ちているのです。そして、彼らは自然の偉大さを知り、自然への身を委ね方も知っているのです。
観光客を失った今、ガイドたちが一番望んでいるのは、コミュニティとの繋がり、世界との繋がりです。支援いただいた皆様のメッセージを受けるたびに、ガイドたちは勇気付けられます。
社長Davidが一人で始めたキリマンジャロ登山の案内が、ツアープロジェクト「Summit 2 Sand Safaris」となり、ツアー参加者の紹介により広まっていったように、農業プロジェクト「Farming 2 Firming up」も、農業初期費用の一時的な支援で終わることはなく、コミュニケーションは継続します。
ガイドたちの活動に刺激を受け、私も、キリマンジャロの女性や孤児院の子供達とのプロジェクトを進めているところです。
・私自身がエコツアー・エコ農業を学んだコスタリカの団体と連絡を取り合い、「繋ぐ」ための計画を進めています。
・キリマンジャロの女性たちと一緒に、手作りの品の販売に向けて準備を進めています。
・キリマンジャロの孤児院の子供たちが色々な人と手紙や写真を送り合えるような仕組みを構築したいと思っています。
ご支援いただいた皆様にとっても、キリマンジャロの人たちとコミュニケーションを継続し、元気を与え、元気をもらえるようなプロジェクトにしていきたいと思いますので、メッセージやアイデアをお寄せいただけましたら嬉しいです。
Satoko Sugaya