「え?何にもしてないよ?」
と言いたげですが、白いポーチを鞄から引きずり出していました(笑)
8/2、検査結果を基に先生と夫と話し合いを行いました。
※7/5(投与18日目)の検査結果はこちら
https://camp-fire.jp/projects/296826/activities/181338#main
※8/2(投与46日目)の検査結果はこちら
https://camp-fire.jp/projects/296826/activities/188735
私達の結論としては、
「薬を3日分だけ残し、残りを300㎎/1日で投与する。なくなり次第投薬を一旦終了する。」です。
(全52日間)
その後は、毎日体温を計り異常がないか経過観察を行います。
もし、体温が上がった場合は再発したと判断し残した3日分の薬を投与開始します。
そして有り難く集まった支援金で薬を購入させて頂きます。
その場合、闘病途中でクラウドファンディングが終わるかと思いますが、お返しは順次送らせて頂きます。
その後はTwitter (@ruichan0525)にて様子をご報告させて頂ければと思います。
もし、経過が順調だった場合もそれで終わりではありません。
目安として3ヶ月何もなければ一先ず寛解となる様ですので定期的に検査しその様子をTwitterにてご報告させて頂きたいと思います。
理由としては、
FIPになった事により発生した症状(肉芽腫、高グロブリン血症)が改善し蛋白類の値が正常値になったのに
これ以上薬を投与して投与途中から出てきた別の副作用症状(胃腸炎、肝障害)を悪化させたくないからです。
本当に悩みました。
当初は84日間100㎎/1㎏またはそれ以上で投与するのが当たり前だと思っていました。”飼い主さんの経験談”では途中投薬量が増えるのが通常でしたし。
しかし“医学的な文献”や検査結果、先生に話を聞くうちルイちゃんには当てはまらないかもしれないと思い始めたのです。
持論でこの病気の一般的な考えではないため賛否両論あると思いますし、皆様に推奨したい方法ではありません。
ただ、お金がないからとか見た感じ元気そうとかそういう理由からではありません。
簡潔に申し上げましたが、詳しい理由をこれから述べさせて頂きたいと思います。
とても長くなりますのでお時間がある方、宜しければ理由をご覧下さい。
ポジティブな視点からは…
○肉芽腫が消えている
前回(7/5)の時点で「細胞診検査(腫瘍に針を刺すもの)も出来ない位ではあるが小さな腫瘍はある。」と言われていましたが
今回(8/2)は「(エコーで)腫瘍は確認できない。」と言われました。
現時点ではなくなったと言って良いかもしれません?
○総蛋白、アルブミン、グロブリンが正常値である
「A/G値が0.8以上あるとFIPでない可能性が高い。クレアチニンなど他の数値の変化より診断において優位である。」
という文献があり、
(本文ままではありません。)
FIPの猫ちゃんの飼い主さんは皆さん“A/G値0.8以上”を目指しているかと思います。
しかし、これは「A/G値0.4以下だとFIPの可能性が高い」というのとセットになっており
(実際ルイちゃんも投与前は0.33でした。)
0.4~0.8の間はFIPか否かという事は実は明言されていません。
(明言するのは難しいと思います。)
それに0.8以上だからといって絶対にFIPでない、再発もしないと言い切るものでもなく
“ひとつの可能性と安心を求める為の指標である”という私達の見方です。
そして何より総蛋白、アルブミン、グロブリンの値を見ると7/5の時点ですでに全て標準値に入っています。
A/G値の「参考基準範囲→0.4~1.1」としている文献もある位で、数値上は健康である事が分かります。(8/2現在は0.69)
ネガティブな視点としては…
●小腸、大腸の壁が厚いまま治らない(胃腸炎になった)
投与前はこの症状はありませんでした。
前回(7/5、18日目)も厚くなっているのは見受けられましたが、
その時点では下痢や食欲不振、嘔吐もなく様子見でした。
その後、
7/17(30日目)~8/2(46日目)まで下痢~緩めのうんちになりました。
●肝臓の数値が悪くなる
GPTが前回(7/5)は79で正常値でしたが、今回の検査(8/2)で89と高めを示しました。
この数値が高いと肝臓病、ゆくゆくは肝硬変を起こす可能性があります。
今の所重篤な状態ではありませんがこの後飲み続けてどうなるかは分かりません。
先生の話だとこの薬を飲んでいる猫ちゃんではままある事らしいのです。
この数値が高いと下痢の症状もでる様なのでルイちゃんに当てはまっています。
以上の4点から投薬打ちきりを考えました。
前回(7/5)の時点では副作用もなかったのでA/G値0.8を目指す為投与し続ける予定だったのですが…。
とはいえ皆様、
「本当に84日じゃなくていいの?」
「投与量も少ないけど大丈夫?」
とお思いかもしれません。
私もそう思った事はあります。
※↓この先は投与量と期間についてです。時間のない方は飛ばして下さい。
一般的には「84日間、100㎎~150㎎/1㎏かそれ以上」です。
ではなぜこの量が一般的なのか。
その前にまずこの薬は飲めば飲むほど治ると言う魔法の薬ではないと言う事を知って頂きたいです。
そもそもFIPとは《突然変異した猫コロナウィルスが免疫細胞に悪さをして自己免疫が過剰に身体を攻撃する》病気です。
ですのでこの薬を投与する事で
《ウィルスの増殖を抑え個々の免疫力を正常に戻し、その免疫力で治す》のがこの薬の働きです。
その事をふまえて、
FIPを発症する猫ちゃんのほとんどが1歳以下か10歳以上で人間で言う所の10代やお年寄りです。
その為元々の免疫力だったり抵抗力だったりが成猫に比べ低いのだと思います。
その為ウィルスを押さえきれなかったり、
ウィルスが減ったら減ったで体重が増える為、身体の体積に対して治す力が足りなくなり
改善が見られない→投薬量を増やす(個々の治す力の底上げ)
という流れになるんだと思います。(これは私の考察です)
※こちらでもその話に少し触れています
https://camp-fire.jp/projects/296826/activities/183102
それで、
治療=薬を増やす
というイメージが一般的なものとしてついたのだと思います。
ちなみにルイちゃんはおよそ3歳で人間だと28歳位です。
それと、ルイちゃんの様にドライタイプはウェットタイプより進行が比較的遅いのでそういった事も加味されると思います。
今まで何度も申し上げておりますが、
私は医療関係者ではありません。文献を読み漁っただけのただの素人です。諸説ある中で私達が精査した情報ですので間違いがあるかもしれません。
(検査結果は事実です。)
他の方に減らしてもいいと提唱する訳でもなく、この薬が効くとも効かないとも断言する事はありません。
(宣伝はNGですので念の為)
もしFIPの猫ちゃんの飼い主様が読んでらっしゃるのでしたら、掛かり付けの先生の指示に従って投与されるのが一番良いと思います。
私達も、専門にはしていませんがこの薬や症状について勉強されている先生と話し合い決めました。
しかしながら再発については不安はあります。
目安として、投与を止めてから3ヶ月何もなければ一先ず寛解となる様ですがどんな猫ちゃんの飼い主さんでもこの期間の不安な気持ちは同じかもしれません。
何故なら《84日間、適正(とされる)量を投与しても止めてから数日で再発する子がいる》
という症例があるからです。
こればかりはそれぞれの猫ちゃんによってだと思うので止めてからどうなるかは分かりません。
寛解すれば「良かったね。」でいいのですが、
再発したら「やっぱり途中で止めたからだ。」と責められるかもしれません。
今から胃が痛い思いです…。
どうか皆様も一緒に祈って頂けると幸いです。
ここまで長文を読んで頂きありがとうございました!
おまけ
お気に入りのクッションにて。