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消えゆく沖縄の古民家。沖縄の伝統建築を守るため昔ながら工法で琉球民家を建てたい‼

今では非常に少なくなった沖縄の古民家。時代と共に失われゆく赤瓦屋根のある風景。伝統工法で建てられた民家が姿を消しつつあります。熟練した技術が必要となる職人は高齢化が進み後継者不足も問題です。このままでは沖縄の伝統建築文化は消滅の危機です。琉球民家を建て伝統建築文化を守りたい。

現在の支援総額

38,000

0%

目標金額は5,000,000円

支援者数

6

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/10/24に募集を開始し、 6人の支援により 38,000円の資金を集め、 2021/01/11に募集を終了しました

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消えゆく沖縄の古民家。沖縄の伝統建築を守るため昔ながら工法で琉球民家を建てたい‼

現在の支援総額

38,000

0%達成

終了

目標金額5,000,000

支援者数6

このプロジェクトは、2020/10/24に募集を開始し、 6人の支援により 38,000円の資金を集め、 2021/01/11に募集を終了しました

今では非常に少なくなった沖縄の古民家。時代と共に失われゆく赤瓦屋根のある風景。伝統工法で建てられた民家が姿を消しつつあります。熟練した技術が必要となる職人は高齢化が進み後継者不足も問題です。このままでは沖縄の伝統建築文化は消滅の危機です。琉球民家を建て伝統建築文化を守りたい。

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【ご挨拶】

沖縄県今帰仁村で自宅を民泊の宿として営んでいる浦崎と申します。10年程前に父の生まれ故郷の沖縄へ移住しました。移住後間もなくして観光で訪れた「琉球村」、その古民家の座敷に腰を下すとなんとも心地よい風が部屋の中を通り抜け、肩の力がフッと抜けたような思いがして、とても癒されたのでした。


琉球村・大城家それが琉球民家に魅了されたきっかけでした。沖縄の暮らしはこの風と共にあり、そしてこの家の中で先祖代々受け継がれた時間と共にあるように思えたのでした。その後、沖縄の気候風土、文化に根差した琉球民家というものを知るにつれ、同時に様々な問題を抱えていることを目の当たりにしました。このままでは沖縄の伝統的な建築様式や民俗文化は消滅の危機を迎えます。その問題の解決の糸口になるよう、琉球民家を一軒でも多く増やしたい。そのために本プロジェクトを立ち上げました。



【このプロジェクトで実現したいこと】

沖縄の伝統的な工法に則って昔ながらの赤瓦の民家を建てたいと思います。そのためには¥15,000,000-の建築費用が必要です。不足分の¥5,000,000-をこのプロジェクトで募ります。琉球民家を建て沖縄の伝統建築文化を守りたい。職人の働く場を守りたい。沖縄の景観を守りたいと考えています。

沖縄の伝統的な工法で建てられた琉球民家



【プロジェクトをやろうと思った理由】

沖縄といってすぐに思い浮かぶのが青い海や青い空、そして集落の風景には赤瓦の屋根が欠かせなかったり、そんなイメージをお持ちではありませんか?。


しかし、現実は違いました。

今では沖縄の伝統的な様式で建てられた民家は博物館やテーマパークに展示される重要文化財になっています。飲食店などに活用されていることはあっても実際に住まわれている家は殆どありません。そもそも赤瓦の琉球民家自体が沖縄本島では非常に少なくなっています。このままでは沖縄の伝統的な様式の民家はなくなってしまうでしょう。

琉球民家を取り巻く問題は非常に厳しい状況です。私たちにとってはなによりも悲しいことです。琉球民家が抱える問題には4つの側面があります。

①需要がない。
②職人がいない。
③建材がない。 
④空き家。

空き家となり崩壊寸前の古民家戦後、沖縄ではコンクリートの住宅が多く建築されるようになりました。工期が早く、建築費が安く、そして台風に強いとなれば木造からコンクリ―ト造りに取って代わってゆくのは当然のことでしょう。しかし、それでもおじぃおばぁたちは生まれ育った琉球民家に愛着を持って住み続けました。ですが親元から独立した子供たちは頑丈で経済的なコンクリートの家を建てて暮らします。時が流れるにつれ住む人がいなくなればその家は空き家になり取り壊されることもなく放置され、そしてそのまま崩壊の道を辿ります。

空き家のまま放置された古民家取り壊すには費用が掛かります。また新しい住人が現れたとしても伝統的な様式のままでは不便なので改修工事が必要です。ましてや台風やシロアリの被害が心配。そのような様々な理由で古民家は数を減らしてゆくのです。






崩壊寸前の古民家

伝統工法での建築風景

減り続ける琉球民家はそれに携わる職人にも当然影響を及ぼします。メンテナンスもされず、ましてや新たに建てようとする人もいない、そんな状況では職人の仕事場がありません。






琉球民家を建てるには熟練した職人の技術が必須です。 例えば琉球民家の柱と梁の結合には釘を使わず木と木を組んで結合します。この伝統的な工法を沖縄の方言で「ヌチヂャー」と言います。ヌチヂャーで組まれた躯体幾何学的に結合された美しい小屋組み


瓦葺き作業


屋根には手作りの赤瓦が載せられ、漆喰で塗り固められます。これは台風の強い風から瓦が飛ばされないようにするため、そして屋根全体を重くすることで家そのものも飛ばされないようにするためです。

熟練した職人による漆喰塗りの作業





琉球民家が数を減らせば職人たちの技術を発揮する場もなく、高齢化した職人たちの後継者を育てることもままなりません。




また建材もしかりです。

手作り赤瓦は文化財の修復用に造られはしても一般の家で葺けるほど簡単に入手することはできません。手作り赤瓦

職人の数も減る、建材も少ない、このままでは伝統的な建築文化は消えてゆくでしょう。それだけは絶対に阻止したい、そのためにも琉球民家を建てたいのです。


琉球民家の優れた特徴

琉球民家には先人たちの知恵によって夏を涼しく過ごすための工夫が至る所に施されています。

南向きの開口部家は南向きになっていて大きな開口部が部屋の中へ風を取り入れます。「雨端(あまはじ)」は家の内と外の間の特徴的な空間「夏でも日陰に入れば涼しい」と年配の人たちはよく言っていました。沖縄では風が常に吹いているので日陰に入れば意外に涼しく心地よく過ごせるのです。

エアコンが普及する前の時代に考えられた家のつくり方ですから当然、気密性より通気性に重きをおいています。でも、それが沖縄らしくて心地よいのです。


軒は低くせり出し、夏の暑い日差しが部屋の奥まで入ってこないように工夫されています。この軒下の空間を雨端(あまはじ)と言い、琉球民家特有の構造です。

日陰になった部屋は木陰の涼しさ

くうきみーが開けられた屋根


屋根には空気抜(くうきみー)という穴が開いていて屋根裏に溜まった熱やカマドの煙を外に逃します。







瓦葺き工事


屋根は編まれた竹の上に石灰を固めたイシグ、その上に瓦が載っています。手作りの赤瓦は素焼きなので水分を含みます。その水分が日差しを受けて蒸発するときに熱も一緒に奪っていくので家の中が涼しくなるのだそうです。



赤瓦が葺かれた琉球民家の屋根

現代は屋根に防水シートを張って施工するのが当たり前ですが、昔ながらの屋根は竹と土(イシグ)と瓦だけで葺かれていました。それぞれの材料は当然、水(雨)を通しますが、3つの材料が揃うことと屋根の5.5寸の勾配で雨漏りを防ぐように考えられているそうです。先人たちの知恵は素晴らしいですね。防水シートで覆われていないので通気性がよく夏でもエアコンいらずで涼しく過ごすことができます。


琉球民家を建てるということは伝統工法だけでなく、その地で暮らす人々の慣習も継承することになります。

棟上げ式の様子

例えば棟上げをすると施主はちょっとした宴会を催し、職人やご近所を招いてヤギ汁などのご馳走を振舞いました。昔は大切な行事のために各家庭でヤギを飼っていました。

棟上げ式で振舞った「ヤギ汁(ケータリング)」













更に棟上式の時には大工の棟梁が板に「紫微鑾駕(しびらんか)」と書き、小屋裏の一番高いところに掲げます。紫微鑾駕(しびらんか) とは道教でいう北極星を神格化した北極紫微大帝のことでその神に家を守ってほしいという願いが込められた除災招福の呪語だそう、中国から伝わったそうです。簡単にすると家の守り神ということです。

カマド更に更にカマドにも「火の神(ひぬかん)」という神様がいて、年間を通して折々の行事に女性が拝みます。現代でもキッチンに「ひぬかん」をおいている家庭はたくさんあります。






赤瓦屋根の琉球民家がなくなるということは沖縄の伝統的な建築物がなくなり景観が損なわれるというだけでなく、沖縄の古き良き生活様式や文化、慣習が失われることにもつながります。それを食い止めるために琉球民家を建て続けたいと私は考えます。


【これまでの活動】
TV番組に

RBC琉球放送のTV番組「気ままにロハススタイル(2020年7月13日(月)~17(金)18:55~放送) 」に琉球民家の特徴とそこで暮らす私たちのライフスタイルが取り上げられました。

今では貴重な手作り赤瓦を説明するシーン

木造の琉球民家には欠かせない台風から家を守る石垣の説明シーン

瓦葺き工事の撮影

【古民家民宿開業への道】

琉球民家消滅の危機を知ってから、私は伝統工法で琉球民家を建てる事を決心しました。しかし、私が人生で建てられる家の数なんて1軒できるかできないかでしょう。そこで琉球民家を増やすために建てた家を宿として活用して、そこで得られた収入を次の建築費に当てようと考えました。当初から琉球民家で宿の開業を目的としていたのです。つまりただ伝統工法で建てればよいというだけではなく、その家が旅館業法や消防法の基準にクリアするのか?。そういった側面も設計の段階から念頭に置いておく必要がありました。その細かな経緯はブログ「赤瓦の宿ぷからーさ」のカテゴリー(テーマ別記事)の「古民家民宿開業への道ブログを開く」または「古民家民宿開業への道までの道ブログを開く」につづっていますので、ここでは省略させていただきます。


東京から移住して10年

父の生まれ島である沖縄に移住して2020年8月で10年になります。移住してすぐの頃はいろんな観光スポットを訪れました。幼い頃、沖縄へ帰省するたびに親戚に連れて行ってもらった懐かしい場所です。その中の一つ「琉球村」を訪れた時、古民家の「大城家」の座敷に座っていると家の中へさわやかな風が吹き込んできました。心地よい風でした。

琉球村・大城家

そういえば沖縄の歌の中には「風」という言葉がよく出てきます。家の中を流れる風を感じて「古民家に住んでみたい」 という思いが湧きました。沖縄の本来の暮らしが古民家にあるように思えたのです。その後、折に触れて古民家を調べていくとそこには気候風土に根差した生活様式や民俗文化、慣習や宗教までものすべてが凝縮されているように思え、「古民家は沖縄そのものだ」という究極の結論に至り、すっかり魅了されてしまったのでした。

 

古民家に住みたい!

始めは古民家の借家を探しました。いくつかの不動産屋を巡りますがいい物件は見つからず、

空き家となった古民家

次に空き家を見つけては家主を探して直談判を試みるも、沖縄ならではのいろいろな事情があって話はなかなかまとまりません。(詳細はブログをどうぞ→ブログを開く

「借家が見つからないなら建ててしまおう」。私は潔く借家探しを諦めて安易に家を建てることに方針転換したのです。しかし、家づくりへ向かって動き始めると、また新たな難しい課題がいくつも目の前に立ちふさがるのでした。 

まずは建築業者・工務店探しです。仕事が休みの度に業者を尋ね、思いの丈をぶつけても古民家をリフォームすることはあっても、この御時世にあえて建てようとする人は私くらいなものでした。建築業者さえもなかなか見つけることができません。

沖縄で伝統的な建物といえば「首里城」と思い、ダメもとで首里城の管理団体へ電話をかけ、伝統工法で家を建築できる業者を知らないか尋ねてみたのです。「捨てる神あれば拾う神あり」で、親切なスタッフがある業者を紹介してくれました。建築士が作図した自宅兼
宿「赤瓦の宿ぷからーさ」の立面図

また、新聞記事に「平成の名工に選ばれた瓦葺き職人」の記事をみつけては、連絡をとって工事現場へ赴き、瓦葺き工事を請け負ってもらえるようお願いに行くこともありました。


建築士が作図した自宅兼
宿「赤瓦の宿ぷからーさ」の平面図















琉球民家の屋根に葺く瓦は手作り赤瓦ですが、今ではほとんど作られていません。

当時の私は手作り赤瓦を購入すべく、首里城の赤瓦をつくった某有名製瓦所を尋ねたことがありました。話を聞くと職人の事情で今ではもう手作り赤瓦は作ってないとの事でした。その後も何軒かの製瓦所を回りますが、手作り赤瓦を販売する製瓦所は見つけられませんでした。手作り赤瓦が葺かれた古民家の屋根

数か月が過ぎ、たまたま通りかかった集落で手作り赤瓦が葺かれている空き家を見つけました。その空き家は、大きく傾き、今にも崩壊してしまいそうでした。このまま大きい台風が来たら屋根は崩れ落ち、あの貴重な赤瓦の殆どは割れてしまう、もったいないという思いが溢れました。そこで何とか家主さんとコンタクトを取るため、自分なりの方法で可能な限り探し続けました。半年が過ぎたころ、なんとか家主さんと連絡がとれることになりました。お会いして思いの丈を話させて頂き、琉球民家を建てるために赤瓦を譲って欲しいと伝えました。家主さんは快く承諾してくださいました。

空き家から手作り赤瓦を下ろす様子

雨端の柱は硬く水に強いチャーギ

昔、家の建築に使う材木はその土地の近くにあるものを上手に使って建てたのだそうです。

雨端の柱に使うイヌマキ(方言名:チャーギ)という材木もご多分に漏れず、「昔はその辺に生えていたよ」と聞いたことがあります。ところが沖縄のチャーギは数を減らし今では県外からの移入に頼っています。硬くて水に強いチャーギは上質な木材として大変高価なものになっていました。運よく知人の古民家が解体される際に雨端の柱を譲って頂くことができました。


大きな壁が何度も何度も立ちふさがり、そのたびに断念しそうになりながら自宅兼宿の「赤瓦の宿ぷからーさ」はスタートから5年の歳月をかけて完成しました。伝統工法による躯体工事



伝統工法による内装工事

この家が完成したのはまさに奇跡かもしれません。行き詰まるたびにいろんな人との出会いがあってなんとかゴールにたどり着けたのだと思います。出会った方々には心から感謝しております。

その後、消防設備の審査もクリアし旅館業の許可もおり、ようやく宿として営業を始めることとなりました。

消防職員立会いの下で行われる
消防設備の設置検査

旅館業許可証

5年前に完成した赤瓦の宿ぷからーさ・全景

「赤瓦宿ぷからーさ」は沖縄県北部の今帰仁村にあり、鳥のさえずりや波の音が遠くに聞こえる自然豊かなところにあります。集落内にはフクギ並木が残り沖縄の原風景のような場所です。

フクギ並木

また、歩いて1分のところには自慢のビーチがあります。

近くのビーチ


白い砂浜が250mも続くとても美しいビーチです。観光客も滅多に訪れないので、そこはまるでプライベートビーチです。


世界遺産「今帰仁城跡」や美ら海水族館も車で10分圏内、絶景スポットの古宇利大橋へは車で25分と観光にも便利な立地にあります。 

今帰仁ブルーの海のすぐ上を渡る全長約2㎞の古宇利大橋

この宿の収益で次の琉球民家を建てたいと考えていますが、新型コロナの影響で観光客は激減し収入も落ち込みました。そこでクラウドファンディングのお力をお借りしようと思います。どうか皆様の温かい心で、お力添えをお願い致します。



【資金の使い道】

支援金は琉球民家の建築費用に使います。赤瓦の宿ぷからーさの隣接地(↓写真)に建築する予定です。

完成した際は「赤瓦の宿ぷからーさ」と同様に宿泊施設として活用します。


建築予定の琉球民家・立面図

建築予定の琉球民家・平面図


リターンのご紹介

・500円 お礼メール

・1,000円 シーサーの写真データとお礼の電子メール

・1,100円 沖縄の風景の写真データとお礼の電子メール 

・1,200円 沖縄の海の写真データとお礼の電子メール

・1,500円 パワースポットの写真データとお礼の電子メール 

・2,000円 沖縄の写真データとお礼の電子メール。更に「赤瓦の宿ぷからーさ」のオリジナルポストカードにお礼文を綴って郵送いたします。

・3,000円 沖縄の写真データとお礼の電子メール。更に「赤瓦の宿ぷからーさ」のオリジナルポストカードと世界でひとつ手作りの琉球ガラスの石包み編み1個を郵送致します。 

・11,000円 「赤瓦の宿ぷからーさ」 宿泊券【1名様1泊素泊り】

・15,000円 「赤瓦の宿ぷからーさ」 宿泊券【1名様1泊朝食付き】

・30,000円 「赤瓦の宿ぷからーさ」 朝食付き宿泊券【3枚セット】

・40,000円 「赤瓦の宿ぷからーさ」 那覇空港送迎付き宿泊券【2名様1泊朝食付き】

・50,000円 「赤瓦の宿ぷからーさ」 観光スポット巡り&那覇空港送迎付き宿泊券【2名様1泊朝食付き】 

・100,000円 「赤瓦の宿ぷからーさ」 朝食付き宿泊券【10枚セット】

・200,000円 「赤瓦の宿ぷからーさ」 朝食付き宿泊券【30枚セット】


実施スケジュール

現在、工務店に見積書を依頼しています。コロナ禍で進捗状況は遅れていますが、一歩一歩必ず進めていきます。

建築予定物件・平面図


【最後に】

沖縄には素敵なものがたくさんあります。中でも青い空と青い海そして赤瓦の家、これは沖縄には欠かせない風景だと思います。この風景と沖縄の伝統建築の文化を守るために皆さんの善意でどうか資金調達にご協力ください。心よりお願い申し上げます。

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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