2020/09/04 15:37

こんにちは!白峰ボーディングスクール実行委員会・SAGOJOの土屋です。

「白峰ボーディングスクールを支える人びと」をご覧いただきありがとうございます! また、日々たくさんのご支援感謝申し上げます!

さて、白峰ボーディングスクールの立ち上げに向けて、白峰地域の声や連携先の大学の教職員や学生の声、企業の方々の声を随時お届けする活動報告。第6弾は、初の白峰地域外からのゲストです。金沢工業大学(以下、金沢工大) 産学連携局 次長、福田 崇之(ふくだ たかゆき )さんをご紹介いたします!


--福田さんは白峰ボーディングスクールにどのように関わっているのでしょうか。

白峰ボーディングスクール実行委員と連携してやっている、金沢工大 産学連携局の一人です。いつも「白峰ボーディングスクール実行委員の福田です」と名乗りながら、この活動報告でもインタビュー記事を書いていますけど。厳密に言えば、実行委員ではないんです(笑)ややこしいから、名乗っているだけで(笑)

そのなかで、白峰地域と外部の企業などを繋げるパイプ役を担っています。 

限界集落である白峰のような中間山間地域を根本的に改善していこうと思うと、次の時代を見据えて挑戦しようとしている企業やベンチャー企業などの存在ってかなり大切なんです。白峰地域の方と大学教員、自治体の方だけで厳しい状況が解決されていくようであれば、世の中にある過疎地域は、だいぶ改善されているはずですからね。

そのためにも、私のような白峰と外部企業などを繋げていく存在が必要なんです。皆さんの思いを聞き、繋げていきながらできる輪づくりを行っています。

特にベンチャー企業は、日々チャレンジングなことをたくさん考えていらっしゃいます。そういった挑戦者が白峰に入ってくれば、新たな可能性も見えてくると思うんです。

金沢工大としては、学生さんが挑戦できる場も設けていきたいと思っています。難題と向き合い、挑戦できる環境はとても大切。閉ざされたキャンパスと中ではもうそれがなかなか実現ができない。だからこそ、チャレンジンできる場を学生さんに提供できるよう、日々奮闘しています。


--白峰ボーディングスクールが本格始動したら、金沢工大生も送りこまれてくるということなのでしょうか?

すでに情報やバイオ、建築の先生は参画していただいていて、学生の研究テーマやプロジェクト活動のテーマになっています。

白峰ボーディングスクールは、来年の夏から本格始動予定。その中で学ぶテーマの多くは、白峯地域の持続可能な何かしらのものを作ったり考えたりすることです。

学生さんにとっては、白峰地域自体そのままが教材になってくるはず。普通の学校のように、カリキュラムをこなして去っていくわけではなくて……。最後は白峰地域のオペレーションまでやっていくことをテーマとしています。

考え、設計し、実行してオペレーションまで持ってく……。オペレーションまでできるキャンパスってそんな簡単に作れないじゃないですか。オペレーションということは、その社会の中に実装しないといけないので。そしてかつ運営まで考える必要もあります。そのあたりの進め方や、やり方は大学で培ってきたノウハウを活かしていくので、お任せください!

 

--福田さんが思う白峰の魅力にはどんなものがあるのでしょう?

古き良き時代が残っていることですかね。街並みはもちろんですが、機能もそう。向かいに住んでいるおばあちゃんが、突然きゅうりを持ってきてくれることもあります。 いろんな意味でタイムスリップしたかのような気分になれるのは、白峰ならではですよね。

ツケの文化がある白峰地域では、注文した覚え書きが書かれたツケ帳が置かれているお店もあるんです。ある意味、キャッシュレスなわけですよ。そういった白峰独自の文化や慣わしは、言いだしたらキリがないんですけど(笑)昔ながらの温かい文化が残っているんですよね。それは、ある種の人間らしい仕組みでもあると思います。

いまは、どんどん合理的で便利な社会になっています。でも、白峰の昔ながらの機能や風景を通してタイムスリップのようなこともできる。そんな環境の中、私たちが持っているテクノロジーを掛け合わせると、新しいイノベーションを起こせると思っています。

白峰は、要塞のように山で囲まれていて、入口と出口は国道一本で結ばれています。ギュッと集落が密集している地域でもあり、キャンパスとしては最高の環境なんです。 昔ながらの良さを残し活かしながら、新たな挑戦の場を作れる最高の場所だと思っています。


-- 白峰ボーディングスクールへ期待していることはなんでしょう?

さまざまなアツい想いを持った人や、今の中山間地域の課題解決しようと必死になっている方々が集まってくることをとても期待しています。待っていても来ないので、呼んでこないといけないんですけど(笑)いろんな企業さんやいろんな人を巻き込んで、いい環境を作っていきたいです!

白峰ボーディングスクールを挑戦の場として、一緒に挑戦してくださる方々がたくさん来てくれるのも嬉しいですね。そんな方たちと、学生さんが絡んでいくことで、きっと学生さんの成長はグッと伸びると信じています。人の成長には、場が一番重要ですからね。


--金沢工大として福田さんが抱えてる課題はありますか?

「より魅力的な挑戦的な場を、学生さんにどう提供していくか」ということですね。白峰ボーディングスクールを通して、学生さんがより挑戦しやすい場所を作りたいんです。

金沢工大に入学してくる学生さんの中には、NHK主催の大会や世界大会のロボコンに関心をもって来て下さる方もいて。金沢工大は、やはりロボコンやソーラーカーのイメージが強いんですよね。ものづくりを磨く、技術を身につけるという意味では、そんな志望理由でもいいんですけど……。でもこれからの時代に重要なことは、もっと他にあります。

これからは、いかにして時代を切り拓いていくかが、とても大切になってくると思っています。専門の軸はあったとしても、さまざまな視点から俯瞰し、いろいろな方々と繋がり、そしてまた繋げていく必要があります。これからは、そういったことを学んでほしいし、そういった情熱を培ってほしいと思っています。

だからこそ白峰ボーディングスクールでは、学生さんたちに、文化を考慮しながら、ゼロから自らの力で切り開いていく力を身に付けてほしいんです。きっとそれが、本当の意味での社会連携による教育になると信じています。そんな場所になるよう、現在奮闘中です!


 --では、最後に皆様にメッセージをお願いいたします!

ぜひ、みなさんと一緒に挑戦していけると嬉しいです!

今のこの時代があるのは、時代を切り開いてきた大先輩達たちのおかげ。厳しい状況下で、すったもんだした末の結果だと思うんです。

白峰ボーディングスクール実行委員長の山口さんが口癖のように言っている「やらないよりは、やったほうがいい」という言葉。挑戦することって、ちょっと怖さもありますよね。しかも最近は、挑戦する機会すら少なくなってしまっています。だからこそ、挑戦できる場をもっと作っていきたいですね。挑戦の第一歩をみなさんと一緒に歩んでいきたいです。

そのためにもまずは、少しでも関心持ってもいただけると嬉しいですね。ほんのささいなことでも、疑問などあれば白峰ボーディングスクール実行委員会へご一報ください!すぐお返事いたします!


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福田さんありがとうございました!

今回は、はじめて白峰地域でない方にインタビューさせていただきました。とにかく「挑戦する場を作っていきたい」というアツい想いを聴けた今回の取材。すでに現時点でも、さまざまなアツい想いを持った方々や企業様に参画していただいております。私としても、想いに賛同してくださる挑戦者がさらに増えると嬉しいです!ぜひわくわくするような挑戦できる未来を一緒につくっていきましょう!

今回のクラウドファンディングでは、限界集落である白峰地域を、自然豊かな学びの最端都市に変えていくための支援を、皆様からご支援いただいております。行かずにはいられないような、面白い地域に必ずしてみせます。

どうかみなさんのお力をお貸しください。そして白山地域に訪れていただけたら幸いです。