はじめに・ご挨拶
初めまして。静岡県在住の写真家クロダユキ です。
自然やものの気配を表現することを生業としています。
プロフィール等は下記HPをご参照いただければ幸いです。
HP:https://www.kurodayuki.photos
FB:https://www.facebook.com/yuki.kuroda.507/
2020年、大井川流域で開催されたUNMANNED無人駅の芸術祭に参加した際、静岡県川根本町久野脇
と三ツ間集落に所縁の深い「佐澤薬師堂」を舞台にインスタレーション展示をさせていただき、
展示の概要:https://www.kurodayuki.photos/post/記憶と像の関係
それが縁で写真を撮り続けており、この春新茶、二番茶のお手伝いもさせていただきました。
(写真:新茶の輝き)
そして「佐澤薬師堂」には毎日参拝。
(写真:初春の薬師堂)
「佐澤薬師堂」の御薬師様は「妻薬師」と称され、御本尊は江戸初期の作とされていますが、前御本尊は戦国時代に武田信玄の焼き討ちに遭い焼失したと伝えられています。
その後、慶長9年(西暦1604年)3月、地元の人たちの手により、二里程の山中、萩ノ沢に再建。
しかし、参道も険しくお参りに不便であったため、大正12年1月、現在の場所に移され今に至ります。
正月7日の夜、村内安全、家内無事を祈願し老若男女互いに手を取り、肩を組み、足を踏み鳴らしながら焚き火を囲み明け方まで歌い踊り続ける「ひよんどり」は、「歌垣」「踏歌」の流れを汲んでいるこの地区の興味深い風習。
男女が人前で言葉を交わすことなど許されない時代、「ひよんどり」は唯一の交流の場であったため、この地区の村人はもちろん、対岸の地名や遠くは山越えで山梨からも、この薬師堂を目指して人が集まったとか。
(写真:ひよんどり2020)
そして、2020年の今年は、ちょうど庚子年にあたり、60年に1度の「佐澤山薬師堂大祭」が執り行われ、御薬師様は集落を渡御しました(次の大祭は60年度)。
「佐澤薬師堂」の御薬師様は現世御利益の御薬師様で、恋愛はもちろんのこと、様々な良縁を結ぶことから、お堂の横にはたくさんの絵馬が風にはためいています。
佐澤薬師総代の皆様はじめ、まきやさんや地元農家さん、製茶協同組合の方々には本当にお世話になっています。
(写真:まきやにて薬師堂をよく知る方々への取材)
(写真:新茶手摘み)
主幹産業が茶業のこの地区。昔ながらの製法をこだわり抜き、評価の高い茶葉を生産しているものの、過疎化の波には抗えません。
「佐澤山薬師堂大祭」が行われる60年後の2080年まで、御堂も御本尊の損傷も激しく「次の60年」に遺せるかどうかというのが現状です。
ー御薬師様を次代に遺そうー
そこで立ち上がったのが、総代の面々。私もそこに加わらせていただき、御薬師様の未来について検討を重ねました。
(写真:佐澤薬師総代および役員の方々と)
まずは現状把握から始め、御薬師様の修復箇所を確認。
(写真:仏師による損傷箇所の検証)
先行で着手したのは、お堂の改修工事でした。
(写真:本堂改修工事)
「佐澤薬師堂」の改修工事は大工に左官、板金に建具と最終段階まで進んでいますが、御本尊の修復は白紙状態。そこで、皆様のお力を御薬師様修復に貸していただけないでしょうか?
このプロジェクトで実現したいこと
次の60年に遺すため、佐澤薬師瑠璃光如来(江戸初期作)の修繕が目的です。
仏像の修復実績の高い県内の「ぬしや工房」に御薬師様の修繕を依頼し、現世御利益を祈願すると共に、完了の折には皆様に御披露目をさせていただきたいと思います。
私は写真家ですので、カレンダーやポストカード、写真集などを返礼とし、写真の力で御薬師様の持つ多面的な魅力を皆様にお伝えできればと思っております。お披露目会当日は、集会所にて写真展示も行わせていただく予定です。
(写真:慈しみ)
(写真:施無畏印)
完了の折には「佐澤薬師堂」にてお披露目会を開催し、地元集落の方々と共にご支援いただいた方へのおもてなし(地元名物大根そばや天魚の塩焼き、呈茶)と、ここ久野脇が誇る川根茶の提供をさせていただきます。
当日は智滿寺和尚様によるお薬師様にまつわる法話や祈祷、地元に伝わる逸話を踏まえての元薬師へのハイキング、「ひよんどり」の炎を囲んでの夜空を見下ろす薬師堂キャンプなど、この「佐澤薬師堂」のロケーションの良さを存分に味わっていただくイベントでお返しできればと思っております。
(写真:元薬師までのハイキングコース)
(写真:夜の薬師堂)
私たちの地域のご紹介
薬師堂の麓には「くのわき親水公園キャンプ場」もあり、近くには大井川に架かる一番長い吊り橋「塩郷の吊橋 (恋金橋)」があります。そして、この集落が誇る「ぬた平の茶畑」には、有志で手作りをした展望台があり、そこから臨むコバルトブルーとライムグリーンの景色は絶景です。
(写真:ぬた平より集落を臨む)
山間をなでる風と大井川からの気流が霧を生み、この久野脇三ツ間地区のお茶は質が良く、昔ながらの伝統製法を守り、茶葉そのものの形も綺麗に残り高評価を得ています。
(写真:荒茶仕上げ)
プロジェクトを立ち上げた背景
私自身、写真を通して未来に繋がるプロジェクトをやってみたいと常々思っておりましたが、縁あって関わることになった集落の方々と話すうちに、地元の方々の要望を写真家として叶えることができないか?と奮い立ち、思い立ったのがきっかけです。
この集落も高齢化が進み、茶業を継ぐ若者はほとんどいません。
この先60年後、はっきり言って集落が存続しているかどうかと話す方もいらっしゃいますが、守られてきた信仰を未来へ繋ぎたいという思いは皆さん同じです。
ーこの薬師で妻を得たー
ー御薬師様に良縁祈願したら結婚できたー
ー子を授かったー
そんな声と信仰があります。
集落の中で現在1歳の子どもが次の大祭で御薬師様を担ぐことになりますが、60年の時を越え、御薬師様を通じて未来と繋がることができたら、と胸が高鳴ります。
資金の使い道・実施スケジュール
ご支援頂いた資金は、御薬師様の修理のための資金、本堂横にある丁屋(詰所)の一部修繕費、またクラウドファンディング手数料と返礼品の制作費、郵送費として大切に使わせていただきます。
是非とも皆様のお力添えの程、よろしくお願いいたします。
リターンのご紹介
==【1,500円コース「梅」】============================
・厳選川根茶4種 50g
(やぶきた手摘み10g×1袋、やぶきたハサミ摘み10g×2袋、おくひかり10g×1袋、香駿10g×1袋)
・木札へのお名前記入
・お礼状
*写真はイメージです
==【2,000円コース「竹」】============================
・佐澤薬師如来ポストカード5枚セット
・木札へのお名前記入
・お礼状
*写真はイメージです(修復前と修復後の写真をセットする予定です)
==【2,500円コース「蓮」】============================
・限定御朱印1体
・絵馬1体
・木札へのお名前記入
・お礼状
*写真はイメージです(御朱印1体、絵馬1体のセットであり写真の2セットではありません)
==【3,000円コース「松」】============================
・祈祷した御札と護符計3体
・木札へのお名前記入
・お礼状
==【3,500円コース「亀」】============================
・佐澤薬師如来2021年カレンダー(A2サイズ7枚組)
・木札へのお名前記入
・お礼状
*撮り下ろしとなります
*写真はイメージです
==【3,500円コース「伝」】============================
・佐澤薬師如来iPhoneケース(マットタイプ)
・木札へのお名前記入
・お礼状
*お手持ちの機種をご確認の上、お選びください
*写真はイメージです
==【5,500円コース「松竹梅」限定15セット】====================
・厳選川根茶 4種 50g
(やぶきた手摘み10g×1袋、やぶきたハサミ摘み10g×2袋、おくひかり10g×1袋、香駿10g×1袋)
・佐澤薬師如来ポストカード5枚セット
・祈祷した御札と護符計3体
・木札へのお名前記入
・お礼状
*単品購入よりも1,000円お得です
==【6,000円コース「鶴」限定30セット】======================
・佐澤薬師如来写真集(A4サイズ24〜32ページ)
*表ページからは修復前、裏ページからは修復後の御姿を掲載する予定
・木札へのお名前記入
・お礼状
*撮り下ろしとなります
*写真はイメージです
大変恐縮ですが、以下よりのリターン「宴」「修」「験」「環」は、静岡県内在住者の方に限らせていただきます。
本来ならば普く全国の皆様をお呼びしたいところですが、某ウイルスの影響により、このような形を撮らせていただくことをお許しください。
と、言いますのも、薬師堂がある久野脇と三ツ間の集落は、ほぼ高齢者のみの集落。唯一無二の産業が茶業です。近くにはくのわき親水キャンプ場がございますが、こちらもまた年内は静岡県内在住者に限定しての受付となっております。
川根茶の産地が感染したとなっては、産業に与える影響もダメージも大きいため、このような苦渋の決断をせざるを得ません。
皆様の寛大なご理解を、どうぞよろしくお願いいたします。
==【9,000円コース「宴」】限定10セット======================
・佐澤薬師堂にて特別お披露目会への参加(11月末開催を予定)佐澤薬師堂にて
・智満寺和尚様による法話
・おもてなし(地元名物大根そばと天魚炭焼きなどの地元ならではの食、呈茶にデザート)
・厳選川根茶 4種 50g
(やぶきた手摘み10g×1袋、やぶきたハサミ摘み10g×2袋、おくひかり10g×1袋、香駿10g×1袋)
・祈祷した御札と護符計3体
・絵馬奉納
・木札へのお名前記入
*大変恐縮ですが静岡県内在住者の方に限らせていただきます
*おもてなしの一例
==【12,000円コース「修」限定5セット】======================
・佐澤薬師堂にて特別お披露目会への参加(11月末開催を予定)
・智満寺和尚様による法話
・元薬師までのハイキング(地元ガイド付)
・おもてなし(地元名物大根そばと天魚炭焼きなどの地元ならではの食、呈茶にデザート)
・川根温泉での入浴(薬師堂から川根温泉までの送迎含む)
・厳選川根茶 4種 50g
(やぶきた手摘み10g×1袋、やぶきたハサミ摘み10g×2袋、おくひかり10g×1袋、香駿10g×1袋)
・祈祷した御札と護符計3体
・絵馬奉納
・木札へのお名前記入
*大変恐縮ですが静岡県内在住者の方に限らせていただきます
==【15,000円コース「験」限定5セット】======================
・佐澤薬師堂にて特別お披露目会への参加(11月末開催を予定)
・智満寺和尚様による法話
・おもてなし(地元名物大根そばと天魚炭焼きなどの地元食、呈茶にデザート)
・川根温泉での入浴(薬師堂から川根温泉までの送迎含む)
・ひよんどりへの参加
・夕食
・厳選川根茶 4種 50g
(やぶきた手摘み10g×1袋、やぶきたハサミ摘み10g×2袋、おくひかり10g×1袋、香駿10g×1袋)
・祈祷した御札と護符計3体
・絵馬奉納
・木札へのお名前記入
*大変恐縮ですが静岡県内在住者の方に限らせていただきます
==【20,000円コース「環」限定5セット】======================
・佐澤薬師堂にて特別お披露目会への参加(11月末開催を予定)
・智満寺和尚様による法話
・おもてなし(地元名物大根そばと天魚炭焼きなどの地元食、呈茶にデザート)
・元薬師までのハイキング(地元ガイド付)
・川根温泉での入浴(薬師堂から川根温泉までの送迎含む)
・ひよんどりへの参加
・夕食
・まきやでの民泊 or 薬師堂キャンプ
・厳選川根茶4種 50g
(やぶきた手摘み10g×1袋、やぶきたハサミ摘み10g×2袋、おくひかり10g×1袋、香駿10g×1袋)
・祈祷した御札と護符計3体
・絵馬奉納
・木札へのお名前記入
*大変恐縮ですが静岡県内在住者の方に限らせていただきます
最後に
写真の力を信じて突き進む私ですが、お世話になっている集落の方々への恩返しと、このプロジェクトを捉えております。
集落や実行委員会の方々と力を合わせ、返礼品の準備を精一杯させていただく所存です。
ご支援いただいた皆様に、縁結びの御薬師様はきっと微笑んでくださると信じ、皆様との縁も紡いでくださることを願っています。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る丁屋の屋根を塗装しました
2023/12/05 23:12師走に入り、いよいよ例祭までの時間が迫って来ました。さて、11月末にはファンの方も多い「川根時間」の一環、初めてのサテライトの試みとして、ここ川根本町久野脇の佐沢薬師堂では参加者の方限定で、呈茶と共にお薬師さんの特別ご開帳も行われました。反響も良く、「薬師呈茶」として、時期限定で開催しても良いかなと担当した茶農家の反応も前向きなものでした。そして師走。来月には皆様のご協力で叶いましたお薬師さん修復後四度目の例祭。新調した提灯もお披露目です。例祭当番衆が火の番をする丁屋の屋根を、風がおさまった12月2日の午前中、瓜生塗装さんにお願いして塗り替えを行いました。集落の数も年々減ってしまい、クラウドファンディング達成時から変化して84世帯となりました。その中でも、やはりお薬師さんは皆にとって特別な存在。未だ関心があるうちにと屋根塗装に着手した次第です。参道の階段をもろともせず笑顔で上がってくる集落の皆さんが居る限り、関心を寄せて遠方からでもご参拝くださる皆様が居る限り、私たちは歩みを止めてはならないと思っております。一つ終わればまた次が見えてきます。この石段を上がると、木の段。裂けてきています。昭和39年に修繕した記録があるのですが、これを修復するには、資金もさることながら、継手と仕口を知り尽くした宮大工さんや板金屋さんが必要です(皆のやる気も)。やっと恋がね農園や恋がね茶屋、縁結びの村くのわきが徐々に認知されてきたと感じるので、お薬師さんに登ってきた方にも気持ちよくご参拝いただきたいものです。https://kunowaki.comぬた平のシンボル銀杏の木も色づいてきました。やりたいことややるべきことはまだまだたくさん在りますが、一気に解決せず地道に頑張っていきたいと思います。 もっと見る
例祭用提灯を新調しました
2023/09/14 11:32毎年の例祭で使用する提灯が痛んでいたので、佐沢薬師如来奉賛会で1対新調しようという話が春に持ち上がりました。 事務局を担当した私クロダは、遠州横須賀街道ちっちゃな文化展(静岡県掛川市の景観形成重点地区での文化祭)に出展した際、地元のお祭り「三熊野祭」で提灯を毎年作り続けている老舗「やなせ提灯店」を知り、その縁もあって祭りの時期を避けて柳瀬さんに提灯をオーダー。削り墨を水で溶き、固まらないように湯で温めながら墨で書く昔ながらのやり方も守りながら作っているのだとか。100年以上前に大祖父(ひいおじいさん)の柳瀬重太さんがはじめたとか。「これ親父ですよ」と、柳瀬さん。防水仕様に油を塗っていただいた提灯。御礼と支払いを済ませ、一路掛川から久野脇へ。奉賛会のメンバー、お馴染みの前田さんに手渡す。「俺らの目がまた黒いうちは(笑)」と前田さんは笑うが、今年は石灯篭のベースが補強され、御堂裏の木(倒木すれば御堂を直撃の可能性があった)も切られた。祭りの登板が詰める丁屋の屋根も「塗れるうちに綺麗にしておかないと誰もはー、やらんら」と塗装を計画中だとか。 大井川鐵道も昨年の台風で路線が久野脇(最寄り駅の塩郷」まではのびて来ない。それでも、キャンプや外国人観光客の民泊、夏や冬にはイルミネーション、さらには恋がね農園の取り組みや、庭の木プロジェクト(静岡大学連携)など、くのわきは地道に活動中。 「インスタグラムもやっておりますので、ぜひ皆様にも久野脇を感じていただきたいです!」と、地元の有志は元気いっぱいだ。 もっと見る
五年度例祭
2023/01/09 13:14令和五年度の例祭を迎えるために、集落では年末恒例の道ならしと草刈りが行われました。三ツ間集落センター周りの花桃定植周りと、元々薬師跡を草刈り。元々薬師は、現在の薬師堂に繋がる三ツ間集落側からの参道です。新型コロナウイルスの影響で、御祈祷以外のイベントは行われませんが、宵祭の焚き火は健在。宵祭が開けた8日。朝の気温は氷点下。一昨年2021年は夜に雪が舞う例祭でしたが、昨年2022年と、今年2023と穏やかな天気が続きました。2021/01/08/01:322022/01/08/19:088日含め、天候は晴れ。気持ちの良い縁日となりました。最後に当番組で記念写真。この集落に限りませんが、少子高齢化に伴い、小学校の統廃合が付近でも進んでいます。さらには、昨年9月の台風被害で、元薬師への道なども崩壊。クラウドファンディングの功労者のお一人でもある坂本さんのアマゴも全滅してしまいました。小さな集落は日本の縮図と言いますが、今後異常気象などを鑑みると、山の保水問題や空家など、、地域の抱える問題は数え切れません。それでも、少しずつ、前を向いて歩んでいかなくてはなりません。集落の拠り所である薬師堂で、その歩みを見守り続けてくれる存在がある。それは、昔も今も、変わらない気がします。-歩みを止めるな-集落も人も、生き物です。頑張っていきましょう。 もっと見る
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