ついに御薬師様に箔が施されました!
2020/11/07 22:51
定着した漆の上に保護剤を塗り、それを拭き取ること数回。その後、ついに箔貼りの作業となります。薄さミクロン単位の箔を操る仏師の村松さん。簡単そうに見えるのは、彼女の技量でしょうか。その道数十年の先輩を唸らす、素晴らしい彼女の手さばきにうっとりします。そして、重なった箔を筆で優しく払い落としていきます。箔をまとった御薬師様。凛々しくも美しい表情。60年後を見据えての修復は続きます。次回は、「肌粉」という作業。艶やかな御薬師様が、落ち着いた質感に生まれ変わります。