髭はとても注意が必要な作業のため、この作業の取材前に実施していただきました。ついに、色が入ります。まずは螺髪。薬師瑠璃光如来の名の通り、鮮やかな青が髪を染めていきます。白髪から、瑠璃色へ。本来のお姿へと戻す作業。筆を使い分け、螺髪の際を彩色。そして、ついに唇です。さらに、赤をさしていきます。調整を経て、ついに完成です。それにしても、担当の村松さんの筆使いは無駄な力も迷いも一切ありません。スッスッと潔い筆さばきで、彩色作業は進みました。細かいところもしっかりと仕上がり、御薬師様の表情が、どんどん自信に満ちてゆきます(そう感じました)。完成後のお姿は、11/25の修復完成御披露目会が終わったのちにアップさせていただきます。
佐沢薬師堂 の付いた活動報告
ついに、彩色。最終工程。修復完成です!
2020/11/20 00:03
肌の質感を整える、肌粉作業。修復も大詰めです。
2020/11/15 00:05
箔を貼った部分の質感を、金の粉で整える」「肌粉(はだふん)」作業。ギラギラした部分を、人肌の持つ艶のような落ち着いた感じに馴染ませてきます。保護と定着を兼ねた剤を塗り、それを丁寧に拭き取っていきます。そして、粉をのせていきます。白粉をぬるような作業。美しく、薄膜をまとう姿は、どこか女性的でもあり、ハレの日の化粧のようです。