欠損部分や損傷部分を修復し、御薬師様は漆をまといました。首の部分もすっきりと、さらに御顔の傷もなくなり、安堵されたような優しい表情の御薬師様。衣のひだも実に美しく、この御薬師様を生み出した当時の仏師のこだわりが感じられます。保護剤塗布や剥がし、調整を経て、次の工程はついに箔です。
漆 の付いた活動報告
御薬師様が漆をまといました
2020/10/30 09:23
あと3日!御薬師様の修復工程について
2020/10/11 08:50
佐澤山薬師堂御堂改修工事。板金担当の職人鈴木さん。その他、建具職人や大工、左官職人が関わり、先日御堂は改修を終えました。 ご本尊である【薬師瑠璃光如来坐像】も修繕し、次の大祭である60年後を待ちながら、歳を重ねたいものです。 クラウドファンディングは残すところ、あと3日となりました。是非とも、最後のご協力をお願いいたします。ちなみに、薬師如来座像の修復工程は▽研磨(塗膜剥がし)▽欠損箇所補完▽木地調整▽木地止塗り▽研磨▽下塗り▽研磨▽下地調整▽下塗り2回目▽研磨▽下地調整▽中塗り▽研磨▽上塗り▽定着剤塗り▽下地調整(拭取&馴染)▽本体金箔(全体・光背)▽定着剤塗り(拭取&馴染)▽本体部分肌粉(全体のうち肌露出箇所)▽口髭・唇・瞳彩色▽螺髪下塗り▽螺髪中塗り▽螺髪上塗り▽台座彩色▽全体調整・最終仕上げこちらも、木工や漆、金箔、彩色といった古来の技術を、たくさんの職人で紡ぎます。