令和五年度の例祭を迎えるために、集落では年末恒例の道ならしと草刈りが行われました。三ツ間集落センター周りの花桃定植周りと、元々薬師跡を草刈り。元々薬師は、現在の薬師堂に繋がる三ツ間集落側からの参道です。新型コロナウイルスの影響で、御祈祷以外のイベントは行われませんが、宵祭の焚き火は健在。宵祭が開けた8日。朝の気温は氷点下。一昨年2021年は夜に雪が舞う例祭でしたが、昨年2022年と、今年2023と穏やかな天気が続きました。2021/01/08/01:322022/01/08/19:088日含め、天候は晴れ。気持ちの良い縁日となりました。最後に当番組で記念写真。この集落に限りませんが、少子高齢化に伴い、小学校の統廃合が付近でも進んでいます。さらには、昨年9月の台風被害で、元薬師への道なども崩壊。クラウドファンディングの功労者のお一人でもある坂本さんのアマゴも全滅してしまいました。小さな集落は日本の縮図と言いますが、今後異常気象などを鑑みると、山の保水問題や空家など、、地域の抱える問題は数え切れません。それでも、少しずつ、前を向いて歩んでいかなくてはなりません。集落の拠り所である薬師堂で、その歩みを見守り続けてくれる存在がある。それは、昔も今も、変わらない気がします。-歩みを止めるな-集落も人も、生き物です。頑張っていきましょう。
薬師堂 の付いた活動報告
髭はとても注意が必要な作業のため、この作業の取材前に実施していただきました。ついに、色が入ります。まずは螺髪。薬師瑠璃光如来の名の通り、鮮やかな青が髪を染めていきます。白髪から、瑠璃色へ。本来のお姿へと戻す作業。筆を使い分け、螺髪の際を彩色。そして、ついに唇です。さらに、赤をさしていきます。調整を経て、ついに完成です。それにしても、担当の村松さんの筆使いは無駄な力も迷いも一切ありません。スッスッと潔い筆さばきで、彩色作業は進みました。細かいところもしっかりと仕上がり、御薬師様の表情が、どんどん自信に満ちてゆきます(そう感じました)。完成後のお姿は、11/25の修復完成御披露目会が終わったのちにアップさせていただきます。
箔を貼った部分の質感を、金の粉で整える」「肌粉(はだふん)」作業。ギラギラした部分を、人肌の持つ艶のような落ち着いた感じに馴染ませてきます。保護と定着を兼ねた剤を塗り、それを丁寧に拭き取っていきます。そして、粉をのせていきます。白粉をぬるような作業。美しく、薄膜をまとう姿は、どこか女性的でもあり、ハレの日の化粧のようです。
定着した漆の上に保護剤を塗り、それを拭き取ること数回。その後、ついに箔貼りの作業となります。薄さミクロン単位の箔を操る仏師の村松さん。簡単そうに見えるのは、彼女の技量でしょうか。その道数十年の先輩を唸らす、素晴らしい彼女の手さばきにうっとりします。そして、重なった箔を筆で優しく払い落としていきます。箔をまとった御薬師様。凛々しくも美しい表情。60年後を見据えての修復は続きます。次回は、「肌粉」という作業。艶やかな御薬師様が、落ち着いた質感に生まれ変わります。
ご支援コース「伝」のiPhoneカバーですが、このようなマットな仕上がりとなっております。また、お薬師様が全面主張するようなビビッドなデザインではなく、マットな仕上がりに、シルエットを配した落ち着いたデザインとなっております。こちらのスマホケースはご支援コースの「伝」です。ご入用の方はご検討くださいませ。