髭はとても注意が必要な作業のため、この作業の取材前に実施していただきました。ついに、色が入ります。まずは螺髪。薬師瑠璃光如来の名の通り、鮮やかな青が髪を染めていきます。白髪から、瑠璃色へ。本来のお姿へと戻す作業。筆を使い分け、螺髪の際を彩色。そして、ついに唇です。さらに、赤をさしていきます。調整を経て、ついに完成です。それにしても、担当の村松さんの筆使いは無駄な力も迷いも一切ありません。スッスッと潔い筆さばきで、彩色作業は進みました。細かいところもしっかりと仕上がり、御薬師様の表情が、どんどん自信に満ちてゆきます(そう感じました)。完成後のお姿は、11/25の修復完成御披露目会が終わったのちにアップさせていただきます。
金箔 の付いた活動報告
ついに、彩色。最終工程。修復完成です!
2020/11/20 00:03
あと3日!御薬師様の修復工程について
2020/10/11 08:50
佐澤山薬師堂御堂改修工事。板金担当の職人鈴木さん。その他、建具職人や大工、左官職人が関わり、先日御堂は改修を終えました。 ご本尊である【薬師瑠璃光如来坐像】も修繕し、次の大祭である60年後を待ちながら、歳を重ねたいものです。 クラウドファンディングは残すところ、あと3日となりました。是非とも、最後のご協力をお願いいたします。ちなみに、薬師如来座像の修復工程は▽研磨(塗膜剥がし)▽欠損箇所補完▽木地調整▽木地止塗り▽研磨▽下塗り▽研磨▽下地調整▽下塗り2回目▽研磨▽下地調整▽中塗り▽研磨▽上塗り▽定着剤塗り▽下地調整(拭取&馴染)▽本体金箔(全体・光背)▽定着剤塗り(拭取&馴染)▽本体部分肌粉(全体のうち肌露出箇所)▽口髭・唇・瞳彩色▽螺髪下塗り▽螺髪中塗り▽螺髪上塗り▽台座彩色▽全体調整・最終仕上げこちらも、木工や漆、金箔、彩色といった古来の技術を、たくさんの職人で紡ぎます。