2020/08/26 06:44

おかげ様で、150万以上のご支援が集まりました。一応この辺が製造費&最低ロイヤリティをカバーできる最低ラインなので、本当に嬉しいです。とりあえず赤字にならずに済みそうです。

それにしても自分の仕事はミュージシャンとリスナーのみなさんの間に立つことでなりたっているのだな、と改めて。本当に責任重大です。なんとかこのプロジェクトを成功させたい。そしてできればターゲットよりも多くの金額を集めて10万以上の金額を各ミュージシャンたちに送ってあげられたらと思っています。また詳しくはこちら、もしくは自分のブログなどでもご案内していきますね。

さてその日々更新しているブログにアートワークの制作秘話を載せました。下記にそのダイジェスト版を転載します。細かい話が読みたい方はぜひブログの方に行ってみてください。ここから3回シリーズで書いています。

この「バンドにエイド」のCDを作るにあたり、ジャケットをどうしようか非常に悩みました。まずは ウチにあるツアーのラミネートパスを組み合わせて写真を撮ってみたらどうかしらーと思ったり…コンサートチラシはたくさんあるので、それらを組み合わせて撮影したらどうかなとも考えたり…  普段デザインをお願いしている高橋さんにイラストをお願いしようかなぁ、とも。

そのうち、古い楽器ケースのクローズショットとかいいかも? どっちにしても、何かこう、ウチのレーベルはワールド系なのかもしれないけど、どこかロックっぽいものがいいなぁと漠然と思いはじめ、フォトグラファーの畔柳ユキさんに相談して、ありものの作品でも使用料を払って使わせてもらおうかなぁと最初は思っていました。

ユキさんの行動力はすごくって相談したら、すぐに車を運転してウチの裏の荒川土手まで遊びに来てくれた。まだ梅雨の時期。コロナ禍ということもあり、屋外の、風通しはよいけど雨風がしのげるウチの隣の隣のマンションの中庭みたいなところにあるベンチでこのプロジェクトについて相談する。

ユキさんは熱心に私のとっちらかった話を聞いてくれたのだが、アートワークについては、周りを見渡し「やっぱり土手はいいなぁ、土手の写真にしてみたら? 土手がいいよ。野崎さんといったら土手だ」という。ユキさんに言われても「そうかぁ??」と私はまったくピンとこなかった。

そしたら、ユキさんがその日、気軽にiPhoneで撮った写真を加工して私に見せてくれた。こんな感じにしたら映画っぽくてかっこよくないか?、と。その写真を見て、私はすごくいいと思った。ちょっと加工しただけで写真ってこんなに印象が変わるんだ?! 映画っぽいと思うのと同時にロックだ、とも思ったんだ。なんかHEATWAVEのジャケットみたいな写真だ。こういうのなら土手もいいかも…。

そしてユキさんの提案のもと、さっそくメッセンジャーにアートワークのスレッドをたてて、デザイナーの高橋さんとユキさん、私の3人であれこれ相談。そこからは話が早いのなんの! 再びユキさんが今度は撮影のために土手にやってきた。ユキさんは今度はでっかい一眼レフを2台ぶらさげて、長靴履いて、まるでフジロックに行くみたいな格好。なんつー行動力。早いんだ、ユキさんは。

以下は撮影するユキさんを捕らえた私の写真。ドームや武道館にコンサート見に行く人にとっては見慣れた後ろ姿。今日はフォトピットじゃなくて土手だよ!!

ちなみにこの表示、本当は「この先カーブあり」なんだけど、切り取り方によって「この先、力(Power)」に見える。私は、いつかこの場所でうちのミュージシャンの誰かをユキさんに撮影してもらうのが夢です。それが実現できるまでこのコロナと共存していく道をさぐらないといけない。

このジャケットならミュージシャンのCD棚にあったときの、この日本語がクールに見える(笑)。極度乾燥効果?!(爆)

ちなみにアートワークは4パネルの紙ジャケット仕様で、土手の写真が満載です。歌詞カードにも土手の写真や、土手に咲いてる貧乏草の写真を使ったよ。

土手って貧乏草(ハルジオン)がたくさん生えているんだけど、貧乏草って名前がいい。雑草って面白くって、自分で育ててみようとしても育たない。手入れの行き届いた庭には逆に生えないという特性もある。雑草は自由にさせておくといいんだ。そうすると自分の力でぐいぐい繁殖していく。そんな貧乏草はまるでTHE MUSIC PLANTみたいじゃないか!! 貧乏草の写真もアートワークに入れた。

写真はまた別の日にとった夕焼け。今日も良い日でありますように。どうにかこのコロナ禍をやりすごせますように。

このプロジェクトに賛同してくれたみんなに力(Power)!! 

なおこの件に関するユキさんのブログが最高に面白いです。同じ案件でも双方向から語ると立体的になる。ユキさんによると「土手」と最初に言ったのは私らしい(笑)。今ではまったく記憶なし。それにしても最初はこのプロジェクトまったく自信がなく、でもユキさんはじめ周りの信頼できる人たちに話していくことで、少しずつ自分の中で固まっていくんだよ。この企画力こそTHE MUSIC PLANTの生命線。引き続き頑張ります。