2020/08/03 17:30

東果堂のクラウドファンディング

皆さんによりフルーツを身近に感じて貰い、日本のフルーツ文化を盛り上げたい!

をご覧いただきありがとうございます!

そして、ご支援をいただいた皆さま、本当に本当にありがとうございます!
お陰様で開始3日で40%を超えるようなご支援をいただく事ができました。
クラウドファンディングの当落を決める開始5日以内で10%達成という課題をクリアする事ができ、改めて、身が引き締まる思いでおります!

ごあいさつが遅れましたが、株式会社東果堂の代表 ハカセこと、岩槻正康です!
はじめましての方はこれからよろしくお願いいたします!
これまでお付き合いのある皆様、これからも引き続きよろしくお願いいたします!

さて、皆さん、市場(この場合、東京で言うと中央卸売市場傘下の市場)といえばどんなイメージをお持ちですか?
活気があり、広大な敷地に、野菜や果物、お肉や魚が並べられ、威勢のいい男性達が競りをしたりして取引をしている感じでしょうか?(ちょうど動画の最初の部分が競りです!)
市場の世界は、買う側には知られない不思議がたくさん!

知れば納得な事がたくさんあります!

全国にはたくさんの生産者さんがいらっしゃいます。
その方たちが、日々作物と真剣に向き合っていらっしゃる。

僕たちがそれこそ日々何気なく食べているけど、美味しいお野菜やフルーツを作っているわけですが、彼らはあくまで生産のプロ。
中には、自分で詰めて、自分で運んで、自分で売り込みや販売をされている方々もいらっしゃます。

ただ、それはある程度以上の規模がないと本当に大変な事なので、一般的には詰めたものをJAさんなどの生産者団体に出荷します。
(ちなみにネット環境を使って、JAさんと並行して独自のルートで販売される生産者さんもかなり増えているようです)

それらが集積され、出荷単位になると各地のJAさんから、取引のある市場(この場合、卸売業者、大田市場だと東京青果さんや荏原青果さんなどがそれに当たります)へ出荷されていきます。


街の八百屋さんや果物屋さんは実は、直接卸売業者さんから品物を買う事が難しいんです。
というのも、卸売業者さんから仕入れるための「権利」が必要だったり、ある程度まとまった量でしか買えなかったりするので、小さな小売店では扱いきれないからです。

そのために、同じ場内にはたくさんの不思議な建物が並んでいて、そこには「仲卸」と呼ばれる目利きのプロフェッショナル達がひしめいているのです。

彼らは、それぞれ得意な野菜やフルーツ、取引のある産地や生産者があって、時に助け合いながらしのぎを削っているのです。

彼らは卸売業者さんの競りに参加する権利を持ち、少しでもいいものをリーズナブルに、そして大量に仕入れます。

それを僕たち小売業者が必要な個数(大抵は箱単位)で仕入れて、ようやく店頭に並べたり、加工したりできるのです。

僕たち東果堂はまだまだ市場は新参者。
右も左も分からない中、出会ったのが、彼らも大田の仲卸としては比較的若い「やっちゃばくらじ」さんでした。
普通はなかなか表舞台には現れない仲卸さんですが、彼らは積極的にポップアップショップやフェスへの出店などを行っている異端児です。
フットワークが軽く、面白い事にはエネルギーを惜しまないところが互いに共感し、お付き合いしていただいております。

この二人が最強の兄弟ユニットなのですが、並ぶフルーツの素晴らしい事!
なんと老舗の高級フルーツ店さんや大手スーパーさんも買いにいらっしゃるほど。
面白くて美味しいなんてこれ以上の事はないです!
クラウドファンディングのリターンももちろん、彼らの目利きあっての代物です!
こうやって日々お買い物されている食材は店頭に並び、皆さんの食卓に登っている訳です。


さて、ところで市場って何っていう話でしたが、上記の機能以外にも実はすごい役割があるのです!大きく分けて以下のような機能があります。

1.集荷:全国より大量かつ迅速に生鮮食品などを集め、少量多品目に仕分ける
2.価格形成:迅速かつ適正な価格に相場設定、価格形成を行う
3.キャッシュフローの明確化:決済を迅速かつ的確に行う
4.情報の受発信:産地からの生鮮食品の情報を売る側に伝える。また、お客様からの需要を売り手や作り手に伝える。
5.災害時の対応:災害時の物流拠点。
6.商品の品質管理・保持:衛生的な施設の確保と食品衛生法に基づく検査により、生鮮食品のクオリティの管理を行う。

中でも、実は災害時の食品の拠点になるように設計されていたって知っていましたか?
確かに、あの広さと物量は有事の時の備になりそう。
さらに、都内各地に中規模、小規模の市場があり、大田市場のバックアップの機能を備えているそうです。
そう!なぜなら中央卸売市場は、運営こそ卸売業者さんに任せていますが、地方自治体の管轄なのです。
だから何かあった時は大田市場は東京都が動きます!

江戸の昔から、魚河岸と並んで生鮮の市場は出来上がっていたそうです。
世界でも非常に珍しい、超巨大な食品の物流システム。
それを支えている人たちがあって、僕たちの食卓には、鮮度がちょうどよい、価格がある程度一定した食品が並ぶようになっているのです。

東果堂も商品を揃える大部分は市場に頼る事になると思われますが、こういう作るところから口に届くまでの面白い話も伝えていけたらと思っています!
お楽しみに!

[参考]東京都中央卸売市場ホームページ