2020/08/09 13:43

こんにちは。クラウドファンディングをスタートして5日で目標金額の30%を達成することができました。多くのシェアとご支援、本当にありがとうございます! 

そして、はじめての活動報告です。先日、おきのえらぶ島観光協会のあるエラブココにて学校教育課主催の1日グローバルキャンプを実施しました。

昨年までは「イングリッシュキャンプ」と呼ばれていたこの企画。今年から「グローバルキャンプ」に名称を変更し、“英語を学ぶ”キャンプから“英語を使って異なる文化に触れながら国際的な感覚を身につける”キャンプにアップグレードしています。

▲キャンプは入国審査(Immigrathion)からスタート
まずは、ここで簡単な自己紹介をマスターします

今回は英語だけでなく、韓国語フランス語を話せる方々にもご協力いただき、ちかちゃんのフィンランド語日本語島ムニ(島の方言)の合わせて6つの言語が飛び交う、少しだけカオスでグローバルな時間をつくることができました。参加してくれたみんなには、英語以外の言語が話せるスタッフがいることは知らせていなかったので、スタッフの自己紹介でびっくり!という流れ。

それぞれの言語での自己紹介を聞いて、どこの国の言葉かをみんなに当ててもらうクイズをしてみたところ、フランス語は「Bon jour」を聞き取れた子やフランス語を勉強中の子がいて、2回目の自己紹介でクリア。韓国語もなんとなく雰囲気でわかるみたいですね。でもフィンランド語だけは、みんな一斉にきょとんとした顔に...!フィンランド語なんて、なかなか耳にする機会がないですよね~。きっと、みんな「モイモイ!(バイバイ)」だけは覚えて帰ってくれたのでは、と思います。

こうしてスタートしたグローバルキャンプ。午前中のメインアクティビティは「世界を知る」ワークです。2~3人の小グループにわかれて、それぞれの国の特徴や文化を知り、体験しました。

フランス語を担当したAnneさんは、日本語になっているフランス語をたくさん教えてくれました。カフェオレの「レ」がミルクなんですね~。フランスチームのふたりは、このあとフランス語の手遊び歌をマスターして、みんなの前で披露してくれました!

▲カフェオレ、パン...
日本語になっているフランス語ってたくさんあるんですね!

韓国語を担当してくれたTaeちゃんは、韓国の伝統的な打楽器「チャング」を披露してくれました!五穀豊穣を願う演奏の中で雨を表現しているというチャング。韓国の音楽や楽器は、沖永良部でもなじみの深い沖縄のエイサーにも似た雰囲気で、琉球文化を持つ沖永良部とのつながりが自然と感じられます。みんなもチャングを叩いて、踊って、楽しんでいました。

▲木陰でチャングに合わせて踊りの練習。
手首を回しながらテンポよく踊る沖縄のカチャーシーにも少し似ているような...?


そして、午後からはアウトプットの時間です。

みんなに好評だったのがショッピングミッション。英語で書かれたヒントカードをもとに英語を読み解きながら、観光協会で実際に沖永良部の特産品を探します。やじ豆、じゃがいも、きくらげ、珈琲から島ムニの絵本まで、いろいろありますね!

ここで購入した沖永良部島の特産品は、みんなのメッセージを添えてフィンランドのお友だちに送ります。各チームで購入した特産品を紹介するビデオレターも撮影しました。

インターネットを使ったり、観光協会の方に質問したりしながら、商品の特徴や背景を調べていきます。調べたことをホワイトボードの壁にまとめて、それを英訳していく...というかなりハードなワークだったのですが、みんながんばってくれました!フィンランドのお友だちもきっと喜んでくれるはず...!

▲壁には沖永良部島の魅力がぎっしり!

そして、ここで特別ゲスト!
生涯学習課から榮鉄也さんが三味線を持って駆けつけてくれました。三味線を練習してる子たちにも演奏に加わってもらって、みんなで島唄「えらぶゆりの花」を歌い、踊り、ビデオレターを彩ります。

▲練習しなくてもほとんどの子が「えらぶゆりの花」を歌えて踊れるのは、
沖永良部島が文化を大切にする島である証ですね!

そして、最後のリフレクションで今日1日をふり返り、キャンプを締めくくります。

「今日学んだことや、これから学ぶ英語をいかして世界中を旅してみたい」と感想を述べてくれた子もいて、うれしい限りです。

▲ALTのトムがひとりひとりの認定証にサインしてくれました!

ただ英語を学ぶのではなく、英語を使って何をしたいのか。

今回、わたしたちが大切にしたいと思っていたのは、これに尽きます。やってみたいこと知りたいこと話してみたい人。第二外国語として多くの国で学ばれている英語を話すことができれば、世界中の人とつながることができます。英語を学ぶことが、自分とは異なる文化を持つ人を尊重し、他者に関心を持つことにつながり、きっとその人自身の見ることのできる世界を広げてくれることでしょう。 正しい発音・文法で英語が話せることも大切ですが、それ以上に、間違いだらけでもいいから「伝えたい」想いが伝わるような、そんな言葉に出会ってもらうことができていたら嬉しいです。


実は、わたしたちが担当している新しい島留学のコンセプトは「国内離島で語学留学ができる島留学」です。まだまだ調整中の面も多く、まだ公式にご案内することは叶わないのですが、このコンセプトが実現できるよう、本プロジェクトも島留学も引き続きがんばっていきたいと思います。


(かまゆきみ)