はじめに
KG+実行委員会は京都市内に事務局があり、公募により写真と映像をベースにした作品を紹介するアートフェスティバルを毎年開催しています 。KG+共同創設者/共同ディレクターであるルシール・レイボーズ & 仲西祐介(KYOTOGRAPHIE 共同創設者/共同代表)とカルドネル 島井佐枝(MUZ ART PRODUCE 代表)、KG+SELECTディレクターのフィリップ・ベルゴンゾ(OFF SHOT 代表)、KG+プログラムディレクターの中澤有基(galleryMain 代表)をはじめとして、毎年10人程度でKG+の運営にあたっています。
KG+とは
2020年で8回目を迎えるKG+は、9月18日から10月18日にかけて開催します(2020年春に開催予定が、コロナの影響で秋に延期)。昨年同様、公募型の「KG+」と、選出されたアーティストによる展覧会「KG+SELECT」展(会場は元・京都市立淳風小学校)を開催する予定です。
公募型の「KG+」は、ギャラリーや歴史的建造物など、京都市内各所で開催されます。2019年は、63会場で、95の展覧会が開催されました。「KG+SELECT」展 では、選抜アーティスト10組の中から、KG+AWARDグランプリが1名選ばれ、次年度のKYOTOGRAPHIEメインプログラムのオフィシャルアーティストとして展覧会が開催されます。
また、全KG+参加展覧会の中から「The Firstfloor prize」 として1組が選ばれ、パリ6区のファーストフロアギャラリーで展覧会を開催することができます。さらに今年からUNKNOWN ASIA賞が設置され、副賞として次回UNKNOWN ASIA Art Exchange Osakaへの出展に招待されます。 毎年、KG+では、国内外のいくつかのアートイベントとの提携によって、京都から新たな才能を国際的に発信しています。そして、アーティストが世界を舞台に活躍する機会を創出することを目的としています。
KG+2020サイトURL http://kyotographie.jp/kgplus/2020/
KG+AWARD 2019グランプリ受賞、
福島あつし《弁当 is Ready.》より
これまでの活動
KG+の規模、動員数は年々増加しており、2019年は
参加作家:207人
会場数:64会場
参加作家国籍:21ヵ国
展覧会数:96
来場者数:約135,000人
という実績があります。
※2019クロージングレポート http://kyotographie.jp/kgplus/press/KG2019_closing_press.pdf
「KG+SELECT 」の特徴
「KG+SELECT」では、審査委員会により選出したアーティストの作品を展示します。昨年は、高齢化社会や植民地、セクシャルマイノリティーなどに焦点を当てた社会的なテーマを扱ったシリーズが多く見られました。アーティストがカメラを被写体に向けることで、普段私たちが見落としているもの(日常的なものに潜む政治性、あるいは社会的に不可視化されている存在)を浮かび上がらせる試みとなりました。
今年の「KG+SELECT」においても、香港のデモ、東日本大震災、性暴力など社会的テーマを扱った作品を多く紹介します。2019年にはこの国の「表現の自由」の脆さを突きつけるような出来事が起き、そして今、新型コロナウイルス感染症により、改めて「芸術のありかた」が問われていると私たちは考えています。そんな中、普段見落とされているものに目を凝らし、その存在を様々なかたちで可視化するアーティストの表現に真摯に向き合い、意見を交わすことが豊かな社会をつくるのではないでしょうか。感染症の影響により、多くの表現活動や発表の場がデジタル化されるという大きな変化が起こっていますが、このフェスティバルでは、どのような形であれ、芸術によって創造的な未来を切り開いて行くことを目指しています。
KG+2020見どころ(展示予定)
「KG+SELECT」参加アーティストの一部を紹介!
中川 剛志 (日本)
アイスランドで撮影されたオーロラのシリーズ。
黄 郁修 (台湾)
物が過剰に溜め込まれた部屋を捉えたシリーズ。
Chika Usui (日本)
自ら製作したかかしを用いた
セルフポートレートのシリーズ。
彼らに発表の機会を提供するためにも、ぜひご支援頂きたいです!
プロジェクトをやろうと思った理由
コロナウイルスの打撃による経済不況により、各方面からこれまで通りのサポートを得るのが難しく、運営費の確保が難しい状況です。また、フェスティバルの延期により、チラシなどの広報物の刷り直しや、人件費の増加といった課題も発生しています。
資金の使い道
・フェスティバル延期に伴う、チラシなどの広報物の刷り直しにかかる追加費用や、追加人件費
・新型コロナウイルス感染症対策(三密を避ける、消毒や飛沫感染防止の徹底など)のためのスタッフの確保、備品や設備の費用
これまで予算不足分の補填は、メインイベントの KYOTOGRAPHIE に頼っていましたが、今年はKYOTOGRAPHIEも財政難のため、KG+単体で資金を調達しなければなりません。どうか皆様のお力をお借りしたいです。
応援メッセージ
【KG+AWARD 2019グランプリ受賞 福島あつしさん】
コロナウイルスによって私たちの生活が脅かされる日々が続いていますが、その状況下でも私たちは作品制作への意志を失うことはありません。写真を使った作品制作とは自分たちの生活を、自分の思考、生き方を改めて見つめ直し、それを外へ発信するという側面を多分に持ちます。現在のこの状況下においても写真家たちは作品制作への意識をより深め、それぞれの作品を強固なもにしようと追求しています。これまで以上のエネルギーが各展示会場から発信されることだと思います。KG+がその発表の場を今年も大々的に作り上げてくれることを心より感謝し、応援したいと思います。
【KG+2019 "Paris Gallery First Floor Award" 受賞 Chika&Ichio Usui さん】
私達、Chika & Ichio Usui にとって2019年にKG+SELECTに選ばれたことの意味は大きいです。心が折れ、矢も尽きかけ、作品と向き合うことを半ば諦めかけていた時に、応募させて頂いたのがきっかけでした。それからはもう、信じられないくらい怒涛のスピードで、想像もしていなかった経験と出会いの数々に圧倒される日々。気が付けば、クロージングパーティーで"Paris Gallery First Floor Award"を受賞させて頂き、11月には世界最大のフォトフェアParis Photoと同時期にパリ6区のギャラリーにて個展を開催。念願でもあった世界の最前線で見た景色は、今も脳裏に焼き付いています。何より大きかったのは、国籍、年齢、性別をこえて様々な人に私達の作品をご覧頂けたこと。「この世界のどこかには、私達の作品を良いと感じてくれる人がいる」ということを実感でき、同時に失いかけていた作家としての自信を取り戻すことができました。これらKG+を通しての経験や出会いの数々は、私達にとってかけがえのない生涯の宝物です。そして、そういった舞台はKG+運営スタッフの方々の熱い思いによって支えられています。月並みな言葉ですが「ピンチはチャンス」。これもまたKG+で私達が教えて頂いたことです。日本からこんなにもエキサイティングな経験ができる公募型写真祭を失ってはならないと強く感じています。KG+を支える多くの方々の情熱に敬意を表し、私達 Chika & Ichio Usui は最大限の応援をさせて頂きます。
リターンについて
①5000円
サンクスメール
②10000円
サンクスメール、
KG+オリジナルTシャツ
③30000円
サンクスメール、
KG+オリジナル Tシャツ、
Webサイトにお名前掲示
④100000円
サンクスメール、KG+オリジナル Tシャツ、Webサイトにお名前掲示 、
KG+2020クロージングレポート(紙媒体)
実施スケジュール
2020年9月18日~10月18日 フェスティバル開催
2020年10月 クラウドファンディング終了
2020年11月、12月 リターン発送
最後に
KG+はこれまでも世界中から、才能あるアーティストの発掘・紹介に尽力するとともに、京都をアートの力で盛り上げることを使命としてきました。ここで、この素晴らしいフェスティバルを絶やしたくないと思っています。ぜひご協力ください!
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るアーティストから応援メッセージが届きました!【第三弾】
2020/10/12 15:27【KG+2020 SELECTアーティスト CHAN Kai Chun さん 】KG+ is a wonderful platform for international photographic artists to share ideas.I am so glad that I was selected as one of the KG+ artists in 2020.My photographic series "Gaze" came to international attention when I presented it in the KG+ exhibition.Please support KG+! Thank you very much!(邦訳)KG+は世界中の写真家が考えを共有するための素晴らしいプラットフォームです。私は2020年のKG+SELECTに選出され、とても嬉しく思います。私の《Gaze》シリーズは、 KG+SELECTで展示されたことにより、国際的に注目を集めることができました。どうぞ、KG+をご支援くださいますよう、お願いいたします!【KG+2020 SELECTアーティスト 中川 剛志さん】KG+は京都という街が写真を通じて一体化するアートフェスティバルです。数多くの写真展が同時に開催されることにより街全体がイベント会場となります。そして各会場には大人数を集める必要がないため、まさにコロナ以後のこれからに最適なイベントフォーマットです。来年以降の存続のために、どうかご支援をよろしくお願いします。=======お二人の展示は10月18日まで淳風小学校でご覧になれます。展示も残すところ一週間を切りましたが、最後までKG+とクラウドファンディングプロジェクトの応援をよろしくお願いいたします。 もっと見る
アーティストから応援メッセージが届きました!【第二弾】
2020/10/06 15:28【KG+2020 SELECTアーティスト 小出洋平 さん】洛中洛外を自転車で流し、信号待ちの間は地図を広げて次に向かう写真展会場を探す。食事の時間を惜しみ一日中動いても、疲れるどころか気持ちがどんどん高まる。思いも寄らない作品たちとの出会いは言葉で尽くせない至福の瞬間です。素敵な展示には、「見たい」と思うお客さん、「見てもらいたい」と思う作家さん・運営に携わる方々の写真への高い熱量が欠かせません。この豊かな満たされる時間が来年もその次の年もやって来ますように。【KG+2020 SELECTアーティスト 草本利枝さん】スタッフや関係者の方々の熱意に支えられ今年もKG+が開催されました。京都の町が「写真」に染まる1ヶ月、毎年多くの発見や驚きに出会えます。私も出展している公募展KG+SELECTは、実際に展示し、グランプリを競うことが特色です。今回も選ばれた国内外の写真家10名の「世界」が、元小学校という物語ある空間で、教室ごとに見せ方の工夫を凝らして展開されており、写真表現の可能性を追求する仲間との交流は大きな刺激となっています。写真家にとってKG +は様々なサポートを受けながら、多くの方に写真を見ていただける貴重な「場」です。どうぞKG+へのご支援をお願いいたします。【KG+2020 SELECTアーティスト 髙橋健太郎 さん】新型コロナウイルスの影響は、社会の様々なところで逼迫した状況に直面せざるを得ない方々を増やしました。私含め、社会と密接に結びつく「写真家」も例外ではなく、それぞれが経済的自立を担保するのに苦慮しています。人が一生のうちに自らの手で得られる情報には限りがあります。その限界を、写真家たちは突破しようと様々なところへと向かい、取材し、撮影し、報告するために展示をします。その情報が有意義か否かの判断はその写真を読み解こうとされる方に委ねる他ありませんが、そのような場がなくなることは、この世界で起きていることを知る機会がひとつ奪われることを意味しています。私はそうあって欲しくない。だからこそ、この想いに共感していただけるならば、社会の様々な光と陰にレンズを向ける写真家が集まるKG+存続のために少しでもご協力いただければ幸いです。=======お三方の展示は10月18日まで淳風小学校でご覧になれます。引き続き、KG+とクラウドファンディングプロジェクトの応援をよろしくお願いいたします。 もっと見る
アーティストから応援メッセージが届きました【第一弾】!
2020/10/05 16:16【KG+2020 SELECTアーティスト MOTOKI さん】今回展示中の「勇魚」は、私の住んでいる房総半島の捕鯨がテーマです。海外からは批判的にみられますが、日本の、特に古都である京都であれば、理解してくださる方も多いのではないかと思い応募しました。コロナの影響で5月の展示が延期になったときは、正直、やはり捕鯨は消えていく文化で、「勇魚」は日の目を見ることはないのだとあきらめました。しかし、KG+運営スタッフの方々の多大な熱意と労力により開催の運びとなり、大変感謝しております。新たな会場の手配等で相当の追加費用がかかったと思います。今年のみならず、今後の開催を継続するためにも、応援していただければありがたいです。ーーーーーMOTOKI さんの展示は10月18日まで淳風小学校でご覧になれます。引き続き、KG+とクラウドファンディングプロジェクトの応援をよろしくお願いいたします。 もっと見る
寄付しようかと思ったのですが、少し寄付金額が大きかったので、コメントだけ、残していきますね。 昨年も楽しませて頂きました。 淳風小学校という素敵な舞台にて、若手のアーティストが素敵な作品を発掘されることを期待しています。 今年も楽しませて頂きますので、夢をしっかり引き継いでいけること、心から応援しています。頑張ってください。