はじめに・ご挨拶
ダルニーは先代が大連の租界(外国人居留地)から引き揚げてきて大阪阿倍野に73年前の昭和22年(1947年)に開業したカレー専門店です。私はこの店の2代目で、黒門市場に移りニュー・ダルニーと改名しました。現在は妻と2人で経営しています。主なお客様 は、ご近所の皆様や商店街の皆さんで、創業以来のなにわの素朴な伝統の味を守ってきました。
黒門市場は、鮮魚を中心とした生鮮食品の卸小売りの市場です。道頓堀・心斎橋・難波の大阪ミナミの繁華街に近接していて、かつては天下の台所・大阪の食の中心でしたが、近年は料亭や飲食店が減りやや衰退気味でした。
7~8年前から外国人観光客が増え始めました。ミナミの繁華街で高級品や化粧品を爆買いしたついでに、黒門市場で日本の食が楽しめるためです。ビザ発給の緩和や関西国際空港への格安航空路線の多数就航なども相まって、大阪のインバウンド観光客は、2014年度の376万人が2018年には1,142万人と3倍に増え、黒門市場の来街客も平日で1.67倍、土曜日で1.37倍に増加しました。
しかし、新型コロナウィルス感染による中国、韓国からの入国禁止などの影響により、毎年行っている3月の定期的な通行量調査では対前年同月比0.511倍と激減しました。4月以降はその後の外出自粛後は、外国人だけではなく、国内のお客様も殆ど見当たりません。
私の店は営業自粛はしませんでしたが、3月から6月の来店客数がは前年比3分の1に激減し、今でも厳しい状況が続いています。
私は、黒門市場商店街振興組合の役員として、近年のインバウンド客の増加対策やマスコミ対応・広報にも中心的に関わってきましたので、この度の新型コロナウィルス禍による 来街者の激減は、黒門市場にとって存亡の危機と感じております。
そこで、このプロジェクトで皆様のご支援を得て、まず私個人の店にお客様が多数来ていただき、なにわの伝統の味のカレーを食べていただき、そのお客様が黒門市場を周遊していただき、他の店にも立ち寄っていただいて市場全体を活性化させ復興の先頭に立とうと思い、このプロジェクトを立上げました。皆様のお力添えをいただいて 、インバウンド(外国人観光客)に頼らないで、何とか元の元気な黒門市場を取り戻したいと思いますのでよろしくご支援ください。
このプロジェクトのことを教えていただき、プロジェクトを起案し、サポートしていただいたのは、日頃から商店街を支援いただいている株式会社インフォマティカの樹林清人さんと株式会社都市問題経営研究所の大島憲明さんです。
商品・お店が作られた背景
お店は、先代(叔父)が中国大陸の大連(ロシア語でダルニー)の租界(外国人居留地)から引き揚げてきて昭和22年(1947年)に大阪の阿倍野で開いたカレー専門店がルーツです。私がそこで修業し、独立して黒門市場店を出しました。ビーフカレー専門店として伝統の味を守り続け創業73年を迎えています。当時の大連の租界はロシアの影響のあるモダンな街でビーフカレーの味もそこで覚えたものです。往時は作家の藤本義一さんや喜劇王藤山寛美さんなどの関西の著名人にも喜ばれたと聞いおり、懐かしい昭和のカレーで す。
私たちの商品・お店のこだわり
私たちの提供していますカレーは、かつては大陸大連伝来のハイカラな味でしたが、いまでは懐かしい伝統的なお馴染みの味として大阪なにわの食文化として定着しており、これからもその伝統の味にこだわり続けます。
お店で提供していますメニューは、以下の4種です。
ビーフカレー
(630円、消費税込み)、
カツカレー
(780円、消費税込み)、
エビフライカレー
(780円、消費税込み)、
カレーうどん
(650円、消費税込み)
レトルトカレーとは別に、店頭で袋入り のビーフカレーのルーを販売しています。1人前260円で1人前、2人前、3人前、5人前があります。近隣の方を中心に良く利用されており、各店舗の従業員の賄(まかない)などにも利用されているようです。年末の黒門市場の繁忙期には、どの店も近隣の方も手軽に食事になるからか沢山売れます。最後の1週間は1日に千人前ほど売れています。
ビーフのレトルトカレーは、店の味を忠実に再現してつくりました。ネット販売等も試みていますが、主に外国人観光客の土産用の店頭販売が大半です。チキンのレトルトカレーは外国人観光客の要望が多かったので、なるべくビーフカレーのレシピに合わせて新しく作りました。
今後は外国人観光客があてにできないため、ロットが大き過ぎて賞味期限までに全部売り切ることが出来るか心配なので、このプロジェクトでなるべくたくさん返礼品にさせていただいて、賞味期限切れを防ぎたいので、皆さんのご支援をお願いします。
リターンのご紹介
(返礼品にお食事券を選んでくださる方が少ないです。コロナの終息がまだ見えないのでお出かけを躊躇されているのではないかと思い、食事券の有効期限を令和3年6月末日から12月末日まで延長させていただきます。リターンの内容の変更はしてはいけないことになっていますので、本文中に表記させていただきます。)
・お店で使えるお食事券(有効期限令和3年12月末日)
ビーフカレー(630円、消費税込み)、カツカレー(780円、消費税込み)、エビフライカレー(780円、消費税込み)、カレーうどん(650円、消費税込み) いずれか1杯。
・レトルトカレー交換券(有効期限令和3年12月末日)
・レトルトカレー(ビーフ、チキン)(レトルトカレーの容量は200g、賞味期限は令和4年10月末日予定です)
・オリジナルTシャツ(色:白・黒、サイズ:M・XLから選んでいただきます)
・お礼の手紙
プロジェクトで実現したいこと
1.皆様に多数黒門市場に来街いただきたい
コロナが落ち着いたら皆様に黒門市場に来ていただき、激減した外国人観光客に頼らず国内のお客様で昔の賑わいを取り戻したい。そして私たちのお店のカレーを食べていただきたいのが一番実現したいことです。「お店で使える使えるお食事券」 と「レトルトカレー交換券」を持ってニュー・ダルニーにおこしください。
2.運転資金とをご支援いただきたい
売り上げが激減し運転資金が苦しいため、サポートいただきたいのです。
3.新しくレトルトカレーを製造する資金 をご支援いただき、返礼品で早めに捌きたい
製造費をご支援いただくとともに、製造するレトルトカレーの大きいロットの半数程度を返礼品に利用さえていただくことによって、 外国人観光客減で土産向けの売り上げが減っても賞味期限切れを起こさぬようにしたいです。
4.これをきっかけにニュー・ダルニーを全国に知ってもらいたい
私たちのニュー・ダルニーは、創業以来73年、大阪では老舗のカレー専門店ですが、知名度はあまり高くありません。このプロジェクトに参画することにより、ニュー・ダルニーを全国の皆様に知っていただき、来店来街者を増やすとともに、今後のレトルトカレーの通信販売、ネット販売の拡大にも生かしたいです。
資金の使い道・スケジュール
レトルトカレーの製造費: 1,800,000円(10月下旬支払)
返礼に店で提供する食事の材料費: 1,200,000円(11月以降)
返礼品の梱包費、郵送・宅配費等: 500,000円(10月~11月)
最後に
黒門市場は衰退しつつあった時にインバウンド(外国人観光客)が急増し、最初は組合員の7割が受け入れに反対でしたが、客が増えだすと組合員の8割が積極的に店内にイートインコーナーを設けるほど熱心に外国人観光客を受け入れ、商店街で接客用に英会語の教室を行うなど力を入れ、皆でインバウンド対応しました。 そして、全国のインバウンドのお手本のように言われました。多くの視察を受け入れ、マスコミの取材を受けましたが、この度のコロナ禍で大変厳しい状況になってしまいました。
コロナ禍が落ち着いたら国内の皆さんに来ていただき、日本の食をゆっくり楽しんでいただける市場となるよう再出発したいと思います。
幸い「新型コロナウイルスサポートプログラム」にも採択いただきましたので、このプロジェクトで応援いただき、私たちをお励まし下さい。
お店の概要
カレー専門店ニュー・ダルニー
大阪市中央区日本橋2丁目12番16号(黒門市場の南端)
客席:8席
営業時間:午前9時~午後5時、定休日:日曜日
電話番号:06-6633-4080
アクセス:徒歩:難波高島屋より7分、道頓堀より5分
電車:大阪メトロ堺筋線、千日前線「日本橋駅」、近鉄「日本橋駅」より5分
車 :阪神高速夕陽丘出口すぐ
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