冨士講、5日目最終日を終えて
5合目までバスが行くようになり
富士山を浅間神社から登る人は減ったそうです。
さらに東京から歩いてくるとなると
さらに少なくなります。
今回参加した、地球探検隊の「冨士講」は、東京の高尾山から歩いて富士山の山頂を目指すという、普通じゃない旅でした(笑)
毎年、夏休みは単独でテント担いで何泊かの縦走を行っていますが
今年は、人生で一番歩いた旅になりました。
登山口に行くまでに3日とちょっと(笑)
最終的に8合目までしか登れませんでしたが、有意義な旅でした。
キリマンジャロに向けた高所トレーニングはできませんでしたが、長い距離を歩く練習には良かったです!
やってみた感想
「富士山って面白い!」
山をはじめて
富士山を避け続けてきました。
「登るなら雪山で」「富士山は登るところじゃなく、眺めるものだ」と言ってました(笑)
人が多いからイヤだなって。
今回、冨士講文化に触れ
富士山対する見方が変わったことが一番の収穫です。
「日本で一番高い山だから、1度は登ってみたい。」
自分自身そういう動機でしたが、それだけで、登ったらもったいないなと思いました。
江戸時代、ブームとなった「冨士講」
富士山に登り御来光を見ることと、祈祷が目的で、江戸の町から歩いて目指していました。
お金と時間がかかるので、みんなでお金を出しあって、毎年、そのなかから何人かずつが富士山に行ける仕組みが「講」です。
仕組みも面白いけど、その冨士講によって栄えた富士吉田の街や御師(おし)の家、金鳥居、浅間神社、山小屋の歴史文化と併せて見ると、ひじょうに興味深い。
歩いて富士山を目指す途中、リニアモーターカーの実験場を通りました。
歩きが車や電車になり
江戸から2日かかった行程は、2時間になりました。
富士山へは簡単に登れるようになったんです。
これからも時代は
便利になっていくと思います。
富士山は、もっと誰もがアクセスしやすい場所になるかもしれません。
それは良いことかもしれないけど、つまらないことだと思う。
バスで5合目まで行って登ることは悪いことではないけれど、それだけでは富士山の魅力はわからないから。
下山して、富士吉田の街を通ったら
登る前と違う街に見えました。
すごく魅力的な場所だと思いました。
世の中の見え方が変わったんです。
山登りは楽しい。
冒険だから。
そして新しい発見と世界が広がることが楽しいんだな。
そう思ったら、キリマンジャロやタンザニアについてもっと知りたいと思いました。
そんなことに気づかされた旅でした。
一生忘れられない初の富士登山の思い出になりました。