はじめに
私の息子は本年4月に歯科医師になりました。社会人としてこれから頑張ると喜んでいたのもつかの間、4月7日には新型コロナウイルス感染の拡大により緊急事態宣言が発令されました。様々な職種、人々が日々の生活を守るべく奮闘している中、診療自粛のために本来の職務である歯科治療ができない日々が続きました。そんな中、何か出来ることはないかと考えたのがこの「うがいエチケット(自分にも人にも優しいうがい法)」です。感染収束の目途がつかない中、この方法を普及させることで、自分はもちろん家族を感染から守りたい。そんな思いでこのプロジェクトをスタートさせました。 <うがいエチケットを世界に広めよう>プロジェクト 発起人代表 谷口泰造
解決したい社会課題
うがい、特にガラガラうがいは大量の飛沫を発生させます。発生した飛沫は、洗面台、そこにある歯ブラシ、タオルなどに付着します。それをお爺さん、お婆さんが使います。もし、飛沫の中にウイルスがいたとしたら、お爺さん、お婆さんに感染させることになります。一番いいのは、毎回新しい歯ブラシ、タオルを使うことだと思いますが、なかなかそんなことはできません。やはり飛沫を発生させないことが重要です。飛沫発生を抑えるうがい、それが、「うがいエチケット」です。
私自身、うがいがそんなに多くの飛沫を発生させているとは予想していませんでしたが、新日本空調株式会社の協力をえてうがいの際に出る飛沫を観測したところ、びっくりする量の飛沫が出ていました。
家庭内はもちろんですが、多くの人が同じ場所でうがいをする可能性のある職場、特に食品を扱う職場、病院、介護施設など、また、学校、特に保育所、幼稚園などでこの「うがいエチケット」を実践して頂ければ一人でも感染で悩む人が少なくなるのではないかと考え本プロジェクトを立ち上げました。
うがい時に発生する飛沫の量
通常のうがい、特にガラガラうがいでは多くの飛沫(エアロゾル)が空気中に放出され、洗面台、そこにある歯ブラシ、タオルを汚染するリスクがあります。それを使った人が接触感染を起こすかもしれません。また、細かな飛沫はしばらく空気中に滞留し、大切な家族が吸い込んでしまうかもしれません。やはり、飛沫の発生を抑えることが重要です。
うがい方法
1:容器に水を入れる。
2:水を口に含み、手で口をふさいでうがいをする(ティッシュ、容器でふさいでもかまいません)。
3:口からの排液は静かに洗面台に流し、洗面台の汚染を少なくする。
4:最後に、手を洗い、洗面台を水で洗い流す。
課題と向き合うきっかけや経緯
本プロジェクト立ち上げのメンバーの一人は、本年4月に歯科医師になりました。社会人としてこれから頑張ると喜んでいたのもつかの間、4月7日には新型コロナウイルス感染の拡大により緊急事態宣言が発令されました。様々な職種、人々が日々の生活を守るべく奮闘している中、診療自粛のために本来の職務である歯科治療ができない日々が続きました。そんな中、何か出来ることはないかと考えたのがこの「うがいエチケット(人にも優しいうがい法)」です。これをすれば感染が全く起こらないというわけではありませんが、一人でも感染者を少なくしたいとの想いで本プロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトで実現したいこと
一時終息したかに見えた新型コロナウイルス感染ですが、最近はまた、毎日何百人(世界では何万人)といった新規感染者が発生しています。中でも家庭内感染の割合が増えています。そんな中、今こそ「うがいエチケット」を日本ひいては世界中に普及させ、一人でもコロナウイルス感染に罹る人を減らしたいと切望しています。
幸い多くの協賛企業・個人の方々から色々な励まし、応援と共にリターンの提供を頂きました。
これからも皆様のご支援を宜しくお願いいたします。
応援メッセージ
大阪大学歯学部附属病院小児歯科科長 仲野和彦
当科では、口の中のむし歯や歯周病を引き起こす細菌の量を減らすために、グルコン酸ヘキシジン含有のマウスウオッシュを用いたブクブクうがいを推奨しています。その際には、吐き出す時に発生する飛沫の周囲への拡散に注意してもらっています。ガラガラうがいですと、多量の飛沫がより遠くへ到達しますので、十分な配慮が必要になりますよね。本プロジェクトによって、「うがいエチケット」の概念が広がっていくことを期待しています。
大阪府和泉市 くぼ歯科院長 久保茂正
皆さまコロナ禍で大変な毎日をお過ごしと思います。特に歯科医療関係者の方はコロナウイルスが唾液腺導管上皮のACE2レセプターを介して体内に侵入し、増殖したウイルスが口腔(唾液)から排出されるため、それを何とか不活化しようと工夫されているところと思います。アメリカ歯科医師会(ADA)では0.6%の過酸化水素水でのうがいを勧めています。日本ではマスコミを賑わせたポピドンヨードやCPC(塩化セチルピリジウム)の効果が取り上げられています。今では多くの歯科医院で処置前にうがいをしていただくのがルーティーン化されています。もちろんご家庭や職場でもうがいを励行されていることと思います。しかしゴロゴロガラガラのうがいにはこれまで多くの人が気づかなかったエアロゾルの発生があることが可視化されはじめて解りました。感染拡大の予防には、咳やくしゃみに対するエチケットと同じような「うがいエチケット」の必要性があります。「うがいエチケットの」普及のため協力をお願いします!
資金の使い道
頂きました資金はうがいエチケットの普及活動に使用いたします。
ポスター、マニュアル、動画作成: 約60万円
広報活動(CAMPFIRE手数料、人件費を含む): 約40万円
実施スケジュール
2021年
1月7日 リターン送付開始
1月7日 普及活動開始
1月中旬 普及用動画作成
1月下旬 普及活動用SNSサイト開設
リターン
本プロジェクトの趣旨に賛同頂いた法人、企業様から口腔ケア商品、化粧品をはじめとするリターンの協賛をいただきました。これからも多くの協賛をお願いいたします。
最後に
現在、COVID-19感染に対して人類一丸となって、ワクチンの開発、治療薬の開発に取り組んでいます。
必ずや近い将来、有効な対処法ができ、ちょっと前までは普通と言われた生活を取り戻せると思います。しかし、ウイルスが滅びるわけではなく、未知なる病原菌、ウイルスとの戦いは終わることはありません。アメリカ、インド、ブラジル、欧州ではまだまだ毎日何万人という人が新規感染しています。一方で、日本は比較的感染者数が抑えられています。その違いに関しては、多くの要因、特に、まじめな国民性が一番の要因だと考えられていますが、アメリカなど普段からあまりうがいをする習慣がない国と100年前のスペイン風邪流行時にはすでにうがいを感染予防に励行していた日本との違いもあると思います。そのような中、自分だけでなく、周りの人にも優しいうがい習慣を文化の一つとして日本に定着させ、更には、世界に発信してゆきたいと思います。
参画企業・団体
多くの企業・団体の応援、賛同を得ることで本プロジェクトを立ち上げることが出来ました。本プロジェクトに参画頂いた企業・団体は本プロジェクトをより発展させるために活動をしてくれています。
小規模多機能型居宅介護 フリーダム長田
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