2020/10/06 21:00

撮影のロケ地に関して、僕の場合は理屈よりもインスピレーションだったりする。僕は企画やカット割り・編集は割とロジカルに進めるのだけど、ロケ地の決定、「ここで撮りたいな」っていう気持ちからアイディアが沸いたり、「いつかこんなシチュエーションで撮影したい」という気持ちが先行することが多い。

今回、『濃紫の葡萄』でも色々とロケ地に関して気を遣っています。漫画独特の世界観を壊さないロケ地で、尚且つ映画独自の現実感がないと、お話として最低限のリアリティが保てない。

上記写真のロケ地は本当に撮影当日歩いていて偶々見つけた階段で、本当は別の場所の予定でした。ですが突如そこに決め、撮影を始めると太陽がいい感じに出てきて逆光になり、リアルの中でドラマチックなシーンが撮影出来たと思います。

まだ完成までは道のりがありますが、皆様に届けられるように精進します。宜しくお願い致します。