初の御柱祭!!
自然と地域と人を、代代(よよ)に結びつないでいく存在として、「御柱祭」を執行します。
望む未来に向けた、おそらくこれ以上はないというお祭と捉えています。
私の神主としての基盤をつくっていただいたのがお諏訪さまなので、いつかその恩返しをしたいと、真田に戻ってからずっと思っていた事もあります。
それ以上に御柱から広がる何かに、「未来に向け大きなものをかけた」…というのが正直なところです。
ただ、この真田の仕掛け初年から言っていることですが、「お役目となり形だけになってしまう」ことだけは永続性の観点からも避けたいところであり、当初から手詰まりしていました。
私がお願いできる人に声かけて、最少人数でなんとかできないか?
御柱祭を木の伐採からすべて一からやることは無理があるので、御柱であった御神木をいただき、また七年間御柱としてのお役目を担ってもらえるところはないか…?
不思議なもので、想い願っていることは自然とご縁がつながってくるもので、真田に戻ってから8年、ようやくその機が巡って参りました。
上田市は武石にある子檀嶺神社(こまゆみねじんじゃ)。
大学時代はスポーツ推薦で神道文化学部に入って来た子と仲良くしており、神社関係者とはあまり馴染めずにいた事もあって、真田に戻ってからも特に神社界との関りは必要最低限にして過ごしてました。
そんなはぐれ猪(十二支がそうなもので…)に、しつこく(言い方…)声をかけ続けてくれたのがこちらの神社の禰宜の清住さん。
まぁ色々あるわけですが、このエピソードだけで終わってしまうので割愛しますが、この度ご縁があって武石の御柱を、真田の御柱として建てさせていただく運びとなりました。
先方に挨拶に伺った際に、総代会長さんに「御柱をどうして一からやらないのかい?御柱というのは木の選定からはじまり…」と言われました。
「私の地域で初年からそれはできない現状(御柱のある地域とない地域では人の関わる温度差が違う)」
「持続可能な形を考えた時に、ご神木となった御柱をいただく事で、御柱が地域同士の架け橋となり、相互に刺激を受けていく道というのも、すてきな未来の姿と考えており、ご神木として建っていた御柱をどうしても譲り受けたい」
というような答えをしましたが、実は非常に反省しております。
つい感情を出してしまい「なにも知らないで言っているのではなく、それは重々承知した上でお願いしています」的な感じになってしまったか思いますので…。
おそらく苦言を呈しているのではなく、これから先7年後のことを見越して私のビジョンを広げてくれる発言だったと思うのですが、今思うと本当に恥ずかしく申し訳なく思っております。
そして、今ではなによりこの質問がありがたく思っています。
令和4年8月21日(日)朝9時頃 曳行の実験を
初めてのことであり、感触がまったくわからなかったため、御柱を一度境内練り曳かせていただきました。感覚がつかめましたので次回の7年後はこのようなことはないと思います!!
私にはこうして人を集める力はありませんので、ほとんどがALL真田魂のメンバーが声掛けして集めてくれました。
結果、無事に動かすことができ、曳行(えいこう)の速度や、綱の感じ、そしてメイン画像にある飾りをつけるという話に進展しました!!
そして、今度は9月11日にもう一回練習したいという話になったら、その日も「参加したい!!」という人の姿が見え、嬉しくてしょうがありませんでした。
次回くらいには、こういった形になったらいいな…という状況がもう目の前にあります。むしろその先を行っているかもしれません。また色々とお伝えできたらと思います。
一から御柱やらないの?
で、話を「一から御柱をやらないのかい?」という問いに戻しますが、次回からは間違いなく、一からできます。実はメンバーから「もっと大きく」「曳行距離を長く」そういった話も出ていました。
ただ私としては、将来的なことを考え地域間がつながること、お互いに刺激を受け、守ろう!盛り上げよう!助けにいこう!という部分は必要であると感じており、かつ、御柱も7年先にも再びお役目があるという事も、非常に尊いことだと思っていますので、この辺りはまた数年先のお楽しみということで(すぐに思考を先に飛ばさないでまずは目の前に集中しろ!!)。
真田の御柱
勇壮な部分や危険を多く伴うことはやりません。
あくまで真田のかりがねの心で、みんなで心を一つにご神木を引っ張って境内に建てる、この部分に特化しています。
新型コロナウィルス感染レベル上昇を受け、自治会の協力は得られなくなり、有志で行う形となっておりますので、人がどれだけ集まって曳いてくれるのかもわからない状況となっています。
7年に一度の機会でありますので、ぜひご支援いただいた方でご協力いただける方は、一緒に御柱のお手伝いをいただけたら幸いです。
お越しになれない方も、次回参拝の際には真田に建った御柱にふれていただけたら嬉しいです。
真田の里にあって未来に残していきたいもの、一緒に探していただけたら幸いです。
引き続きよろしくお願いします。
次回は仕掛け花火『カンガワ』について…でしょうか。