1 いつからどのような想いで活動しているか
山形県出身です。とにかく描くことが好きでした。幼稚園の頃から将来の夢は画家。教科書の余白は常に落書きでいっぱいで、先生に怒られること度々だった少女時代を経て美大入学。卒業して東京都の高校美術教員試験に合格して教員を数年勤めましたが、絵を描けない日々が続き迷った末退職。今は画材店である画荘カノンと絵画教室で生計を立てながら制作しています。今でも描くための時間を確保することが一番大変で、仕事が終わった後の深夜、身を削りながら作品を紡いでいます。まさに制作は「鶴の機織り」のようです。
2 これまでの活動履歴
銀筆(シルバーポイント)を主に使って絵を描いています。銀筆とは、ルネサンスの画家達がよく使ったいわば筆記具で、芯は本物の銀でできています。16世紀鉛筆が発明されると、その便利さに押され廃れてしまった道具です。私が銀筆を知ったのは20年ほど前、「なんて使いづらいんだ」というのが最初の印象でした。けれどダ・ビンチの「聖アンナと聖母子」の下絵がこの銀筆で描かれていることを知り、これを使えばあの絵に近づけるかもしれない、そんな思いから本格的に使うようになりました。簡単には消せず、完成までの道のりは長い、色も繊細で濃い色は出ません。ただ清潔な持ち味と、銀なので酸化し経年変化でセピア色に変わっていく、そこが銀筆の魅力です。発表の場は公募展やコンクール出品が中心になっています。
受賞:第28回IZUBI 大賞
第1回枕崎国際芸術賞展 協賛賞市民賞
第9回芸術センター金賞
Pubulic Collection:山形市、伊東市、神戸芸術センター
3 新型コロナウイルスの影響
大きな惨禍があると、自分の中の芸術の意義を問い直される気がします。実生活でも4月5月、仕事はほぼ皆無の状態でした。でもその中でも絵に携わりたいと思う方がいて、それは本当に嬉しいことだなぁとしみじみ感じました。不安は尽きませんが、今をなんとか乗り切って、明日につなげていけたらと考えています。
4 今回のリターンの紹介
一口:44,000円
絵画(22.7㎝×15.8㎝、シルバーポイント)
今回は個展のつもりで参加させて頂きました。SMサイズの銀筆での作品をリターンとして準備いたします。銀筆作品は時間がかかるので、今お見せ出来るサンプルのようなものはありませんが、ご希望のモチーフもお受けできるかと思います。
5 ひとことメッセージ
絵は、描くことはもちろん、見ることも大好きです。美術館であこがれの名画を見ると「ああ、手で描かれている」と最初に思います。そしてその向こうにいる作者の存在が、生きているように身近に感じられるのです。くじけそうな時、孤独で寂しい時、絵の世界がわたしを支えてくれます。私の制作に共感・支援頂ける方がいたら、そんな絵をめざして渾身の絵を描いてみたい。そう思っています。ご希望の方には、画荘カノンにて選んだ額をおつけします。
6 アーティスト情報
氏名:市村 妙子(いちむらたえこ)
ホームページ:https://www.niki-ibaraki.com/blank-9
市村様へのご支援はこちらから↓
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