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自主制作映画『穴』制作プロジェクト

――なぜ俺たちは穴を掘るのか――。コロナ禍で剥き出しになった日本の姿を寓話的に描き出す。自主制作短編映画『穴』の制作資金を募ります。

現在の支援総額

57,500

11%

目標金額は500,000円

支援者数

8

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/08/07に募集を開始し、 8人の支援により 57,500円の資金を集め、 2020/09/06に募集を終了しました

自主制作映画『穴』制作プロジェクト

現在の支援総額

57,500

11%達成

終了

目標金額500,000

支援者数8

このプロジェクトは、2020/08/07に募集を開始し、 8人の支援により 57,500円の資金を集め、 2020/09/06に募集を終了しました

――なぜ俺たちは穴を掘るのか――。コロナ禍で剥き出しになった日本の姿を寓話的に描き出す。自主制作短編映画『穴』の制作資金を募ります。

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はじめに・ご挨拶

 ご高覧ありがとうございます。シェークMハリスです。

 今回、自主制作短編映画『穴』を監督するにあたり、制作資金の支援ををクラウドファンディングで募らせていただくことになりました。以下、長文が続きますが、最後までお見通しいただければ幸いです。

『穴』概要

【着想のきっかけ】

いつだったか忘れましたが、TBSテレビ『水曜日のダウンタウン』で、アルバイトで生計を立てている芸人さんを特集した回が流れていました。

 その芸人さんは工事現場で働いていて、ドリルで道路に穴を空ける作業をしていました。

番組スタッフ「その穴は何のために掘っているんですか?」

芸人さん「……何のため?」

 しばし逡巡したのち、その芸人さんは質問に答えることなく、再び穴を空ける作業に戻っていきました。

 かなり前に見た番組なので、記憶は朧気です。ただ、その質問に芸人さんが答えられなかったことを、とても恐ろしく思ったことをハッキリと覚えています。

 当時付けていた映画のネタ帳にこんなことを書いていました。

「寡黙に穴を掘り続ける男。しかし、それが何のための穴で何故掘っているのか、自分でもわからない」


 時間は飛びます。


今年の3月下旬、コロナの感染拡大で職場が閉鎖、収入が半減したため、即座に収入を確保できる仕事としてウーバーイーツを始めました。同じような理由からか、人通りがすっかり減った都内を、ウーバーイーツの配達員たちが至るところで飛び交っていました。あの時期、外で働いていたのは収入の乏しい社会的弱者たちです。経済的に余裕のある人々はタワーマンションに閉じこもって巣ごもり、彼らの食事を僕ら配達員が感染に怯えながら外界で必死に運んでいました。

 秋葉原駅前で屯する外国人の配達員たちの姿が妙に心に残っています。最初は一人で佇んでいたのが2人3人と増えていき、一月もすると10人ぐらいに増えていました。それも6月に緊急事態宣言が解除されると、いつの間にかまた一人に戻っていました。不思議と寂しい光景でした。

 コロナ禍に政府から支給されたのはただの布マスク二枚と現金10万円。布マスクは市場でマスクが出回りはじめ最早必要ないときにようやく届きました。10万円も支給されたのはあまりに遅く、それも税金であっという間に消えてなくなってしまいました。そもそも、税金を払っているのは僕たちなのに、その使い道は僕たちで決めることが出来ず、ただの布とすぐに税金に戻っていく金だけというのは、あまりにおかしい話ではないでしょうか? なぜ僕たちは税金を払っているのでしょうか? なぜ僕たちは金を稼いでいるのでしょうか?

 あの時期、僕はウーバーイーツをしながら、狂ったように脚本を何作も書いていました。心の底から込み上げてくる、何にぶつけたらいいかわからない怒りを、脚本を書くことで発散させていたのだと思います。自分で映画を撮るのはすっかり嫌になっていたので、書いた脚本は片っ端からシナリオコンクールに送っていました。

 ただし、この『穴』という作品は別でした。『穴』を書き上げたとき、これだけは自分で撮りたい、それも今すぐ撮らなければいけない、そう強く思いました。今このタイミングで撮らないと意味がない――。今まで感じたことのない衝動が僕の中で沸き起こってきました。

 今すぐ撮りたい、でも金が無い。なので、皆さんから支援を募ることにしました。どうか皆さんのお力添えをお願いします。

【あらすじ】

 パキスタンからの留学生アリ-はコロナがきっかけで仕事にあぶれ、友人からの紹介で金貸しと派遣業を営む通称ボスの元で意味もわからず穴を掘る仕事に励み、それが終わると自転車でウーバーイーツの配達をする毎日を送っていた。ある日、同じ職場でボスに小指を詰められた木村とひょんなことから妙な友情が芽生えはじめる――。

【テーマ】

「穴を掘る」=「金を稼ぐ」

掘っても掘っても終わりは見えない。稼いでも稼いでも終わりは見えない。

なら何故俺達は穴を掘るのか?

【狙い】

外国人労働者や留学生、社会的弱者の搾取、コロナ以降の日本といった社会問題を寓話的に描き出す。

【キャスト】

木村:中山裕太(1985年生まれ)

出演歴
・『FRONTIER』服部正和監督
・『喝 風太郎!』柴田啓祐監督
・『アノコノシタタリ』角田恭弥監督
・『さよならドロシー~ひとりぼっちの魔法使い~』倉田健次監督
・『こはく』横尾初喜監督
など

ボス:小池首領(1973年生まれ)

出演歴・『夢の音』松浦健志監督
・『ウルフなシッシー』大野大輔監督
・『舞うマリア』森田紗璢監督
・『獰猛』渡邉安吾監督
など            

健次:櫛島想史(1989年生まれ)

出演歴
・『6月の蝉』中井祥吾監督
・『素敵なプレゼント』椎田公尋監督
など

佐伯:坂城日日(1981年生まれ)

出演歴
・『作家の落としもの』吉田岳男監督(キテミル川越ショートフィルム大賞奨励賞)
他、映画を中心にCM,MV等出演多数。DJとしても活躍。

【監督】

シェークMハリス

 1995年生まれ。日本とパキスタンのハーフ。中央大学経済学部経済学科卒業。在学時に制作した自主映画『カミング、バック』がカナザワ映画祭「期待の新人監督」2019、第八回関西学生映画祭に入選。大学卒業後、ニューシネマワークショップにて映画製作を学ぶ。『穴』ではアリー役で出演。

【スタッフ】

撮影:近藤実佐輝

照明:山田純

録音:鈴木規弘

   宇佐美滉二

美術:阿部伸穂

衣装:岡上亮輔

編集:坂根大悟

助監督:加藤みさき

資金の使い道

・交通費

・機材費

・ロケ地費

・食費

・キャスト費

・美術費

・映画祭出品費

・自主上映費

リターンについて

・監督、スタッフ、キャストからのお礼のメッセージ

・エンドクレジットへの名前の記載

・ポストカード送付

・台本送付

・上映会への招待※交通費は自己負担。都内予定。

・DVDorブルーレイ送付

・エキストラ参加

・写真集

実施スケジュール

8月中:読み合わせ、衣装合わせ

9月中:撮影

10月中:編集・ポスプロ

 ポスプロ終わり次第、リターン開始、上映準備

最後に

ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。

 今作は自主での制作になります。上から制限が掛かるというようなことはないので、やりたかった表現を衒いなく全て注ぎ込もうと思っています。それでいながら、社会に対して楔を打ち込んでいく、いわば「時代を撃つ」映画を制作することをここに誓います。また、今作を支援してくださった方々が、その事を生涯誇りに思ってくれるような映画を作ることもここに誓います。

 全身全霊で取り組みます。お力添えのほど、よろしくお願いします。

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

支援に関するよくある質問

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  • 『穴』の製作をしております、シェークMハリスです。この度、『穴』制作関係者の職場や私の周囲で新型コロナウイルス感染の事例が相次いでいる事を受けまして、当面の間『穴』の撮影を延期させていただく運びとなりました。『穴』の脚本を書き上げた5月当初、9月になればコロナも落ち着いているだろうと思っておりましたがその読みは甘く、むしろ増加の一途を辿っていくばかり。このような状況下、コロナと密接に関係したテーマを持つ今作を、感染のリスクを伴いながら撮影をする事は危険と判断し、上記のような決断をさせていただく運びとなりました。撮影開始日を仮で今年の12月からとしておりますが、あくまで「仮」です。都内における感染がゼロになるまでは開始しないつもりでいます。現段階で出来る準備は水面下で進めていこうと思っております。また、この期間を利用して『穴』を長編用に改稿しようと思っております。『穴』をより高クオリティの作品に仕上げる「好機」と前向きに捉え、準備に邁進して参ります。皆様の健康をお祈りして。シェーク もっと見る

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