■ご挨拶
はじめまして、香川県出身で現在は東京の大学に通う4年生、山奥と申します。
前置きとして、この文章は自分のいつも遊ぶ友達だろうが、もう何年も会ってない人だろうが、大先輩だろうが全然知らない方だろうが関係なくいろんな人に読んでほしいなと思います。
自分は東京に上京して4年、東京での生活は7年目となりました。
これは“地元から外に出て違う地域で生活をする人あるある“だと思うのですが
地元を離れて気付く良さと悪さが年々ハッキリと分かるようになってくる気がします。
自分の地元である香川県は都会より時間の流れがゆっくりな気がして、実家の近くにある海を見るとイライラしたり焦っていた気持ちが段々と薄れていくような感覚があって本当に素敵な街です。時間がゆっくりであったり、自然が豊かで落ち着くという特徴はローカルあるあるなのかもしれませんが、そんな街が好きで外から盛り上げるチャンスは無いかなと思いながら大学生活を送ってきました。
そんな中で、街の人たちの“ある部分”が気になったこともあり、東京で生活してきた自分が香川に還元できることがあるのではないかと感じたことを実行すべく、自らチャレンジすることに決めました。
■このプロジェクトについて
では一体何が気になったところなのか
身に着けるものへのこだわりです。
東京に出て古着屋やアパレル企業での勤務を経験してようやく気付いたことがあります。ファッションへの意識の低さがハンディキャップになっているのではないか、ということです。
“人は見た目が9割”という言葉がありますが、この言葉は本当にその通りではないかと思うのです。例えば初対面で情報がない人のパーソナリティを考えるうえで、身に着けているものは大きな判断材料になるはずです。若い女性が高いバッグを持っていたり、いい年をした男性がチープな時計を付けていたり。日常から身に着けているものを見てふと考える場面は多いのではないでしょうか。逆にいうと自分が何も考えずに身に着けているモノも周囲の人々からするとパーソナリティを判断する材料になっているということです。
香川県民においてそれがどうなのか
残念ながら身に着けるものへの関心度がかなり低いと思います。逆にいうと関心の低い人が多いからこそ問題視されていない課題なのかなと考えています。何を隠そう自分自身もチャンスがなければこの問題と向き合うこともなかったであろう人間で、居酒屋でアルバイトをしていた頃にアパレルの世界に入ることを促してくれた友人がいなければ、都会のベーシックを知ることはできていなかったと思います。もう感謝が伝えられないところにいるその友人ですが、あの提案が無ければ自分の中では考えることもなかった課題と今対面しています。感謝の気持ちしかありません。
そもそもファッションへの支出を嫌う人はとことん支出を減らすと思うのですが、その層に該当する人が多いのが香川県だと思います。根底にあるのは恐らく"みんな関心が低いから改めて指摘する必要もないし、最低限でいい"という意識です。関心度の低さは親から子へと受け継がれているものだと考えていて、親が何が良いモノで何が悪いモノなのか教育してくれないと子供は良いモノと悪いモノのチョイスが値段や手触り耳障りなど限られた表面的な情報でしか判断できなくなると思います。見たり触れたりできる機会が都会で暮らす人たちに比べて圧倒的に不足している現状では、親からそういった教育を受けなければ考えることすらないと思います。
自分が上京後に出会った人たちの多くが四国であったり、香川県に訪れた経験のない人ばかりでした。魅力を伝えるとありがたいことに次の旅行地として四国であったり香川を選んでくれる人も少なくはなく、狭いコミュニティではありますが、確実に周囲の人々に”香川”が一体どんな街なのか認知されつつあるなという実感がありました。その一方で外から来た人が自分と同じ感覚で香川で暮らす人たちのことを見ていたとすると大きな減点材料になり得る面を持ち合わせているのではないかと考えるようになりました。
たまに「自分の地元は田舎すぎて~」「旅行する価値のある場所で無いから~」なんてネガティブな表現をする人がいたりしますが、地元の外に出て魅力を再確認し、改めて自分の地元がいいところだと誇れることこそが本当にステキなことだと思うのです。
話は戻りますが、香川県において良いモノ、悪いモノを見極める機会が少ない要因はなんなのかということになります。自分が最も大きな要因となっていることは古着のカルチャーが香川県に定着していないということだと考えています。何を隠そう自分もそのひとりだったのですが、誰かの着たものを嫌がる、古くなった”おさがり”的 服に対して抵抗を持っている人が多いのが要因でしょう。しかし、新しいモノばかりに触れているのでは自分の中にあるオリジナルな感性が磨かれないというのが事実だと思います。それがベーシックな都会に対してまだその感覚が弱い香川。タピオカが東京で流行した何年後に四国に持ち込まれて、同じように流行したように1度現地の人たちに受け入れられれば浸透するカルチャーであることに間違いないと考えています。そういった意味も込めてタイトルに Next ”タピオカ” の言葉をキャッチフレーズ的な形で採用しました。
上京したからこそ向き合える課題でもある
個人的にはこの課題も上京したからこそ対面できた課題だと思っていて、そもそも香川県から高校卒業を機に上京する人がそう多くないので解決することが現状難しいのかなと感じています。
だからこそ、上京できた数少ない人たちがチャレンジするべきなのかもしれないというのはずっと自分の中で考えていたことでした。決して小さなハンディキャップではないと思うので、自分と同じように高校卒業後に上京する下の世代の人たちが都会に出て困らないようにこの文章に目を通してくれればいいなという気持ちで計画を進めています。
個人的に音楽やファッションは自分という芯を形成する上で大きな要素を持っていると考えています。特に音楽という面では個人的に香川の若者は流行りものをただただ受け入れる傾向があると感じていて、もしかするとそれはローカルであろうが都会であろうが、どの地域でも同じなのかもしれませんが、なぜその曲を、アーティストを聴いているのか、好きなのかということを理由付けすべきだと思っています。その理由付けの積み重ねが自分の感性を研ぎ澄ましたり、よりオリジナルなものにする上で必要なのではないでしょうか。ファッションの面でいうと足し算と引き算の力において間違いなく時間が経てば経つほど差が表れる点だと思います。持っている服を考えて、どの服とどの服を合わせるのか。店に来て目の前の服と家にあるどの服を組み合わせるのか。この力は本当に自分も欠如している点だと思うのですが、やはり周囲の人々を見ていて大きな差を感じるところです。
生まれ育った場所に関わらず、幼いころから質の良いものと質の悪いものを見分ける目、聞き分ける耳を養うチャンスをまずは作りたい。というのが自分自身の考える理想です。こういったものを支えるカルチャーであったり考えを定着させるには長い時間がかかるということは十分に理解していますが、香川県の内側からこういった意見が出てきていない現状を考えると、ミスをしても最悪なんとかなる学生のうちにリスクを負ってでもこの理想を形にしようと取り組むことに意義があるのではないのかと考えたのが今回プロジェクトを公表したきっかけになります。
■“Kenja”って?
“Kenja”とは文字通り日本語の“賢者”のことです。
本来の賢者の意味とは"道理に通じたかしこい人"、"賢人"という意味を持ちますが、自分が使用する“賢者”とは“賢すぎるあまり理解されない人”の意味を持ちます。
自分の出身校は全く賢い高校ではなかったのですが、学力のあるなしで人間判断されるのはつまらないと感じていたのと、”やればできる子”的な生徒が多かったこともあってこの言葉をよく使うようになりました。想像を裏切る突飛な意見であったり、恥ずかしいと思うことでも無鉄砲にやれることが周囲の大人や本当の賢者からすると "理解できない" ことではあるんだけどそれは"あまりにも賢すぎるから"だったということです。良い肩書よりも計り知れないポテンシャルを持っていたい。これも”Kenja”に込められたメッセージのうちのひとつです。
数年前何の気なしに使っていた言葉、そんな身内ノリの延長線上に地元香川県を盛り上げるきっかけがあると考えたということ。そして何より当時の無鉄砲に、難しいことに対してもなんでもチャレンジできていた頃の気持ちを忘れないためにもあえてこの言葉を冠に今回のプロジェクトを進めることにしました。
■資金の用途
今回の目標としている10万円の資金の用途ですが、OnlineStore分の制作アイテムも合同の予算で作成しているので、プロジェクトの達成およびストア分の在庫が完売で合計19万円分集められるようにしてあります。詳しいリターン及び資金の使い道の内訳は以下の通りです。
(1) モデル・カメラマンへの報酬 15%
(2) リターンの制作費用・プリント版代の回収 65%
(3) 送料・郵送費用 10%
(4) スタジオ代 撮影ロケ費用 10% 4点に充てさせて頂きます。
モデルとカメラマンには付き合いの長い友人にお願いしました。報酬を払う理由としては、自分だけがこのプロジェクト・制作で上がっていくのではなく周囲の友人ともに上がっていくことが重要であること、撮影クルーが120点の働きぶりで協力してくれたこと、そして何よりもどうなるか分からない初めてのチャレンジにも関わらず この計画に乗ってくれたことへのリスペクトの気持ちも込めて支援と売り上げの中から少額ではありますが、報酬という形でお支払いする予定です。
プロジェクト達成で手数料17%と消費税8%がShopは売り上げの7%が支援金・売上から手数料として引かれることを想定し、満額達成のみ赤字を回避できるリターンの金額設定としております。
■リターンについて
リターンは下記の通りで行わせていただきます。
プロジェクトの公開終了後に支援していただいた方々の詳細が送られてくるということですので、プロジェクト終了から3~5日以内にリターンの発送、メールの送付を行わせていただきます。
※ 詳細の通達が遅延した場合、リターンの発送が数日遅延する可能性がございます。あらかじめご了承ください。
■リターンの製品詳細
・各種 Tee (各 \-4550)
Cotton100%の6.2oz Teeを素材に制作しました。
私が手に入れられる素材の中では最上位にあたるレベルのもので作成しております。作るからにはこだわりを持って。ということで上質なものを厳選しました。生地、プリント、出来栄えには自信があります。
サイズチャート(Japaneseサイズ)
サイズ/着丈/身幅/肩幅/袖丈 (cm)
S / 63 / 47 / 42 / 18
M / 68 / 52 / 46 / 22
L / 72 / 55 / 50 / 22
XL / 75 / 60 / 55 / 23
・KenjaCrew Tee
KenjaのCrew(一員)であるという意味も込めて作りました。
Front部分には大きめに”Kenja”Logoをプリント。Back部分には自分の背負った街であり、ローカル発信でもあるという意味を込め大きく香川の地形とメッセージをプリントしました。香川を出ても気持ちは変わらずであって欲しいし、周囲の人にKagawaについて考えさせるチャンスをよりナチュラルに作りたいという意図があります。
・ KenjaCloud Tee
お馴染みストリーミングサイトのPC版Like欄を基盤にデザインしてあります。
Front部分は本家リスペクトのカラーリングと雲のイラストLogoをプリント。
Back部分は通常正方形のサムネイルが見られるところには自分がチョイス&撮影した写真、もしくは描いたイラストが散りばめられています。よく見てもらうと色々メッセージが込められているんですが、それは受け手の感性に預けるということで多くは語らないでおこうと思います。より写真映えするデザインのものを作りたいなと考えた結果生まれたのがこちらのTeeになります。
・Original Stecker
H70 x W70mm
サイズは正方形になります。これはLogo通りの色合いであれもこれも作ると見る人も飽きるかな、と思い蛍光色の台紙にプリントした形になります。街中には少ないカラーを選びより目立ちやすくしました。
香川県外からご支援頂けた方には香川に観光なさった際にぜひ訪れて欲しい地元民おすすめの店を
香川県からご支援頂けた方には東京に観光なさった際にぜひ訪れて欲しいお店をそれぞれ
メールでのご挨拶の際に添付させて頂きます。これを機に上京を考えたり、香川に興味を持っていただければ幸いです。
プロジェクトの進行状況によってアイテムの増産も検討しております。
CAMPFIREでは1度設定したリターンの数を増減できない仕組みになっておりますので、追加アイテムはKenja official Storeよりご覧ください。
■最後に
最後に今後の予定についてお伝えさせて頂きます。
本来今プロジェクトは2020年春に公開予定でしたが、コロナウィルスの影響を受け公開を自粛しておりました。当時の予定ではプロジェクト終了後も定期的に新しいデザインでのアイテム制作を行い、新たに香川県を盛り上げる企画にチャレンジする予定でした。しかしながら、公開が遅れ、私自身も刻一刻と身分が学生である時間が短くなり始めているため、次から次に新しい挑戦ができるかわからない状況になってしまいました。しかしながら、本来の目的である香川県での活動ができるように今冬に向けて準備を進める予定です。
この文章を読んでもらい、今回のプロジェクトが無事成功したならば、継続して次回以降のプロジェクトにも関心を示していただける方が多くはなくとも少しながらいるのではないかと考えています。ですので、より目に見える形で香川県に還元できるように、影響を与えられるように、今冬、遅くとも翌春には更に規模を大きくしてもう1度クラウドファンディングにチャレンジしようと策を練っています。
その際には実際古着のカルチャーを香川県に根付かせる一環として古着の買い付けを行い、地元香川県でのPOP-UP STORE出店を目指します。限られた新品の服と手が出せない価格帯の古着が大半の香川県において、学生でも並んだ商品のプライスを理由に選択を止めずに済むような環境づくりが求められていると考えています。それを自ら体現できるストアにしたいです。もちろん古着だけに限らず、今回のオリジナル製品の制作を活かして手に取りやすい、訪れやすい環境作りにも挑戦していく予定です。
何よりプロジェクトを達成することが目標ではありますが、この文章を読んでこういった考え方があるんだなと評価していただけたり、同じマインドを持つ人が生まれることも同じくらい目標です。同世代にローカル出身だからといって遠慮したり、卑屈にならない人が増えるといいなと思っています。
拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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