皆様方にご支援頂いている、GPT-2日本語版作成プロジェクトにおいて、正式版のモデル(mediumモデル)がリリースされました。
リリース内容
お待たせしました!
皆様方にご支援頂いている、GPT-2日本語版作成プロジェクトにおいて、やっとmediumサイズのモデルのトレーニングが終わり、公開出来る運びとなりました。
今回公開するモデルが正式版のモデルで、以前のモデルはexperimentalなモデルという扱いになります。
学習させたデータは、コーパス2020の混合コーパスで、約21GB、5.3Gトークンを10Mイテレーション強学習させています。
GPT-2日本語版を試しに実行することが出来る、デモンストレーションサイトも近日中に公開する予定です。
これまでの成果
これまで、日本語版GPT-2は、最も小さな(性能の低い)パラメーター数117Mのモデルを使い、
・コーパスの違い(一般文章/Web小節)による生成文章の違い
・出力語彙数の違い(バイト単位/SentencePieceによる分かち書き)による生成能力の違い
によるモデルの評価を行い、最終的な学習方針を策定していました。
最終的には、コーパスは全ての文章を含んだ混合コーパスを使用し、語彙数はサブワード単位での学習を行える、日本語版BPEEncoderによる分かち書きを行うよう設定し、モデルの学習を行ってきました。
新モデルについて
新モデルでは、語彙数が変わったのに合わせて、出力層のlogits層が変更されています。
そのため、総パラメーター数も変化したため、以前のような(117M/345M/774M)という名称ではなく、(small/medium/large)という名前になりました。
今回リリースされたmediumモデルは、transformer層のレイヤー数が、16heads、20layersで、ノード数が1024のもの(旧345Mモデル)です。
また、新モデルに合わせて、文章生成を行う「gpt2-generate.py」ベクトル化を行う「gpt2-transform.py」プログラムも更新されています。
公開URL
新モデルを含んだ日本語版GPT-2は、これまで通り、GitHubのページで公開しています。
https://github.com/tanreinama/gpt2-japanese