2020/09/29 09:29

Cinema MADE IN OME の実行委員の一人、そして旅するシアター人の足立勇馬君が、野外上映の魅力を存分に語ってくれましたヨ。

読んでて、なんかぼくらもイメージが広がって、ちっとテンション上がったわ。

ーーーーーここからーーーーー

はじめまして。

青梅市出身。移動シアターJourney Screenの足立勇馬です。全国で"移動映画館"のような出張上映サービスを手掛けており、このプロジェクトでは主に機材面を担当させていただきます。

今回は、開業から4年、このお仕事で各地を回った経験から、「野外シネマ」の魅力についてご紹介いたします。

今や映画館やDVDのみならず、スマートフォンでも気軽に鑑賞出来る映画。私も日頃よく利用しています。

そんな、"映画が身近にある時代"にあえて興味そそられたのが「野外シネマ」というコンテンツでした。星空の下大きなスクリーンに集まり、映画をきっかけとして生まれる出会いや会話...。"映画館"とは少し違う空間を作ってみたい!という思いがそもそものはじまりです。

これまで海水浴場やキャンプ場、ビルの屋上や介護施設など、さまざまな会場で"そこにしかない映画空間"を作ることができました。その会場ならではの風や匂い、ロケーションを楽しみながらお酒を片手に鑑賞する時間は、野外シネマならではの映画体験です。

普段映画館に行きづらい、小さなお子様やペットを連れたお客さんもよく目にします。飽きて走り回る子供たち、うたた寝しちゃうお父さん、パトカーのサイレンのような"雑音"までもが野外シネマの醍醐味だと思っています。

映画に合わせた飲食を提供出来るのも魅力の一つ。インド映画を観ながらのインドカレー、フードトラックでやってくるキューバサンド...地域のロケーションや飲食とコラボして、五感で映画を楽しむことが出来ます。

もちろん、一から作り上げる映画空間は天候や設営方法など、様々なハードルを乗り越えて生まれるもの。中には機材トラブルなんかもあったりして、正直最後のエンドロールを迎えるまでヒヤヒヤもん。しかし、"様々な不便"を乗り越えて生まれた映画空間は、その全てを帳消しにします。

今回は私が生まれ育った青梅で、今までの経験を最大限に活かした映画空間を作ろうと、日々妄想しております。普段何気なく立ち寄る場所、昔から馴染みのある場所が、その日その場限りの素敵な映画館に...。このイベントをきっかけに皆さまとお会い出来ることを楽しみしております