みなさま、いつも応援本当にありがとうございます!
むすんでひらいての香菜です。
今日は私が「むすんでひらいて」をはじめた原体験についてお話しさせてください。
おむすび屋さん、お客さんのひとりは10年前の自分だと思っています。
「食べなくて良ければ幸せなのに」
そんな風に思っていた時期がありました。
中学2年生から高校3年生まで拒食症に苦しんでいた時期です。
人間関係に悩んで自分に自信がなくて
何を信じたらいいかわからないとき、
たまたまダイエットをはじめました。
家族とごはんの時間をずらして、ひとりでごはんを食べるようになりました。
ひとり食卓のはじまりです。
数字は私を裏切りませんでした。
食べなかったら、どんどん痩せていきました。
いつの間にか、
体重が増えるのがこわくなって
食べるのがこわくてこわくて仕方なくなりました。
いつの間にか、
体重はもとの半分になっていました。
身長158㎝、体重23㎏。
通りすがりの人にギョッとされるほど痩せていて、
お医者さんに「いつ死んでもおかしくない」と言われるほど身体はボロボロでした。
食べないといけないのは分かってるけど
食べるのがこわい。
お母さんが作ってくれたごはんも
どうやって残すか考えるばかり。
大切な人をたくさん悲しませてしまいました。
食べても、食べなくても、罪悪感。
本当に苦しかったです。
「食べなくて良ければ幸せなのに」
本気でそう思っていました。
学校に行くのも危険だと言われ、
中学生のときは半年入院し、
高校2年生のときは、1年休学しました。
ひとつ下の子と、もう一度高校2年生。
全校集会で、もともと同じ学年だった子が
隣の列に並んでいたとき、
悔しくて涙を堪えられなかったのを覚えています。
普通の生活が送りたいのに、それができない。
「食べればいいだけなのに」って言われるけど、
それができない。
そんな中で、高校3年生のときに友達ができました。
その子は、食卓を一緒に囲んでも、
「何で食べないの?」と嫌な顔をしませんでした。
私が食べられなくても
食卓という場を、楽しんでくれました。
私もその場を楽しみたくて、
いつの間にか、食べることをほんの少しずつ
楽しむようになっていました。
食卓の力を感じました。
そこから少しずつ食べられるようになって、
大学生になると数字以外にも信じられるものが増えていって
いつの間にか、拒食症は完治。
とてもとても辛くて長い6年間でした。
でも、とてもとても大切なことを教えてもらえた6年間でした。
食べられるようになって、
身体も元気になって、
家族や友達とごはんを楽しめるようになって、
これまで挑戦できなかったことも挑戦できるようになりました。
食べることは、生きることで、
生きる喜びでした。
でも、食べる喜びを感じられていなかったのは私だけではなくて、案外多くの人が
食をなおざりにしてしまっていることにも気付きました。
食に苦しみ、食に助けられた私だからこそ、
できることに挑戦したい。
その先にあるのが
旅するおむすび屋さん『むすんでひらいて』です。
さくらちゃんと出会って、食卓についての話で意気投合して、
すぐに一緒に活動することを決めて今日ここまできました。
おむすび屋さんの活動を通して
食べることが好きな人だけでなく
食べることを楽しめなくなっている方にも
「おむすびからはじめませんか?」
そんな言葉を投げかけられるように。
食の裏側の豊かさまで伝えられるように。
そして、10年前の自分に
「苦しいときを乗り越えてくれてありがとう」と
ちゃんと伝えられるように。
過去の経験を無駄にしないのは、
今の自分だと信じて頑張ります。
でも「こんな自分でも」みたいな言葉を強調して甘えたくないので
たくさんの方のお力をお借りしながら
ちゃんと勉強してちゃんと行動します。
プロジェクトの始まりにはきちんと伝えたかったこと。
長くなりましたが読んでくださってありがとうございます!
引き続きよろしくお願いします^ ^