はじめに・ご挨拶
はじめまして、株式会社シカタの四方栄二と申します。当社は京都で染呉服和装品製造卸業を営んでおり、オリジナルの振袖、留袖、色留袖、訪問着、着尺、袋帯、染帯、和装小物などを製作し、全国の呉服問屋や呉服小売店に販売しています。
製造卸業とはいえ、着物製造は古くから専門の職人による分業で成り立っている業界であり、当社の製品も織り、染加工、絞り加工、金箔加工、刺繍などはそれぞれ専門とする工場や工房に依頼する形を取っています。
しかし、現在、そうした工房はコロナ禍の影響で受注が激減している状況です。伝統産業の技術や職人の技は一度途絶えてしまえば復活させるのは容易ではありません。伝統を守り、次世代に継承していくためには、小売店等への客足が鈍くなっている中でも商品製作の発注を続け、将来の需要に向けて新たな品物を生み出していく必要があります。大変心苦しいお願いではありますが、皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。
当社の所在地、詳細等は下記のGoogle MAPをご覧頂ければ幸いです。
株式会社シカタ Google MAP
■プロジェクトにアマビエを冠した理由
アマビエは江戸時代後期、肥後国(現・熊本県)に現れ、「疫病が流行すので自分の姿を描き写した絵を人々に見せよ」と告げたと言われる妖怪で、新型コロナウィルス感染症の流行が深刻化し始めた今年2月ぐらいからインターネット上で疫病退散の護符として人気を集めています。
そこで返礼品として、表面に「アマビエ」のイラストを描くとともに裏面には魔除けの意味がある赤珊瑚色で邪気払いの梵字を配した 京焼職人による磁器製の根付、アマビエが描かれたカップと皿のセットを用意しました。
根付は江戸時代、ポケットの無い着物姿で薬などを入れた印籠を帯に挟んで携帯するために生み出された道具であり、現在はストラップとして使用する人も少なくありません。
このアマビエ根付を身に付けることで一人一人が感染予防を心掛けるきっかけにして頂けたら幸いです。
アマビエのカップと皿は、京焼・清水焼窯元 陶葊の多種多様な結晶の形が楽しめる花結晶(はなけっしょう)という独自の釉薬を使用した品です。釉薬が溶けて冷却する過程で結晶化する特性を活かし、の表面に、まるで花が咲いたかのよう美しい文様が浮かび上がらせています。2つとして同じ文様が出ないのが特徴で、多種多様な結晶の形を楽んで頂けます。
プロジェクトを立ち上げた背景
京都にはさまざま伝統産業があり、現代の名工と呼ばれる卓越した技能者として表彰された技術者、さらに人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定された超一流の技術を持つ職人が活躍しています。しかし、当社の取引先である着物の染工場や京焼の工房などもコロナの影響で大きな打撃を受けています。特に、染工場等は今年5月以降ほとんど受注がなく、工場がストップしている所も少なくありません。この状況が続けば、上質な着物や焼き物を生み出すことができなくなってしまう懸念すらあります。
そこで、京焼でアマビエの根付やカップ、皿を製作することで直接、窯元への売上につなげるとともに、集まった資金を染工場への発注費用として活用しようとこのプロジェクトを立ち上げました。
①手描きの工房。職人が一つ一つの柄を手描きで描いて行くため、唯一無二の着物に なる。
②型染の様子。色や柄の分だけ型が必要。写真右の棚にあるのは全て型。
③染料を捺染糊に混ぜペースト状にして 染める捺染の工房。1種類を染めるには準備に1時間掛かる。
④色合わせ室。着物の色は染料を組み合わせることで生み出される一品ごとのオリジナル。
このプロジェクトで実現したいこと・資金の使い道
職人の手書きによる着物や七五三用のジュニア小紋と呼ばれる子供用の着物の製作を染工場に発注し、危機に瀕している染工場の経営安定とアマビエ根付とアマビエカップ、アマビエ皿の製作を発注することで京焼の工房の支援を実現したいと考えています。
特に、ジュニア小紋の製作には力を入れたいと思っています。
近年、七五三のお祝いは貸衣装で済ませたり、お参りは洋服で行って着物は写真館での撮影だけという方も少なくありません。こうした貸衣装や写真館の撮影用衣装はほとんどがポリエステル素材のもので、多くの子供たちとって古来からの正絹の着物を着る機会がほぼ失われている状況にあります。
確かに、七五三は一回限りのことであり、そこにお金を掛けることに抵抗がある方も多いのでしょう。しかし、七五三とは子供の健やかな成長を願うものであり、その意味や意義の重要性を鑑みると合理的に対応することが必ずしも最善とは言えないのではないでしょうか。
昨今は着物で日常生活を送る人もほとんどいなくなり、長年の歴史を持つ着物文化はますます衰退しつつあります。
そんな中で着物を愛用している方の多くが子供の頃から正絹の着物に慣れ親しんで来たと話されます。
着物本来の良さを幼い時に身を持って体験する機会があった人は、大人になっても伝統的な着物を着たいと思うよりになり、また、自身の子供にも着せたいと思うようになります。
その繰り返しによって、私たち日本人にとって大切な着物文化が次世代へと受け継がれるのだと確信します。
また、新しい柄を作ることにより、着物の図案を考案する図案屋さん、型屋さん、白生地屋さん、最終色止めの蒸し屋さんも仕事が増えることにつながります。
当社は小さな会社ですが、小さな会社だからこそ小回りが利くとともに軽いフットワークで動くことができます。そして、人件費も多くはかからない。そうした小さな会社ならではの強みを生かし、このプロジェクトにより製作するジュニア小紋ついては、より多くの子供たちに正絹の着物を着る機会を持ってもらうための取り組みを考えています。
また、ジュニア小紋以外、プロジェクトを通して発注する手描き友禅や型友禅などその他の品もより多くの方々に手に取って頂ける試みを計画しています。
お問い合わせは当社まで。
TEL:075-341-5361
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このプロジェクトに関わる工房のみなさん
■京焼・清水焼窯元 陶葊
京焼・清水焼窯元 陶葊は大正11年創業。約20人の職人が成形や絵付けなどの作業をすべて手仕事で行っている京都でも屈指の大所帯の窯元です。
陶葊の手がける清水焼は、鮮やかな発色とほかにはない強度が特徴です。清水焼は本焼きをした上に絵をつける「上絵付け」で知られていますが、陶葊では釉薬を塗る前に彩色する「下絵付け」を採用。さらに1,200度という高温で焼くことで、強度のある清水焼を実現しています。
2022年に創業100周年を迎えることもあり、伝統的な清水焼のほか、最先端の技術を用いて、今の時代だからこそ作れる器づくりにも取り組んでいます。
返礼品の「アマビエ根付」「アマビエカップとアマビエ皿」「黒地牡丹三角鉢」「茶碗 四季草花」「描詰め 椿 一輪生け」「角皿 銀閣寺」「五角 大鉢」を製作頂きました。
■小紋の小紋屋高田勝
☆京都市立格致小学校の同級生☆
小紋屋高田勝は昭和9年の創業以来、小紋一筋でものづくりを行っている工房です。三代目主人の高田啓史氏は職住一体の環境のもとで生まれ育ち、平成13年に父の後を継いだ後、これまでの復刻小紋と創作小紋を実写し解説を加えた書籍「小紋文様」(グラフィック社)を出版するなど小紋着物のPRを積極的に展開しています。現在は様々な小紋を創作するとともに、PRも兼ねて映画やドラマ等への衣装協力、呉服指導も行っています。
支援頂いた資金で新たなプロジェクトを立ち上げ、今までにない小紋着物を製作することを計画しています。
■京友禅型染工場の大宮染織株式会社
☆京都市立郁文中学校の同級生☆
大宮染織(株)は文政年間に創業し、180年の歴史を有する京友禅型染工場です。
支援頂いた資金では、型友禅でジュニア小紋を製作して頂きます。
■捺染、板場の服部染工株式会社
☆京都市立郁文中学校の同級生☆
捺染工房、板場の服部染工(株)です。
返礼品の「全通染の染帯」「更紗柄着尺」「ちりめん着尺」を製作して頂いています。
支援頂いた資金では染め出しを計画しています。
■京友禅の株式会社関谷染色
(株)関谷染色は明治30年(1897年)創業の京手描友禅の工房で、振袖や留袖、訪問着、附下など様々な種類の着物を取り扱っています。先代の関谷泰三氏は勲五等瑞宝章の叙勲を受けた名工。
現社長の関谷幸英氏も京友禅競技大会で何度も経済産業大臣賞を受賞するなどの実績を持つ若き匠です。
返礼品の【受賞作品 訪問着】は関谷社長が京友禅競技大会で京友禅共同組合連合会理事長賞、阪急百貨店賞受賞 を受賞した作品です。
京友禅手描き染(無線友禅)の製作工程は下記の動画をご覧ください。
リターンのご紹介
■アマビエ根付のセット
京焼の職人がすべて手作りで作り上げた磁器製の根付で、表面に「アマビエ」のイラストを描くとともに、裏面には魔除けの意味がある赤珊瑚色で邪気払いの梵字を配した根付で、厄除けの七色紐と五徳を高めると言われる翡翠を施しています。1230℃で素焼きするため、熱の当たり方で大きさや形が変わるほか、紐を通す穴も手作業で開けているため一つ一つ微妙に位置が異なるなど、完全に同一のものが存在しない唯一無二の品となっています。
以下の通り、2個、5個、12個のセットをご用意しました。
◆3000円【ご自身と大切な方のためのアマビエ根付2個セット 】
アマビエ根付 2個
◆5000円【ご家族やお友達に アマビエ根付 5個セット 】
アマビエ根付 5個
◆1万円【お世話になっている方々のために アマビエ根付 12個セット 】←オススメ
アマビエ根付 12個
■1万円【ご夫婦におススメ アマビエづくしセット】
アマビエ根付 2個、花結晶アマビエカップ 2客、花結晶アマビエ皿 2枚
「アマビエカップ」は内側上部にアマビエの絵を施したもので、黄色と白の二色を用意しています。湯呑としてもビールジョッキとしても活用して頂けます。
「アマビエ皿」は表面左下にアマビエを描いた小皿で、一品料理やフルーツ、スイーツに最適です。
釉薬が溶けて冷却する過程で結晶が出る特性を生かした花結晶のカップとお皿です。花結晶は1つとして同じ文様が出ないのが特徴で、お届けするのは唯一無二の品になります。
■お食事つき工場見学コース
手描き友禅、型友禅、陶葊窯の各工房の見学と京懐石美濃吉本店 竹茂楼でのお食事をセットにした体験型のリターンです。
◆3万円【昼食付工場見学コース】
アマビエ根付 2個、京懐石美濃吉本店 竹茂楼での昼食付染工場、作陶工房見学ツアー(1日3名限定、おひとり様30,000円、平日のみ希望日に対応)
手描き友禅、型友禅、陶葊窯の各工房を巡ります。所要時間は食事を入れて約3時間を予定しています。
ツアー実施日については2021年1月5日から先行予約開始。ご希望の日時をお知らせください。
最終受付は2021年5月31日となります。
◆5万円【夕食付工場見学コース】
アマビエ根付 2個、京懐石美濃吉本店 竹茂楼での夕食付染工場、作陶工房見学ツアー(1日3名限定、おひとり様50,000円、平日のみ希望日に対応 )
手描き友禅、型友禅、陶葊窯の各工房を巡ります。所要時間は食事を入れて約4時間を予定しています。
ツアー実施日については2021年1月5日から先行予約開始。ご希望の日時をお知らせください。
最終受付は2021年5月31日となります。
以下は各一名様限定のリターンです。
■2万円【気軽に1点物 黒字に牡丹柄の華やかな器】
アマビエ根付 2個、黒地牡丹三角鉢
お素麺やフルーツ、サラダ、和菓子など様々な食材と合わせて、食卓を彩ります。
■4万円【気軽に着物 染帯】
アマビエ根付 2個、 全通染の染帯1本
若い方から年配の方まで、ちょっとしたお出かけに着物を着たいという時にピッタリな染帯です。
無地っぽい着物にも紬にもよく合います。
※あくまでも返礼品ゆえに提供できる金額であり、通常販売価格ではありません。湯のし、 検品後のお届けになります。お仕立て等は別料金で承ります。
■4万5000円【気軽に1点物 黒字に鉄線柄の大鉢】
アマビエ根付 2個、 五角大鉢
鉄線の柄の大鉢。パーティーのお料理を入れるのに最適です。
■6万円【気軽に着物 更紗柄】
アマビエ根付 2個、 更紗柄着尺
ちょっとしたお出かけに最適な着物に仕上がります。
※あくまでも返礼品ゆえに提供できる金額であり、通常販売価格ではありません。湯のし、 検品後のお届けになります。お仕立て等は別料金で承ります。
■8万円【気軽に着物 黒字ちりめん】
アマビエ根付 2個、ちりめん着尺
お茶会などに最適な着物や長羽織にもなる着尺です。
※あくまでも返礼品ゆえに提供できる金額であり、通常販売価格ではありません。湯のし、 検品後のお届けになります。お仕立て等は別料金で承ります。
■9万円【一点物 花のある生活のために】
アマビエ根付 2個、 描詰め 椿 一輪生け
椿柄の一輪挿し。玄関やリビングの華やぎにもたらします。
■10万円【浜ちりめん訪問着セット】←オススメ
アマビエ根付 2個、装丁刺繍を施した訪問着1枚
ベージュ地に共濃いのぼかしを入れ、小付けの手刺繍を施した上品な訪問着です。
生地も浜ちりめんを使用しています。
※あくまでも返礼品ゆえに提供できる金額であり、通常販売価格ではありません。湯のし、 検品後のお届けになります。お仕立て等は別料金で承ります。
■13万円【一点物 金地に雪の銀閣寺】
アマビエ根付 2個、 角皿 銀閣寺
玄関や床の間、応接間などにお飾り下さい。
■18万円【一点物 金地に雪の銀閣寺】
アマビエ根付 2個、大皿 四季草花
玄関や床の間、応接間などにお飾り下さい。
■80万円【1名限定・受賞作品 訪問着】
アマビエ根付2個、京友禅競技大会 京友禅共同組合連合会理事長賞、阪急百貨店賞受賞 訪問着
職人ならではの総手描き友禅の訪問着です。
※あくまでも返礼品ゆえに提供できる金額であり、通常販売価格ではありません。湯のし、 検品後のお届けになります。お仕立て等は別料金で承ります。
■100万円【1名限定・復刻柄訪問着】
アマビエ根付2個、栗鼠梅模様訪問着
江戸時代前期の着物をモデルに復刻させた訪問着。
綸子地を黄色と紺に染め分け、紺地に鹿の子絞りで梅の木と花、霰、黄地には縫絞りと鹿の子絞り、手描きの絵で竹をえがいているほか、波や聞く、栗鼠が墨で描かれた豪華な訪問着です。
※あくまでも返礼品ゆえに提供できる金額であり、通常販売価格ではありません。湯のし、 検品後のお届けになります。お仕立て等は別料金で承ります。
最後に
平時においても、生活様式の変化から着物の需要は大きく減少しています。その上のコロナ禍でお茶会が中止になったり着物で会食する機会がなくなったほか、着物販売の展示会などの機会も減ったことでさらに業界の売上は大きく減少している状況です。
ある程度の販売見込みがなければ新しい商品を作ることができません。それが続くと多くの工房が心ならずも廃業に追い込まれてしまう。それは呉服業界全体の危機であり、高度な技能を持つ職人の技術が失われるという、いわば「文化的損失」に繋がります。
それは呉服業界に限らず、陶磁器やそのほかの伝統産業でも同じです。
日本が長い歴史の中で培ってきた着物をはじめとした伝統文化を絶やさないためにも、それを生み出す工房を支援するプロジェクトにご協力ください。
追伸
京都では府と和装業界が協力し、「京都のまちにきもの姿の方を増やして和装産業を盛り上げることを目的」とした「京都きものパスポート」という取り組みがなされています。
交通機関や販売店、飲食店、寺社仏閣、宿泊施設、博物館や美術館などで割引や記念品の進呈などのサービスを受けられるものです。
しかし、この取り組みはコロナ禍で休止している状況です。
そこで、着物需要を喚起するためにも、GOTOトラベル、GOTOイートではありませんが、「GOTOきもの」のようなキャンペーンが大々的に行われるようになってほしいと密かに願っています。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るご支援ありがとうございました
2020/12/19 11:50【浜ちりめん訪問着セット】ご支援頂きました。ありがとうございます。 もっと見る
【気軽に着物 染帯】 アマビエ根付 2個、全通染の染帯1本
2020/12/17 14:20ご支援頂きました。ありがとうございました。 もっと見る
ご支援ありがとうございました。④
2020/12/04 13:12ご支援ありがとうございました。【気軽に1点物】アマビエ根付 2個、夏の花柄鉢セット もっと見る
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