初めまして! さかもとけいご です!
私たちは、
①京都の着物の柄の魅力を伝えたい!
②京都の着物産業を盛り上げたい!
という思いから、
を作りたく、クラウドファンディングを実施することにしました。
カレンダーの特徴は二つあります!
ではなぜ着物カレンダーを作るのか。
そもそもなぜカレンダーなのか。
なぜ1部だけなのか。
なぜこのプロジェクトをやるのか。
の説明を含めて、私たちのこのプロジェクトへの思いをお伝えします!
私(さかもとけいご)は現在、
「京着物文化読本制作」を行なっています。
この活動は、「京都の着物文化の魅力を綴った読本」を留学生向けに作成するというもので、
読本作成のために、京都の着物産業の方々を授業に招いたり、逆にこちら側が取材を行うなどして、京都の着物に関する知識や理解を深めています。
京都の着物産業の方々からの講義や、産業の方々への取材をする中で、
多くの産業関係者が「着物が売れない」と口にしていることに気づきました。
それ以降、「京都の着物が売れない」という事実が、私の心の中でもやもやと残っていました。
この京都の着物に対する心のモヤモヤが、大きな危機感に変えたのが下記のデータです。
なんと京都の着物推定出荷量は、昭和50年を100と置くと、平成30年ではわずかに1.5にまで落ち込んでいたのです。
また西陣織企業の方への取材を通して、
今年はコロナウイルスの影響で、果てに倒産に追いやられる京都の織物会社も多く存在しているという事実を知りました。
着物が売れなくなっているということはつまり、
→日常的に着物が着られなくなってしまったということ。
洋服の流入で着物が日常的なものではなくなり、常時保有する必要がなくなった結果
「必要な時のみ着物を着たい」という需要に応えるためレンタル着物が増えていきました。
そしてレンタル着物増加に伴い、さらに着物を保有する必要がなくなり、
着物は「レンタルして着るもの」というイメージが増長しました。
そして現在着物は、一般的に修学旅行や京都観光、祇園祭や花火大会、成人式などの特別なイベントで、レンタルされてしか着られなくなってしまいました。
基本的にレンタルされるようになってしまった着物は、
というように、
人々の意識の中で「エンターテイメント」的存在として捉えられてきています。
そのような人々の意識が日常的な着物離れを助長し、着物が売れなくなっているのではないか。
また、以下の
このような人々の中にある着物特有の問題も、着物が売れない原因となっているのではないか。
京都の着物産業の衰退自体に危機感を感じていますが、
その衰退問題の原因の一つとして存在する
という人々の着物に対する認識。この認識を少しでも変えていくことが京都の着物産業の
衰退を救う一助になるのではないかと考えました。
そこで私は、①②のような「人々の着物に対する認識」を変えるような施策を考えることにしました。
①非日常的なエンターテイメント、②着にくい・動きにくい という理由から、
着る人が徐々に減って着ている着物ですが、①②を解決する前に
「そんな着物の魅力って何だろう?」ということをまず考えることにしました。
そこで私は、着物の魅力を探求するために、着物を3つの要素に分解して考えてみることにしました。
着物は、
①形態 ②機能 ③デザイン
の3つの要素で構成されていて、これらはそれぞれ人々の認識の中で
と捉えられていることがわかりました。
私は特に最後の、課題要素が少なく、人々の認識の中で曖昧な
デザイン(着物の柄)に、着物の知られざるの魅力があるのではないかと考え、
調べて行くうちに下記のことがわかりました。
例えば、松竹梅の柄は1月・2月を、桜の柄は3月と4月を表現していることがわかりました。
そのほかにも、
このように着物は、日本の四季を柄として表現していたのです。
元来、自然の中で生きてきた日本人は、様々な方法で四季の変化を楽しんできました。
それは、花見や紅葉などといった直接見て・触れて楽しむものもあれば、
俳句などでその四季の情景をうたうといった方法もある。
日本人は自分たちの着る服である着物にも、四季の美しさを表現していたのです。
私はこの、生活用品の一部にでさえ四季の美しさを表現しようとする日本人の美的感覚に心を打たれました。
1000年以上もの歴史のある着物の、日本の四季を巧み表現した柄。
ぜひこの魅力を知ってもらいたい! そう思うようになりました。
これまで挙げてきた課題
を排しながら、
「日本の四季を表現する着物の柄の魅力」を伝えたいという思いをもとに、
という新しいコンセプトが生まれました。
このコンセプトをもとに着物カレンダー作成に踏み切りました。
『日常的に見て楽しむ』という選択肢の中で
なぜカレンダーを選んだのか。それはカレンダーの特徴にありました。
つまり、カレンダーを着物の柄にした場合
カレンダーの特性を生かして、着物の非日常性を排したうえ、上記2つの魅力が楽しめるのです!
このプロジェクトでは、カレンダーを量産し、プロダクトとして販売するわけではありません。
このプロジェクトの真の目的は、
「日本の四季を表現する着物の魅力を多くの人に知ってもらう。」
ここにあります。
もちろん着物カレンダーでも日本の四季の柄を感じてもらうこともできますが、
それと同様に、カレンダーを作成する過程・リターンを作成する過程で、
SNSでの発信やメディアへのPRリリース提出などを行いそこで多くの人に
着物の魅力を発信して行きます。
カレンダー作成を手段として着物の柄を発信して行く。そんなプロジェクトにしていきたいからです。
作成したカレンダーは、多くの人が行き来する、
老若男女で賑わう京都市の複合ショッピングセンターへの設置を考えております。
意図としては、着物カレンダーが、着物に日常的に触れていない多くの人の目に触れるものにしたいからです。
9月25日 クラウドファンシング開始
〜 SNSで着物に関する情報を発信
10月30日 クラウドファンディング終了
11月中旬 着物カレンダーとリターンプロダクトの生地の調達
11月下旬 着物カレンダーとリターンプロダクトの作成
11月下旬 カレンダー設置場所交渉・決定
〜SNSで活動発信・メディアへPRリリース提出(宣伝)
2020年12月 リターン送付
*リターン送付は早まる場合がございます。
資金は、カレンダーやリターンの制作費・活動宣伝費やリターンの送料などに当てさせていただきます。
このプロジェクトは All in 方式で行います。
支援金額が、目標に満たない場合でも、支援していただいた額相応の活動を実施いたします。
以下、プロジェクトに関していただいた質問にお答えしていきます。
①今回の企画でさかもとさんがおっしゃる「着物柄」とは何?
→私が今回の企画で言及している着物の柄とは、「日本の四季を表す多種多様な柄」です。
着物柄のカレンダーとは、日本の四季の景色の柄が必ず含まれているカレンダーということであります。
よって季節の柄を表していないようなものは今回「着物柄」としてはカウントしておりません。(例えば幾何学文様など)
またリターンの着物柄の商品全て、日本の四季を表しているものを使っており、こちらも季節を表さない柄は「着物柄」として扱っておりません。
②着ないけど、【着物】なんですね。
それは矛盾では?一番根っこのところがブレている気がします。例えば、裂で作った掛け軸、表装などは昔から存在しますね。このプロジェクトは何が新しいのか?表装とどこが違うのか?しりたいです。
→
「着ずに見て楽しむ着物」というのは、この我々のプロジェクトのコンセプトを表現しているため、あえて矛盾のあるような表現にしました。
またこの「着ない着物」というコンセプトを打ち出した理由が2つございます。
一つ目が、多くの人がこのような「着ない着物」という矛盾した表現を見た時に「着ない着物ってなに?」と惹かれやすくなり、プロジェクトに興味を持ってもらえる可能性が高くなること。
二つ目が、着ない着物というコンセプトを設定することで、自分達がプロダクト(今回はカレンダー)やリターン商品を考案・作成していく上で、はなから「着るものを作る」という選択肢を除くことができ、着るもの以外という選択肢の中で、自分たちが作るべきものを絞り込むことができると考えたからです。
また「着るもの=着物」なのに「着ない着物」というのは確かに表現上無理があるかと思われます。しかし私たちはまず着物を3つに分解、「着物=形態+機能+デザイン」という要素をあぶり出ました。そして私たちのプロジェクトでは着物の構成要素の重要位置を占める「デザイン(柄)」を全面的に残しており、その面を考慮すると、着ずに、視覚的に楽しむ着物柄のカレンダーも「着物」としての性質を少なくとも持っていると判断したため、「着物」として扱いました。
このプロジェクトは何が新しいのか、表装とどこが違うのかという質問に関しまして答えさせていただきます。
まず最初に、今回作成する京着物掛け軸カレンダーは、構造が一般的な表装とは異なります。
まず1つ目は、一般的な表装が、1枚の生地に1つの絵画などが書かれているようなものであるのに対し、私たちが作成予定の掛け軸型のカレンダーは、季節の柄を12ヶ月分用意し、それをつぎはぎして1枚の生地にしているという面で異なります。
2つ目は、一般的な表装は1枚の生地を全開にするか、全て閉じてしまうかという2つの選択しかないのに対し、作成予定の掛け軸カレンダーは、それぞれの季節や月に応じて、見せる柄のページを選択できるように、ブラインダーのように、生地の上げ下げの微調節ができるという機能が備わっているという面で、表装とは異なります。
このプロジェクトは、若者である私たちが「人々の着物に対する意識に呼びかけていく」という活動自体が今までにない新しいものだと思っています。
今日、京都の着物産業が衰退していて、着物産業の生産者の方々は「売れる商品を作らなければならない」と考え、西陣織のマスクや、抗ウイルス素材が含まれた着物を作成したりと、着物産業の衰退に対して「産業的なアプローチ」を行なっているところがほとんどです。
しかし、このプロジェクトでは産業的に着物産業に対してアプローチするのではなく、着物を買う人々の着物への意識にアプローチしていくという面で、新規性のあるものだと思っております。
最新の活動報告
もっと見る生地の購入&リターン作成の本格的始動!
2020/12/12 14:20こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
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