はじめに・ご挨拶
ご覧いただきありがとうございます。大隈 優也(オオクマ ユウヤ)です。
現在24歳で筑波大学大学院に在籍しています。
僕は大学入学当時、鬱々とした日々を送っていましたが、転機となる出来事がいくつか重なり、
・教育ボランティア活動に2年間従事
・サッカー指導者向けのWEBサービスの立ち上げと運営で月間40万PVへの成長に2年間貢献
・有名企業のインターンシップに合計10社以上参加しては、数々のコンテストで優勝
など、志を抱いて挑戦を繰り返す日々を送るようになりました。
そしてその延長線上で、イギリスの大学院に挑戦していきます。
僕がいかにしてどのような志を抱くようになったのか、どうしてイギリス大学院留学をすることにしたのか。
ーまずはその経緯をお話します。
僕は以前、ある決断を下しました。
それは、イギリスの名門ロンドン大学院・UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)の入学を目指すことです。
その後準備を重ねて、合格を勝ち取ることができました。
2020年9月28日に入学し、1年間での大学院卒業(修士号取得)をした後に、専門の工学分野からのアプローチで「経済格差」という世界規模の課題に取り組みます。
© UCL Digital Media, 2020
このページでは、
① 僕がどんな人間であるか
② 留学を決断するまでの経緯と理由
③ 留学中・留学後のビジョン
をお伝えします。
そして、最後にご支援のお願いがあります。
最後までお読みいただければ幸いです。
~劣等感が僕の出発点だった~
1996年4月、僕は茨城県で生まれました。幼い頃からサッカーに慣れ親しみ、小中高とボールを追い回す日々を送りました。
小さい頃の僕は、繊細で意見が言えないこともしばしばあり、子ども同士の些細な悪口を真に受けては半べそをかくような子でした。些細なことで自信をなくし、劣等感を抱くようになりました。
そんな状況をどうにかしようと勉強を頑張った高校時代は、ストレスで体調を崩してしまい、苦しい時期が長く続きました。
筑波大学 理工学群 工学システム学類に入学した僕は、サークルとバイト三昧のしがない大学生活を送りながらも、劣等感が消えないままでした。子どもの頃の自分をずっと引きずってしまっていました。
高校の友達と入学式後に撮った写真(右が僕です)
そんな状況を打開したいという思いから、自分の能力を高めることを意識しはじめ、プログラミングなどの勉強を始めました。
~フィリピン、二十歳、夏。大きな転機が訪れた~
大学2年の夏休み、海外への漠然とした憧れから一念発起してフィリピンへと向かいます。ITと語学が学べる学校で、英語とプログラミングを学んでいたある日、転機が訪れます。
外国人観光客の行き交う華やかなリゾート地を少し離れると、家がなくて道端で寝ている一家、学校に行きたくても働くしかない子どもたち、働きたくても職に就けない人たち…。
彼らは、経済的に貧しい人たちでした。そして、その貧困のサイクルから抜け出すのは非常に難しいことを知りました。
僕は日本で生まれ育ち、教育の機会を得て、大学にも進学できました。
でも、彼らを見ているとそんな機会とは一切無縁で、たとえ望んでも決して手に入るものではないのだと悟りました。子どもの頃の体験や選択肢は、人生を良くも悪くも大きく左右するということを、僕は身を以って感じていました。
彼らと触れ合ううちに、僕の中で強い問題意識が湧き上がりました。
「どうしてこんなに大きな格差があるんだろう」
「どうすればもっと多くの人が機会を得られるようになるんだろう」
自分自身の能力向上と、自分の半径数メートル以内のことにしかほとんど関心がなかった当時の僕でしたが、その半径が急激に広がっていくのを感じました。
~格差への問題意識が僕を駆り立てた~
それから色々と考える日々が続き、元々大学で学んでいて関心がある「テクノロジー」に着目しました。
そこで、「教育とテクノロジーの力によって、格差で苦しむ人たちが多いという構造を解消することができるはずだ」という考えに至ります。
帰国後、実践的に学びを得るために、縁もあってサッカー教育界の情報格差を縮めるためのWEBサービス「シェアトレ」の立ち上げと運営に携わりました。
僕自身小中高時代にサッカーに取り組む中で、環境格差や情報格差によって適切な指導を受けることができない状況に立たされ、大変な思いをした時期がありました。
そんな同じ問題意識をもつ仲間と共に立ち上げた、サッカーの指導法や練習メニューを提供する「シェアトレ」は、月間6万人のサッカー指導者に使ってもらえるまでに成長します。
サッカーという世界のさらに一部の話ではありましたが、この経験から、テクノロジーの有効活用が、世界の不均衡を是正し、教育の機会や情報を広く行き届ける大きな力になることを、改めて強く認識しました。
シェアトレのサイト
この2つの活動に真剣に向き合った結果、少しずつ前に進んでいる実感がありました。
しかし、自分の知識・能力・経験不足を日々痛感していました。
「もっと広い範囲で、高いレベルで、社会に正のインパクトを生み出せるようになりたい」
「そのために、もっと実力をつけたい」
理論を学ぶ座学の勉強はもちろんのこと、それらの知識を経験に結びつける必要性を感じました。
それからというもの、合計10社以上の企業インターンシップに参加して実践に活かす中で、社会人や切磋琢磨する同期からのフィードバックをもらうことで現地時点での自分の立ち位置を確認し、自分なら経済格差をどのように改善するかについて、考えを深めていきました。
大きな企業やその一組織人としての可能性を実感的に見出したいという思いもありました。
~それから、また世界へと目を向けた~
大学院1年目の冬、僕は海外留学という選択を考えはじめます。
国連で活躍するためのステップとして海外大学院への進学を目指す友人と話す中で、
「経済格差は世界規模の問題なのに、このまま日本で過ごしているだけでいいのか?」
「もっと世界を見て、厳しい環境で学び、協働できる仲間を世界中につくるべきなのではないか?」
という、かねてからの問題意識に真剣に向き合うようになったことがキッカケでした。
世界規模の課題である「経済格差」を解消する一助になるために何が必要かを考えたとき、
「世界屈指の学問環境の中で高度な専門性を身に付け、世界で勝負する土台としての経験をつくること」
が重要であるという結論に至りました。
世界中の人たちと専門領域で渡り合っていくには、やはりその領域を世界共通言語である「英語」で理解し、議論できるようになる必要があります。
ちなみに、インターネット上に占める英語での情報は、日本語での情報の約10倍であり、日本語で検索して得られる情報がいかに少ないかが分かります。また、IT系のプログラム言語は全て英語です。
そこで、英語圏でより高いレベルに挑戦しようと思い、いくつかの選択肢の中から熟考を重ね、イギリスの名門・ロンドン大学院への入学を目指すことにしました。
~悩んだ。一度きりの人生、後悔したくなかった~
しかし、留学に行くか否かを巡っては相当悩みました。
慣れ親しんだ日本の生活や食事、家族や知人友人たちと離れるのは、24年間ずっと日本で生活してきた僕からすると、想像を絶する孤独です。
高額な学費による経済的負担もありますし、日本語ですら難しい学問の分野に英語で取り組み、卒業できなければ皆に顔向けできないという恐怖にも襲われました。
恥ずかしい話ですが、僕の中のちっぽけなプライドが心を曇らせて何も進まないまま、ただ時間だけが過ぎていきました。
悩みに悩み、それでも心が高鳴るのはどっちか―。
僕が選んだのは、困難への挑戦でした。
上手くいっても失敗しても、その後の人生の方がきっと長い。
ああ留学に行っておけばよかったなぁと後悔する、年老いた自分の姿が脳裏をよぎりました。
ロンドン大学院・UCLは、オックスフォード大学とケンブリッジ大学に次ぐ、イギリスで3番目に古い大学です。(1826年創立)2021年版QS世界大学ランキングでは世界10位に位置づけられ、これまでに29名のノーベル賞受賞者を輩出する、世界トップクラスの大学です。かつての日本人留学生には伊藤博文、夏目漱石、小泉純一郎元首相も名を連ねます。
今年1月にセンター試験の英語を解いてみたところ、結果は140点。UCLどころか海外大学院に進学できるレベルとはほど遠い状況でした。
そこからは毎日多い日は12時間勉強して、5ヶ月でIELTS(英語能力試験の1つ)を5.0(TOEIC換算550~600)から6.5〜7.0相当(TOEIC換算820〜970)にまで上げてなんとか合格することができました。
~留学、その先で僕が成し遂げたいこと~
僕自身のいくつかの経験から、「経済格差」に関心があることを述べてきました。
格差を是正するためには、数多くのアプローチが考えられます。
僕は専門である工学分野から、この問題の解決を目指します。
日々目標を掲げて学びを深め、素晴らしい人・組織と出逢って議論を交わし、そこで得られた経験を次のステージへの力強いステップにします。
僕は大学・大学院で、プログラミングを用いた将来予測モデルについて研究していました。現地ではその知見を活かしつつ、まずは機械工学、経営学、金融、コンピュータサイエンス、マネジメントなどを学びます。
これまでの学びや経験から、経済格差の是正、特に貧困減少のためには、経済成長だけでなく金融市場の安定性が重要だという仮説を立てました。この仮説を検証するためには、経済を未来予測するための金融や数学、コンピュータなどの知見が必要になると考えていて、さらなる学びを深めながら、この仮説を検証していきたいと考えています。
世界規模の経済格差問題を是正する人材となるために、途中で仮説に疑問を感じたら軌道修正をし、その度に新たな仮説を立てて検証を繰り返しながら力をつけていきます。
現時点では、噛み砕いて言うと、未来の世界経済状況をより正確に予測できるような分析に注力したいと考えています。
(少し難しく言うと、「ファンダメンタル分析を元に、金融時系列データをAIを用いて学習させる予測数理モデル」の開発を考えています。景気動向や財政政策等の変化で市場全体にどのように影響を及ぼすかを調べるファンダメンタル分析を用いて、金融市場の時系列データにAIを利用して学習させることで、今までのモデルよりも精度の高い将来予測モデルの作成を目指します。)
それが実現すれば、政府や企業は今よりも高い確率で経済危機に備えることができます。財政や企業が破綻したり、雇用が喪失したりといった「人類全体にとっての損失」を減らすことに繋がります。
例えば2008年のリーマンショックも予測できていれば、随分と違う結果になったことでしょう。
そういった危機が起きた特にダメージを受けるのは、経済的に優位でない、格差社会の中低層にいる人たちです。より精度の高い未来予測によって、「経済格差」の広がりを未然に防ぐことができると考えています。
暫定の考えではありますが、将来的に世界銀行で身を投じたいと考えています。
自らのビジョンを実現するためには、まずは十分な実務経験が必要だと考えています。
そこで卒業後は、まずは同じ分野で実務経験を積むために、UCLでの研究を元に国際的な企業・組織の中で、特に金融分野のシステム開発・導入の支援を行い、実績と経験を積み、能力を高めていきます。
そして、世界の経済格差問題解決のために、金融の安定性の維持を目指します。
~最後まで読んでくれた貴方へ、僕からのお願い~
9月中旬に無事ビザを取得し、イギリスへ渡航する事が出来ました。また、現地のコロナの状況は医療体制の確立などによって随分と落ち着いてきており、到着後の2週間の自己隔離義務も今年7月に撤廃されました。
現地の知人や在校生などから伺った状況なども考慮し、改めて渡航を決意しました。
自分の目標のための留学に資金援助をお願いすることや、このご時世に留学すること自体に批判もあるかもしれません。従って、クラウドファンディングを実施するかどうか、かなり悩みました。
しかし、ありがたいことに温かい応援の言葉をたくさんいただく中で、UCLでの学びを社会に還元するというミッションの達成に向けて挑戦することにしました。
今の僕はただのちっぽけな若輩者です。
しかし、自分の志のためなら、苦難があろうともチャレンジしていく覚悟はできています。
イギリスのロンドン大学院・UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)での学びと経験を、自ら掲げたミッション達成への大きな原動力にしていきます。
© UCL Digital Media, 2020
イギリス国籍の大学院生と比べると留学生の学費は割高で、1年間で410万円と非常に高く、さらに地価が東京の1.5倍以上するロンドンでは宿泊費が150万円ほどかかります。生活費や食費、交通費などを入れると合計680万円ほどかかり、正直、非常に大変な状況です。
少しでも経済的な負担を減らすため、自炊などで生活費を削ろうと考えています。
しかし、色々と工面したものの、予算が100万円足りない状況です。
それでも留学生活を続けるために、現地で仕事にも取り組もうと思っていますが、学業に支障をきたすことになるのではないかと懸念しています。
このプロジェクトを通して、少しでもご支援をいただけることで、現地での僕の目標の実現により集中できるような状態が作ることができれば、と考えています。
末筆ではありますが、最後までこのページを読んでいただいた貴方への感謝の気持ちをここに表すとともに、どうかお力添えを頂けますようお願い致します。
また、Twitter(僕のアカウント→@kuma10_s)などのSNSで、このプロジェクトをシェアしていただけると大きな支えになります。
2020年9月吉日
大隈優也
リターンについて
留学で得た学びや経験などをまとめた月次レポート、1年分の総集編レポート、イギリスのお土産&研究報告会へご招待など、いくつかのリターンをご用意させていただきました。どうかご覧になってお選びいただけるならば、僕にとってこの上ない喜びです。
【1000円】
・サンクスメール
【3000円】
・留学日記用Instagram限定公開
【5000円】
・留学日記用Instagram限定公開
・イギリス留学総集編レポート
【10000円】
・留学日記用Instagram限定公開
・イギリス留学月次レポート
【15000円】
・留学日記用Instagram限定公開
・UCLに合格したエッセイ・経歴書の全データ
【20000円】
・留学日記用Instagram限定公開
・修士論文データ
【30000円】
・留学日記用Instagram限定公開
・帰国後の研究報告会へのご招待
【50000円】
・留学日記用Instagram限定公開
・ご希望のイギリス土産の選択権
【100000円】
・サンクスメール
・留学日記用Instagram限定公開
・イギリス留学総集編レポート
・イギリス留学月次レポート
・UCLに合格したエッセイ・経歴書の全データ
・修士論文データ
・ご希望のイギリス土産の選択権
・帰国後の研究報告会へのご招待
【300000円】
・留学日記用Instagram限定公開
・ウェブサイト作成
※3000円以上のリターンには全て留学日記用Instagramアカウントの閲覧権が付属します。
・リターンを選択後、決済いただく際の備考欄に、ご自身の『instagramのユーザー名(例:@kuma10_s)』と『アカウント名(例:Okuma Yuya)』をご記入ください。例示したInstagramのアカウントは留学用ではなく、僕が普段使用しているものです。フォロー大歓迎です!
・現時点でInstagramのアカウントをお持ちでなく、あとで作成される方は、備考欄に「あとでアカウントを作る」とご記入ください。後ほどメールにてアカウントをご確認いたします。
・ご記入が上手くいかなかった場合でもメールにてご連絡差し上げますので、ご心配は不要です。
・Instagramの閲覧権をご希望されない方は、備考欄に「閲覧権を辞退する」とご記入ください。
※留学日記用Instagramアカウントをご覧になれるのは、システムの都合上プロジェクト終了後の2020年11月からとなりますのでご了承ください。
※このプロジェクトは、Instagram運営側とは無関係であり、Instagramが後援・支持するものではありません。
実施スケジュール
9月22日 イギリスに渡航
9月23日以降 CAMPFIRE掲載開始
渡航後の様子なども活動報告としてCAMPFIREに掲載していきます!
9月28日 UCLにて授業開始
10月28日 CAMPFIRE掲載終了
11月〜 リターン開始
2021年9月 卒業・帰国予定
資金の使い道
目標金額は100万円です。
ロンドン大学院・UCLでの学費に使わせていただきます。
※目標金額に達しなかった場合でも、支援金を留学費用の一部として使わせていただきます。
【1年間の費用】
・学費 410万円
・宿泊費 150万円
・航空費往復 10万円
・食費 50万円
・生活費(日用品、通信費、現地交通費など) 30万円
・ビザ代、保険料 30万円
合計680万円
↓
【支援をお願いする内容の詳細費用】
・学費 100/410万円
合計100万円
*用いた画像はイメージ画像を含みます
最新の活動報告
もっと見るイギリスから日本へ帰国しました。
2021/09/28 14:12こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
CAMPFIRE公開終了して、イギリスに来てから約1ヶ月半が経ちました。
2020/11/04 00:37こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
CAMPFIRE終了まで残り約14時間です!
2020/10/28 09:21ありがたいことに、既に目標金額100万円に対して、約70万円のご支援をいただきました。支援してくださった皆様、ありがとうございます!ロンドンに来てから約1ヶ月程経ちました。今のところ授業は全てオンラインで、授業中は必死こいて先生の話を聞いて、聞き取れないところはサブタイトルを確認したり、動画を巻き戻しています。わからない内容は、先生や友達に教えてもらいながら毎日勉学に励んでいます。僕が所属するロンドン大学院・UCL Engineering with Finance MScでは、一般的な日本の理系大学院のように、入学直後に研究室に所属しないため、すぐに研究に取りかかる訳ではありません。現在は、授業3つとグループワーク1つ、プロジェクト1つ、修論の構想に時間をかけています。どれも大変ですが、英語力を伸ばしつつ、それぞれの専門領域の勉強をして、納得のいく準備をすることにより一層力を入れようと思います。CAMPFIRE募集終了まで残り約14時間です。終了後は、3000円以上の支援者限定の留学日記用のInstagramアカウントを更新していきます。クラウドファンディング公開中なので、興味を持っていただいた方はぜひページを覗いて、できればご支援をしていただけると嬉しいです。このプロジェクトを身近な方にシェアしていただいたり、Twitter、instagramなどのSNSで「いいね、シェア、コメント」をしていただけるとより一層励みになります。お気軽にフォローもしてください!引き続きよろしくお願いします! もっと見る
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