〈県内高齢化率NO1の御宿町。だれも取り残されない町への拠点に御手洗いがない〉
はじめまして、一般社団法人オール・ニッポン・レノベーション(非営利型)です。私たちは「若者の力を活かすことにより、地域の魅力を再創造し、地域資源を再活用することを通じて、平和で持続可能な多世代共生の活き活きした社会の実現」を目的とし御宿町に拠点を置く法人です。
御宿駅前の約10年間空いていた店舗を「地域の拠点」として活用するため、8月からボランティアが集まり手作りで改装しています。私たちが改修している空き店舗は30年前に町内唯一のファーストフード店として誕生し今からおよそ10年前に店を閉じるまで20年間営業していました。当時はハンバーガーを170円で販売していた上に、持ち込みOKいまは廃校となった高校の生徒や町民の集いの場でした。
1日10万人以上の人が訪れ、海といえば御宿といわれてきた時代は変化し、若者が多く集まる町から10年連続県内高齢化率1位の町に。出生数は2008年以降40人を上回ったことはなく2014年の出生数は19人、2015年31人でした。若者が転出していくなかお仕事をリタイアされてから移住してくる方も多く、毎年数百人が御宿町へと転入しています。親戚も知り合いもいないなか、御宿をリタイア生活に選んでいただけることは、それだけ町に魅力があることの表れでもあります。しかし、せっかく移住していただいたのに孤立してしまっている方々が多いのも現実です。
だれもが集える場所も大事ですが、集いに来れない住民をどうサポートできるかが課題です。かつて集いの場だった場所をだれも取り残されない町の拠点へ、集まってこれない人を含めた「みんなを支えること」ができる地域の拠点をつくっています。
そんな場所にしたいのですが、なんといまだお手洗いがありません。老若男女問わず集い、一緒になって「だれも取り残されない町」の拠点にしていく上で御手洗いがないことは致命傷です。なんでもできることは手作業でやってきましたが、御手洗いの本体代やプロにお仕事を頼むにはお金がかかってしまいます。その上海沿いの町特有の塩害や湿気の多さでシロアリによって土台がすっぽりなくなっていたり、雨漏りがひどかったりといままでは自腹を切って修復していましたが、修復しきれておらず建物の修繕にもご支援をいただければ幸いです。
〈私たちと御宿町〉
私たちは今まで東京や横浜を拠点に様々な地方で活動してきましたが、現場で活動していくことを大切に、昨年3月から御宿に通い地元の方々と1年間準備をし、今年の4月に御宿へ拠点を移し活動をしています。様々な地域にお呼びいただく中で「東京や横浜は進んでいるのにこっちはね…」という声をよく聞いてきました。行政、NPOの取り組みなどで地方は遅い!と言われがちですが、地方も都市も関係なく先駆的で持続可能な取り組みを行うことが大事ですし、小さな行政単位こそ活動がしやすい、結果を出しやすいと私たちは考えています。
1年半御宿で活動させていただき気づいたことがあります。それは「だれも取り残されない町」をつくる大切さです。時代は移り変わります。デジタル社会では猛スピードで社会が変わっていってしまっています。その中で取り残されている住民のサポートはなかなかうまくいきません。
「こども食堂」や「みんなの食堂」がテレビで取り上げられます。全国で多くの方がこどもから大人まで支えを必要としているひとを支えようと力を合わせています。それぞれのNPO、市民団体はそれぞれ違う役割を持っています。私たちの役割はそこに集うことができるひとではなく、そこに集うことができないひとをサポートすることが大事なことだと思っています。移住者が多く、高齢化率県内NO1の御宿町では特に大事なことです。
〈拠点の活用方針〉
私たちは拠点の名前を御宿地域の拠点「GOOD NEIGHBORS」(良いご近所さん)と名付けました。ここで多くの方がGOODな事を沢山していきたいなと思っています。包括的にこの町に関わるひとを支えようと、拠点をオープンに活用、見回り活動や支えあい活動の支援やグループ化と活動、お困りごと相談、地域の課題のオープンデータ化による社会課題の解決とイノベーション支援、みんなの食堂の開催や地元の方々が趣味で作っている野菜の直売やお届けを通じたコミュニケーションなどで支えあいの輪を広げながら、地域活動の支援を行っていきます。また移住定住の相談や防災啓発拠点としても活用し持続可能なまちづくりを目指しています。
〈ご支援いただいたお金の使い道〉
御手洗い・水回り設備の設置工事と雨漏り等修繕の材料費に使わさせていただきます。
〈手作業でも力を合わせてここまできれいに!〉
油やカビ、ずっと空いていた室内は大変でした。
生まれて初めて石膏ボードを買ってきて入れ替え、地域の方々の力が集まりこんなにもきれいに。
写真左側の緑色の部分は黒板、お悩み事や夢などを共有できる場所として使っています。
壁紙が真っ黒だな、ふにゃふにゃだなと思い、開けてみたらシロアリに土台がやられていたり...そんなことがありながらもオープンに向け、着々ときれいになってきています。地域の皆様、ご支援いただいている皆様に心からお礼申し上げます。
地元の方に馴染み深いお店だったので、看板の一部を残させていただき「元」をつけました。元ワールドバーガーとして呼んでいただいてもいいなと思っています。
当時の良さを活かしながら、御宿町の素敵な未来へ、皆様のお力をお貸しください。残るはお手洗い!皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見る拠点のオープンまであと3日!
2017/11/09 19:13今日は8人、お手伝いの方がきてくださいました!今週日曜日のオープンに向けて、着々と準備が進んでいます!オープン間に合うか心配の時もありましたが、みなさまのご支援とご協力のおかげでだいぶ前に進むことができました。 だれも取り残されない町をつくる。そのための拠点をみんなでつくる。県内高齢化率ワースト1、高齢化率は47.6パーセント、この町で若者主体で全世代による新たな挑戦がはじまっています。 カウンターも、棚も、全部全部手作り!およそ10年の間、駅前で眠っていた空き家。元々は集いの場のハンバーガーショップでした。 集いの場からだれも取り残されない町の拠点に。見守りの拠点、見回りの拠点、NPOやサークルの拠点、そしてサロンとしての機能。もちろん駅前の立地も生かして、趣味で畑をしている方々の直売所にも。ここを拠点として御宿、外房にGOODなことを、この町にはじめての取り組み。しかし、お手洗いは手作りできません。みんなが使える、お手洗いを作るために、皆様のお力をお貸しください。 もっと見る
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