今回は 3曲目、「♪Dark Outside」についてお聞きします。
他の曲とはまた違った、
ダークな曲調が印象的です。
そうですよね。前回でも話が上がりましたが
僕はこれを“はじまりの曲” だと思っています。
実際の曲順でいうと3番目ですが、
wordplayの世界を語り出す、大事な一曲です。
その前の「♪Time for wordplay」や
「♪Quest for the Fox and Dog」とは
対極の雰囲気ですよね。
そうそう。特にこの2つは
“wordplayが始まるよ~!”
という明るい雰囲気です。
お客さんには、そこで
ワクワクする気持ちを上げ切ったところから、
ぐっと物語に入り込んでもらえたらいいな
と思って、
明るい曲からガラッと変えた暗い曲を
入れてみようと考えました。
なるほど…
たしかに、物語に波が現れますね!
そうなんです。人生にも色んな波、変化があるのと同じで、
ストーリーにも変化が必要です。
明るい作品だから、
明るい曲はもちろん必要。
でも、暗いものがあるからこそ
明るいもの輝きが
もっと大切に思えるのではないでしょうか。
その通りだと思います。またこの曲は、
冒険が始まる前のwordplayの世界を
パッと感じられるものでもあります。
そうです、あまり望ましい世界ではないですよね。
それぞれのグループごとに固まって生活をしていて、
ほかのグループのアルファベットたちとは関わろうとしない。
仲が悪いわけでもなく、嫌いなわけでもありません。
ただなんとなく"知らないから怖い"だけ。
これって、僕らが生きる世界でも
多くの人にも心当たりがある感情だと思いませんか?
1歩踏み出せなかったり、
つい見て見ぬふりをしてしまったり。
誰にも共感できる部分はあると思います。
この気持ち、僕は
英語を話すことにも共通していると思います。
他の文化の人とほかの言語で話をすることはすごく怖い。
大体は失敗します。
でも、この小さな失敗を怖がって、
良い関係を築けるチャンスを逃してしまうのは
惜しいんじゃないかな。
知らない、怖いと思っているところには
成長できるチャンスがあると思って
飛び込んでみるべきだと僕は思います。
そうですね。ほんのちょっと勇気を出して
自分の知らない世界に踏み込んでみたら、
きっと新しい発見もあるだろうし、
新しい価値観にも触れることができますよね。
はい。成長は怖いと思うところにこそ
あるものだと思います。
だから、この「Dark Outside」という曲は、
アルファベットたちが成長する一歩手前の段階。
こんなに暗い世界から、
どんな変化があるのか、どんな未来があるのか、
ワクワクしながら観て、聴いてもらえたら嬉しいなと思っています。
次回もお楽しみに★