2020/10/27 19:03

中の人はいつも夢想しています。

王子スタジアムやエキスポフラッシュフィールドが改装されて、使い勝手も良く観戦環境の良いスタジアムに進化する事を。


王子スタジアムは神戸市営の陸上競技場。2002年に聖地西宮スタジアムを失った連盟はフィールド部分の人工芝を寄贈し、事務所をこちらのスタジアム内に移転。西宮球技場にあった電光掲示板も移転し、新たなアメフトの聖地として定め、2005年にはナイター照明も設置され今に至ります。

エキスポフラッシュフィールドは関西学生アメリカンフットボール連盟が3億5千万円を拠出して2006年に完成したフィールド。

Div1からDiv4まで多くの試合を請け負うこの二つのスタジアムは、まさに80年代後半から90年代の学生アメフト人気の絶頂期に、連盟が興行収益や放映権料、スポンサーフィーを元にファンディング出来たからこそ整備されたスタジアム。

まさに先人たちの活躍で、アマチュアスポーツでは群を抜く完璧な今の競技環境が保たれているのです。

しかし一方で間近に迫る人工芝の張替や照明のLED化のみならず昭和31年竣工の王子スタジアムは競技場自体の老朽化も激しく観戦環境は決して良いものではありません。数年の内に、建て替えの話も出てくるでしょう。

その際にメインの店子として関西学生アメフトが少しでも理想のスタジアムに近づくように意見が出来れば良いなと思ったりする訳です。

また改築のファンディングに関しても行政任せではなく民間主導で取り組んでみたい。スタジアムを中核としたスマートベニュー化を目指した新しい施設を作りたい。

王子スタジアムは陸上競技場としての側面もありますからトラックは必須です。

陸上トラックがあるとフィールドが遠いという印象もありますが解決する事例が米国のハイスクールのアメリカンフットボールのスタジアムにあります。

ここではワシントン州にあるレントンメモリアルスタジアムを例にとって王子スタジアムの改装について夢想してみたいと思います。

大きな敷地を持つ大学とは違い、高校の敷地は狭く殆どのフィールドは陸上トラックを併設しています。私は陸上競技のレギュレーションには詳しくありませんが、そういった高校のフィールドはトラックのレーンの間際までスタンドが迫り出していて、フィールド前の距離が日本の陸上競技場よりも非常に近いです。兵庫の陸連とも折衝してこのような形でスタンドを配置出来るならベストです。

この写真をみてもらえればわかるかと思います。
ここまでスタンドが近寄る事が出来ればそれほどトラックがあるデメリットは無いように思えます。フィールドは近く、トラックも6レーンが確保されています。

改修するスタンドのサイズはメイン、バックにそれぞれ3000人ほどのキャパシティが取れれば良いでしょう。今の王子スタジアムの形状でいえばエンドゾーンの芝生ゾーンも臨時の客席とみなすならばMAX7000人程の収容が可能となり、最終節のビックゲーム以外はこのスタジアムで開催が可能となります。

両スタンドの下にはそれぞれ2つずつのロッカールームを広く配置したい。

今、無観客で運営せざるを得ない原因の一つがロッカールームの狭さであったりします。広く開放的なロッカールームがあれば今、スタンドで着替えをせざるを得ない状況から開放される訳です。

次にアメフトやスポーツイベントでの活用以外の収益化を考えてみます。

この大きなロッカールームは試合の無い平日にはランニングステーションとの機能を持しても良いかもしれません。神戸のビジネスディストリクトから至近の距離。仕事帰りに王子公園周辺でランニングを楽しむ環境が生まれるやもしれません。

王子公園には不変のキラーコンテンツ、パンダもいる王子動物園がメインコンテンツとして存在しており、平日、休日問わず多くの来場者がやってきます。
また春には桜が咲き乱れる名所でもありますが、ほど良き場所に休憩出来るスペースが意外とありません。

そこで例えばスタジアムのエントランスにカフェを誘致するのはどうでしょうか?


試合時のみならず平常時の賑わいの創出が生み出されるのではないでしょうか?

平日は近隣の人たちのコミュニティースペースとして、週末は遠方からの観光客の憩いの場所として。

公園の周辺には住宅街が広がり駅も至近な場所び位置する王子スタジアム。

近隣の住民には若い家族も多く、出勤前、そしてお迎えに便利な立地特性を生かしスタジアムの諸室を活用、保育園や学童の施設を運営するのはどうでしょう。

フィールドの稼働率の低い平日の午前の時間は子供たちが人工芝のフィールドで安心して駆け回る。
そして学童は午後の時間に、今も運営されている各種のスポーツ教室に参加するのも良いでしょう。

最寄駅から徒歩1分の距離。駅のホームから近隣の地域とも共存出来るキラキラと輝くスタジアムの情景が見える。

そんな夢を描いています。

以前から漠然と描いていた夢ですが、今回のコロナ禍でより目標が明確になりつつあります。

先ずは無事にこのシーズンを乗り切って。
来年は夢の話を皆さんと共有できるように。

引き続きご支援をよろしくお願いします。