2021/03/07 12:31

こんにちは。
千葉県市川市で北部を中心に活動している多胎サークル Four Little Cheeksの代表 小林 郁です。
今日は「多胎妊娠は早産・低体重が多い」ことについてお話させていただきます。


多胎児の6割が早産児、7割が低出生体重児という現実

「多胎妊娠は、複数の赤ちゃんがおなかの中にいるため、母体への負担は単胎に比べて当然大きくなります。 悪阻(つわり)、 早産、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、HELLP症候群※、胎児発育不全、胎児形態異常、子宮内胎児死亡、血栓症などの合併 症が単胎妊娠に比べ起こりやすいことが知られています。
これはひとえに、多胎の場合は早産が多いことに起因します。」

(厚生労働省HPより)

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そしてデータによると双子妊娠では

自然妊娠率(%) 67.6
流産率(%) 1.7
早産率(%) 42.2
平均分娩週数(週) 35.1
出生時平均体重(g) 2,153±703

(平成7年 日本産科婦人科学会周産期委員会報告 第6回厚生科学審議会先端医療技術評価部会・生殖補助医療技術に関する専門委員会報道発表資料より)

という結果が出ており、早産は軽度のものまで含めると6割。7割が低出産体重児で単胎児の10倍近くリスクがあると言われています。

このように多胎妊娠には多くのリスクが伴い、母子ともに妊娠期間はとても過酷です。
まずは安静が必要とされて、よく「出産予定日が近づいてくると動いた方がいい」と言われる単体児妊婦さんに対して多胎妊婦はお腹が大きくなるにつれて切迫早産の危険が高くなります。

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その間の家事や自分の身の回りの生活、すでにお子さんがいらっしゃれば生活の困難は極めて高く、双子妊娠をしながらお子さんの保育園送り迎え、ご飯やお風呂など・・・ご主人が手伝ってくれたとしてもそれでも2人では健全に機能しない、心身ともに苦しい生活です。

様々なリスクが多い多胎妊娠。
そしてほとんどが低体重のまま出産。低体重児として産まれたあかちゃんは、おっぱいがうまく飲めなかったり、その後の発育に影響が出たりと、あかちゃん自身が危ないだけでなくそれを育てているお母さんの心身にも多大な影響を及ぼします。

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そんな私の出産体験は・・・・

つわりがとてもひどく家の2階にも行けない状態。お風呂は4日に1回、洗濯物とかどうしていたのでしょう?とにかく母子ともに生命を維持することで必死で記憶にありません。
今から思えば入院もできたのかもしれませんが、着替えなどで夫に負担をかけること、トイレが遠くなること(吐きつづけていたのでこれが1番重要!)で1ヶ月前の管理入院よりも前からの入院は考えられませんでした。


お腹は日に日に大きくなっていき・・・・と思ったけれど私の場合外には出てこず「後ろからみたら妊婦ってわからない」と、双子が入ってるにもかかわらず言われる状態(笑
その代わり内蔵の圧迫がひどく、胃も日に日に押しつぶされて食べられる量も減っていきました。更に追い討ちをかけた妊娠中毒症。味のないご飯を少量の毎日。おかずのお皿にブロッコリーの茎が一本・・・の日は涙が出そうでした。

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妊娠35周目くらいだったでしょうか?担当医師から「早く出したい?出す?」と言われましたが、そんな中でもお腹の中の双子たちは一生懸命身体を作っています。
「ここまできたら頑張ります」と答え、残りの2週はひたすらベッドの上で”私は人間保育器”と耐えました。

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正期産で産まれた我が子は2019gと1999gでしたが幸い何の障害もなく、出産後の検査を終えた後「身体は小さいけど機能はちゃんとしてるから大丈夫だよ」と小児科担当医師から言われた言葉には心底安心し、自分も子供たちも誇りに思えたことは10年経ったいまでも鮮明に憶えています。

そんな双子も4月から小4。

小さく産まれ、新生児室では隣のあかちゃん1人分に対し2人で1人分の大きさだった我が子はその後ずっと元気で風邪以外インフルエンザなどの感染症には一度もかかったことがありません。

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小さい我が子を見た時の不安感、新米母としてうまくできなかったこと、後悔したこと、いろいろな思い出がありますが、


今元気で毎日を過ごしてくれていること

「この家に産まれてよかった」と何10回、何100回と言ってくれること。


あの頃不安だった自分に教えてあげたいなと思います。


関東多胎ネットのクラウドファンディングは本日3日目

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