こんにちは!東京都板橋区の多胎コミュニティ 代表 佐野奈菜です。今日は、「多胎支援から広がるマイノリティ育児支援の可能性」についての思いをお話させて頂きます。令和2年度から東京都では「とうきょうママパパ応援事業」が始まり、ありがたいことに各地域で多胎児家庭向けの支援制度が少しずつですが広がりをみせています。また昨年は、都バスの一部路線で「双子ベビーカーがバスにそのまま乗れる」というルールに変わったりと、私たち、多胎児を持つ親の声が少しずつ届いて、そして少しずつ受け止めていただけるようになってきたことを実感しています。しかし、まだまだ始まったばかりの支援の広がり。各地域でもかなりばらつきがあり、関東全域で見ると全く支援状況も違います。関東のどの地域でも本当に必要な適切な支援が受けられるようにするべく、関東多胎ネットでは今回クラウドファンディングに挑戦しています。この挑戦をしていく上でお伝えしたいと思う大切なことがあります。それは、多胎家庭を特別扱いしてほしいために挑戦するものではない、ということです。双子は1/1ooの確率、三つ子ならばもっと低い確率で生まれてきます。マイノリティだからこそこれまでなかなか声が届いてこなかったのだと思います。しかしそんなマイノリティ育児は多胎家庭だけではなく、シングル家庭や多子家庭、スペシャルニーズがある家庭など様々な家庭環境の中にあります。また今の時代、その1つ1つが細分化されたマイノリティになっていると思います。それぞれにそれぞれの苦しみや思いがあり、そこに対しての本当に必要な支援が求められています。もし多胎支援が1つのマイノリティとしての支援体制を各地域で作ることができたら、様々な環境で育児をされている家庭への支援にも必ず繋がっていくとさらに先にある未来を見つめていま関東多胎ネットでは「ふたごみつごに優しい社会は みんなにやさしい社会」を掲げています。どんな家庭環境の子どもたちも親も適切な支援が受けられ、どうかみんなが育児しやすい社会になりますように。それが、私たちの一番の願いです。【活動報告】本日の活動はお休みです。関東多胎ネットは、現役で育児中のママ達が中心となって活動しているため「無理な活動はしない」「家族優先、家族との時間も大切に」することを心がけています。明日以降の活動報告をお待ちください。