■はじめに
みなさん、はじめまして!
男性の妊活への積極的な参加を目指しているオオタヨシタカと申します!
僕は自分の男性不妊の経験を元に、少しでも妊活の手助けができればと活動しています。
後ほど詳しく説明しますが、世界的に見ても精子力は衰えています。
にも関わらず、不妊は女性が原因であるという風潮はまだまだ多いです。
昨今ニュースで話題ですが、不妊治療が保険適応されたとしても男性側の原因で不妊治療がうまくいかないことは十分に考えられます。
思っている以上に男性不妊は多いのです。
毎月生理がくる女性と違い、男性は自分の生殖機能について深く考える機会がありません。
せめて妊活期間中ぐらいは自分の精子を検査した方がいいのですが、そんな当たり前のことを学ぶ機会もありません。
ならせめて、普段身につけるもので妊活を意識してはどうかと思い、今回の妊活パンツプロジェクトを立ち上げました。
■女性の頑張りだけで妊娠は難しい?
僕たち男性は一生精子が作られると教わってきました。そして老人になっても子供が作れると聞いていました。
しかし事実は違います。
男性の精子力は加齢に伴い低下します。
そして一般男性の7~9%は男性不妊だと言われています。
まわりを見渡せば1人か2人は子供を作るだけの精子を持ち合わせていないことが統計的にわかっているのです。
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それなのに精液検査もせず、精子力の改善を図らず、女性だけに負担をかけて、医療の力だけを頼っては、いくら不妊治療を実施しても妊娠率は上がらないことでしょう。
卵子と精子が一つになって子供ができるのに、女性だけの頑張りで妊娠するのは簡単ではありません。
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「自分の精子は大丈夫。」
男性100人聞いたら、100人がそう答えると思いますが、少しだけお耳を貸してください。
知らず知らずのうちに自分の愛する人を傷つけないためにも、現代人の精子について知って欲しいのです。
■不妊の原因の半分は男性側にある
僕は結婚するまでは不妊なんて他人事だと思っていました。
しかし実際は、国内の5.5組に1組のカップルが不妊の検査や治療を経験しており、世界保健機関(WHO)の調査によると半数は男性側に原因があると言われています。
にわかに信じ難い数値ですが他の国のデータをみても、
米国疾病対策センターの調査では米国男性の9.4%。
中央および東ヨーロッパで8%〜12%。
オーストラリアで8%〜9%の男性が不妊であると言われています。
これだけ多いと流石に他人事とは言えません。
いざ子作りしようとなった時に不妊の沼に陥らないためにも、これを機会に精子について知ってもらいたいのです。
■現代人の精子力は衰えています。
さらに驚くべきことに、42,000人の男性を対象に国際的に組織された研究者のチームが調査したところ、精子の数はこの40年間で半減しているそうです。
不妊治療により精子が1匹でもいれば顕微授精という方法で受精は可能になりましたが、無事に成長を続ける元気な精子だとは限りません。
無事に精子と卵子が【受精】できたとしても【胚盤胞】まで育つのか、子宮内に【着床】するのか、 流産せずに【出産】まで無事に育ってくれるのか確証は持てません。
自然妊娠できる精子であれば自然淘汰で質の良い精子が残りますが、不妊治療は人間が任意に選び取った精子を利用するので必ず質のいい精子が使われているとは限りません。
最近では精子の質が悪いと胚盤胞まで育ちにくいという研究報告などもあります。
精子は数だけでなく運動率や正常形態率、DNA断片化度合いなど精子の質も重要なのです。
■女性に大きな負担がかかるのが不妊治療
不妊治療は女性に負担がかかる治療です。
男性は精子を提供するだけですが、女性は準備を含めると3〜5ヶ月かけて治療をおこないます。
ーー以下、男性は特によく読んで欲しい。ーー
不妊治療において女性は何種類もの事前検査を受け、病院に10~20回は通院します。人気のクリニックだと1~2時間待ちも普通なので一回の通院で半日は潰れます。そして毎日薬を飲み(怠さ、眠気、便秘、頭痛)、排卵を促す注射を自分でお腹に打ち(痛い)、採卵前は不定期で通院し(予定を入れられない)、膣の中から針を入れて採卵し(激痛)、受精した受精卵を子宮に戻します(30万円~80万円/回)。その後10日前後で妊娠判定となりますが、妊娠していなければ【フリダシに戻る】です。
胚移植と呼ばれるこの一連の不妊治療は、30歳の女性で妊娠率は44.5%です。(出産率ではなく妊娠率)
不妊治療をしたからといって確実に妊娠できるわけではありません。治療に集中するためにしぶしぶ仕事を辞める女性が多いことが男性にも容易に想像できるのではないでしょうか。
ーーー↑↑↑女性はすごく大変↑↑↑ーーー
もう一度繰り返しますが、
不妊治療は女性にとってめちゃめちゃ大変です。
一方、男性は精子を出すだけです。
しかも男性側に不妊原因があったとしても女性はこの一連の不妊治療ステップをおこなう必要があるのです。
女性の苦労に報いるために男性ができることは、
精子の質を良くして妊娠率を上げることです。
残念ながら、それしかないのです。
■不妊は医師も分からないことだらけ
僕がはじめて男性不妊だと医師に診断されたとき、映画の1シーンのように頭が真っ白になりました。
男性には精子の定期検診なんてありません。
十分に精力もあり、普段から運動していて健康体。
活力をもって日々生活していたので自分が男性不妊なんて一度も疑ったことはありません。
そして医師にこう言われました。
「あなたの精子だと自然妊娠は無理です。」
「精子が極端に少ないです。」
「原因は不明です。」
「子供を持つには顕微授精しかありません。」
「この状態で回復した人を見たことないです。」
原因不明。。。しかも改善の見込みがないことに愕然としました。
最初はショックで塞ぎ込んでいましたが、さすがに医師の言葉を100%鵜呑みにするのもどうかと思い、自分で情報を得ていくと様々なことが分かりました。
- 不妊治療は治療ガイドラインが不十分
- 自由診療なので非常に高額なお金が必要
- 男性不妊はまだまだ研究が進んでいない
- 精子は熱に弱い
その他いろいろありますが、生殖医療は医師でもわからないことが多いのだと知りました。
■よくある男性不妊の疾患
男性不妊の疾患の中でもっとも有名なのが「精索静脈瘤」です。全体の約3割を占めます。
精索静脈瘤は精巣付近に静脈瘤ができることで血流が逆流して精巣の温度が上がり精子がダメージを受ける症状です。
そして男性不妊でもっとも多いのが「原因不明」です。全体の約4割を占めます。
原因不明とは、日常的にストレスが多いからかもしれないし、タバコがダメなのかもしれない。不規則な生活習慣が悪いのかもしれないし、運動不足が原因なのかもしれない。ぴっちりしたパンツが悪いのかもしれないし、サウナや長風呂が悪いのかもしれない。
簡単に言うと男性不妊には解明されていないことが多い。そして改善するにはアンチエイジングなど体に良いとされることをするぐらいしか方法がないので、まずは体に悪そうなものは止めましょうというのが一般的な医師の見解です。
今回のプロジェクトのリターンとしてご用意した妊活パンツは、より通気性の高いものを目指して開発しました。
ぴっちりしたパンツ・長時間のサウナや長風呂・インフルエンザなどによる高熱なども男性不妊要因として考えられ、パンツにおいてはブリーフタイプよりもトランクスタイプの方が良いとされています。
現代人は座った状態にいることが多く、座っているとパンツ内部の風通しもよくありません。
座ったままでも通気性の良いパンツはあまり見かけないので、【座ったままでも通気性の良いパンツ】をコンセプトとして開発しました。
ご興味持たれたら応援いただけると嬉しいです。
■医療だけに頼らない理由
医者に頼るのが最善だ!というご意見もあると思います。
ただ日本において医者に頼りたくても生殖医療専門医が圧倒的に少ないのです。
日本生殖医療学会によると産婦人科医が779人いるのに対して、男性を担当する泌尿器科は68人しかいません。(2020年4月1日現在での人数)
生殖医療はデリケートな問題なので、データも少なく医学的にもまだまだ解明されていません。医師に頼れずデータも不十分なのであれば、自分で生活習慣を変化させて改善を目指すしかないのです。
■出産率 “世界最下位”の日本
世界で最も多く体外受精が実施されている国は日本ですが、採卵一回あたりの出産率は世界で最下位です。
日本の医療は世界一!!
そう思っていましたが、不妊治療の分野ではそうとは言い切れないようです。
治療方針や技術の標準化など医療側の問題だと言われていますがそれだけではないかもしれません。
例えばフランスでは男女二人で検査をスタートさせないと保険が適用されません。
しかし日本ではそういった制度がないので、男性側が一度も精液検査したことがないのに体外受精を繰り返すカップルがいます。
精子の状態を調べないまま、数ヶ月の時間と平均190万円もの費用を費やし、それが一瞬で無駄になることがまかり通っています。
最初に精液検査を勧める医療機関もありますが、男性のアイデンティティの根幹に関わる問題なので率先して精液検査をすることは少ないようです。
(不妊原因は男女で半々なのにです。)
■デスクワークは要注意
膝の上にノートパソコンを置いて作業をすると1時間で陰嚢の温度が2.6℃上昇するという研究データがあります。陰嚢の温度は体温より2〜4℃低い温度が適切とされているので、高温環境が精子にとって良くないのは当然なのですが、驚くべきは座っているだけで1時間で陰嚢温度が2.1℃上昇することです。
デスクワークなどをしていると座ったまま数時間が経過することなど日常茶飯事です。
男性がすべき妊活として、1時間に一度は立ち上がって歩くなど、陰嚢を涼しい状態にする必要があります。
一般的にはトランクスが通気性に良いとされていますが、座ると布が太ももに引っ付き下着内部には熱が篭るので、やはり立ち上がって歩くのがベターです。
私の願いは、
「男性側の妊活意識を変えること」です。
男性が妊活の知識を持っていれば、
子供ができないと数年の時間を無駄に費やすことはなくなるでしょう。
男性が不妊治療の大変さを理解していれば、
愛する人が妊活に集中するために仕事を辞めることもなくなるでしょう。
男性が自分の精子に興味を持って不妊治療に取り組んでいれば、
平均190万円ものお金を費やすこともないかもしれません。
未来への希望である妊活が、知識と意識が欠けていることで不妊治療の沼にハマっているのを見たく無いんです。
まずは医療機関を受診して信頼できる医師を見つけてください。
そして夫婦で妊活について話し合えるように男性が妊活についてもっと学んでほしいのです。
繰り返しになりますが、一般男性の7~9%は男性不妊なんですから。
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女性に任せっきりにならず、医療の技術だけに頼らず、男性の意識を変えることで女性側の苦労を軽減できるようになるのが理想です。
今回のプロジェクトでは、男性が妊活意識を高めるために工夫を施したパンツを用意しましたがこれがゴールではありません。
夫婦で妊活について学べる啓蒙リーフレットを作りたいと考えています。
妊活について考える機会があまりない男性が読むことで、男の妊活についての基礎知識が得られるようなものを考えています。
こちらは準備に時間がかかるので、もう少し先の話になります。ご了承ください。
リターンでは男性用妊活パンツを支援者にお届けします。
身に付けることで男性の妊活意識を変えることを目指して開発しました。
今後このパンツは一般販売する予定ですが、まだ開発途中であるため、クラウドファンディングにご支援いただいた方にいち早くお届けします。
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この妊活パンツには、一風変わった複数の特徴があります。
1. 座っていても通気しやすい下方開口タイプ
2. 大腿部と陰嚢がくっつきにくい男性器分離構造
3. 陰嚢の伸縮を阻害しないフリーフォール構造
4. 冷感素材を使用することで涼しく爽やかな着心地
カラーは【Navy】のみ。
サイズは【L・XL】をご用意します。
※ 他のサイズラインナップについては、ご要望が多い場合に製造する予定です。
※ ご支援いただく際に【備考欄】で希望するサイズをお教えください。製造を検討させていただきます。
※ 量産前のβ版のため発送時に仕様が変更されることが想定されます。
(余談)
妊活パンツの試作時に、陰嚢を冷やすべく股に保冷剤を挟んでいたら精液所見が悪くなり、担当医師にめちゃめちゃ怒られました。
何事もほどほどが良さそうです。笑
■資金の使い道
本プロジェクトで集めた支援金は、GoodMorning(CAMPFIRE)への掲載手数料 14%を差し引いた額を、妊活パンツの更なる改良費用と今後の量産のための製造費用、そしてリターン品発送の送料に当てさせていただきます。
現在も妊活パンツのブラッシュアップは続いております。
皆様のお手元に届く頃にはさらに良い製品になるよう日夜改善を続けております。
■実施スケジュール
製品は8割方完成しております。
2021年2月に製品を完成させ、2021年4月に皆様のお手元に届くように生産する予定です。
開発の遅延などによりお届けが遅れる場合は、あらかじめお知らせいたします。
■最後に
精力と精子は比例関係にありません。
精力が強くても、調べてみると精子が少ない場合があります。
そして一般男性の7〜9%が男性不妊というのは他人事ではありません。
精子は男性のアイデンティティそのものなので不妊なんて疑いたくないのは当然ですが、男性が真面目に妊活を考えることで女性の負担を減らせます。そして男女がお互いを理解することで妊活だけでなくジェンダーギャップを埋めることにも繋がると期待しています。
だから僕はこのパンツで男性の妊活への意識を変えたいと思っています。
以下は僕のアカウントです。
男性の妊活について発信しているのでよかったらこちらもフォローお願いします。
Twitterアカウント:おおたよしたか@男性不妊研究
ブログ:絶対に諦めない!男性不妊を克服するブログ
不妊治療はハマると底無し沼です。noteに不妊治療の沼をまとめていますのでお時間あるときにでもご覧ください。
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る雑誌「Hanako(ハナコ)」に男性用妊活パンツ COOLNUTS(クールナッツ)が掲載されました。
2022/03/09 12:01雑誌「Hanako」3月号でクールナッツを紹介していただきました。なにわ男子の大橋和也さんが表紙になっている、4月からの不妊治療保険適応をみこした妊活特集号です。個人的に印象深かったのは、14万人もの不妊当事者の声を聞いてきたNPO法人Fineの松本亜希子さんのインタビューや、女性の充実したライフプランを実現を目指したW societyの谷村江美さんのインタビュー、そして台湾のクリニックによる中医学での体質改善アプローチが興味深かったです。まだまだ女性が中心の妊活ですが、妊活における男性の責任は半分あります。もっと夫婦で協力して妊活に取り組む世の中を目指したいです。そんなきっかけづくりのためにクールナッツもあるんだなと思っています。パンツに付属の「妊活なるほどBOOK」以外にも、新しく学びを得られる小冊子をつくりたいと思う今日この頃です。▼男性用妊活パンツ「クールナッツ」公式サイトhttps://coolnuts.net/ もっと見る
日経MJにて温度上昇を抑える下着としてご紹介いただきました。
2022/02/18 20:29日経MJさんから取材を受け、2月16日発売号にて「温度上昇を抑える下着」としてご紹介いただきました。以下は掲載された内容です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー男性の妊活意識を高める狙いで商品化。精子をつくる精巣が熱に弱いことに着目し、陰嚢(いんのう)部に開口部を設けた独自構造を採用。いすに座っていても熱がこもりにくく、太ももから熱も移りにくくした。一般的なトランクスタイプと比べ下着内部温度が0.5〜1度低くなるという。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー新聞に紹介いただけるなんて当初は思っていなかったのでとても嬉しいです!これもひとえにご支援いただいた皆様のおかげです。こだわりがある人はブリーフタイプでもトランクスタイプでもいいとは思いますが、股間部分の温度上昇には気をつけてもらいたいものです。どんどん男性の妊活意識が高まっていくといいですね。今後も温かい目で見守っていただけると嬉しいです。▼男性用妊活パンツ「クールナッツ」公式サイトhttps://coolnuts.net/ もっと見る
男性用妊活パンツ「クールナッツ」の公式サイトがオープンしました。
2022/01/27 16:26ご無沙汰しております!ついに男性用妊活パンツ「クールナッツ」の公式サイトがオープンしました!https://coolnuts.net/妊活の負担を女性だけに押し付けず、男性の精子力改善の一助になれば幸いです。僕は男性が妊活するにあたって必ずしもこのパンツである必要はないと思っています。ただ、精巣は熱に弱いので、トランクスなり風通しがよくて熱がこもりにくいものを選んで欲しい。男の妊活でもやることはあります。少しでも元気な精子を届ければ。DNA損傷の少ない精子を届ければ。女性の負担に気付ければ。何かが変わるはず。。。クールナッツはトランクスが苦手な人でも履きやすく。股のムレも少なく。通気性を極限まで高めた男性用下着です。いずれは下着の販売だけでなく、医師や生活習慣改善のスペシャリストの意見も発信していければと考えています。まだまだ道半ばですが、これからも優しく見守っていただければ幸いです。 もっと見る
啓蒙リーフレットはいつ頃に完成予定でしょうか?
啓蒙リーフレットはいつ作る予定ですか?旦那に読んでもらいたいです。