はじめに・ご挨拶
「このロゴマークは、様々な色合いを持つ人と人とのつながりをイメージしています」
私は高校で音楽の教師をしております。また、特定非営利活動法人掛川文化クラブの理事長をしております。なぜこのような団体を立ち上げたかと言いますと、現在教育の現場では、例えば部活動においては、スポーツの選択肢の幅は広いのに、芸術文化の選択肢は小学校や中学校に於いては殆ど無いに等しい状態で、子供達が文化に触れる機会が貧弱だと考えています。そうした状況を少しでも改善できるように、地域で、地域の指導者とともに芸術文化を愛好する未来の子供達を育てようというプロジェクトです。
このプロジェクトで実現したいこと
学校と地域とを結ぶ芸術文化活動の展開。地域における子供たちの芸術文化活動を、地域の芸術文化に携わっている大人が支え、協力して生徒の芸術文化の育成に取り組む場を生み出したい。
小学生、中学生及び高校生の音楽活動や芸術文化活動を広く支援することにより、生涯にわたり芸術文化を愛好する心情を育て、未来の掛川の芸術文化を支える子供達を育成したい。
そして更に、この活動を全国へと発信していきたい。
プロジェクトをやろうと思った理由
理由①
2018年、国により働き方改革関連法「正式名 働き方改革を推進するための関連法律の整備に関する法律」が成立したことにより、教員の働き方についても改善が求められ、教員が必ずしも担う必要が無い、部活動のあり方についての地方公共団体を中心に検討がされてきました。つまり、これまでの学校単位の部活動にかわりうる活動の機会の確保・充実方策を検討することとなり、部活動の地域移行という考え方が生まれ、いわゆる地域部活動について全国的に議論されるようになった事が大きな理由の一つです。
理由② 自ら芸術活動をしようとする生徒の減少や、学校における文化部活動の弱体化や生徒人口減少に伴って、中学や高校における文化部員の減少が著しく進み、音楽を始め芸術教育の将来への不安が非常に大きくなってきています。
理由③ 学習指導要領改訂の度に芸術分野教科の授業時間数が削減されています。それに伴う、小・中・高校の芸術科担当教諭の削減。これにより、学校に於ける芸術教育の衰退が始まり、授業は勿論教育の場から、子供たちが芸術に触れる機会が失われつつあります。
理由④ 文化系部活動の指導者不足が深刻化しています。
理由⑤ 生徒人口減少に伴って、文化系・運動系問わず学校部活動の運営が困難に直面しています。
理由⑥ 文科省による「部活動ガイドライン」や「新学習指導要領」にあるような、開かれた学校教育、地 域、社会との協働と連携の提示及び運用による社会に通用する人間づくりを考えた時、これからの 部活動というものは、学校と地域の融合を図れるような俯瞰的な視点が必要であるという考えてい ます。
理由⑦ 学校・特に中学校における文化系部活動が吹奏楽や美術に限られ、多くの文化活動に触れられる機会が無いこと。
以上、このような教育状況を踏まえて、小中高生の年代から、地域に住んでいらっしゃる専門の指導者と熟達した人生の先輩たちに囲まれながら、文化活動の魅力や楽しさを心から実感できる有意義な場を創出する必要があり、掛川市の音楽文化を始めとする、これからの芸術文化活動を担う人材育成を実現するためです。
これまでの活動
今年が活動初年度のため、多くの実績があるわけではありませんが、地元の楽団員の方々や教員の支援をいただきながら、吹奏楽、弦楽、合唱の3分野にておいて、公共施設や中学校の校舎をお借りしながら、週2回程度の活動しています。
例えば、吹奏楽の楽器にしても中学校では吹奏楽部で活動はしたけれども、高校では様々な理由により活動を続けていない生徒が7割にも達しています。もちろんこの生徒たちは楽器も購入しているわけですがそのほとんどが使われていません。これは本当に「もったいない」現状です。当然ながらこの楽器は親の負担によるものです。楽器は、好きになってから買うでも遅くありません。私たちはまず生徒に楽器を貸し出して自分の手で触って弾いて、吹いて、もう少しやってみたいなというときに購入すれば十分だと考えています。ですので、このヴァイオリンについても良いものではありませんが、生徒に貸し出して練習をしてもらっています。しかし、吹奏楽楽器については修理代も高額になり、特に木管楽器については楽器の数が不足している現状があります。修理代金(楽器にもよりますが、1本3万円程かかります)さえあれば使える楽器はありますが、眠ったままで残念です。
【弦楽指導の様子】
地元中学校の部活動と合同で交流会を開催したり、お互いの成果を発表する機会を設けています。
下記の写真は、小学生・中学生・高校生・大学生・社会人の吹奏楽の交流会です。こうした光景が普通にみられる地域になってくれることを目標にしています。
【吹奏楽中学校との合同指導の様子】
1年間の活動の成果を発表する会です。このような発表会を経験すると、さらに上手になります。
【合唱成果発表会の様子】
子供たちの合唱活動もこのコロナ禍にあって減少傾向にあります。何とか乗り越えたいと思います。
【弦楽成果発表会の様子】
【吹奏楽成果発表会の様子】
まだまだ駆け出しのNPOではありますが、この輪がもっともっと広がることを夢見ています。また、この活動は地元のアマチュア音楽家や中学校の音楽教員、高校生、大学生などボランティアの方々で支えられていることです。この皆様の情熱をさらに確実な活動へと進めていきたいのです。
資金の使い道
現在は、合唱・吹奏楽・弦楽の分野における事業の展開をしています。体験会を実施して自分がやってみたい楽器を選びます。普段触れることがない楽器ですから、音が出るまでが大変です。経済的な問題もあり、楽器を購入するのは困難な家庭も多いため、楽器を生徒に無料で貸し出すようにしていますが、ここにあるようなクラリネットやフルートは人気楽器なのですが、生徒用の楽器が足りず苦慮しています。
修理すれば使用できる楽器もあります。ご支援いただきた資金は、楽器修理や楽器購入費として利用させていただきます。
リターンについて
【2000円コース】 お礼の手紙
【5000円コース】 お礼の手紙 活動記録パンフレット
【10000円コース】 活動記録パンフレット オリジナルTシャツ
実施スケジュール
令和3年3月 非営利活動法人「掛川文化クラブ」設立 4・5月 生徒募集(吹奏楽・弦楽・合唱) 6月より活動を開始(活動場所は、学校・公共施設等利用)11月掛川文化クラブと地域の中学校との交流活動 1月 練習成果発表会の実施 楽器の修理・洗浄・調整等メンテナンス 2月 1年の活動報告会の開催 3月 来年度の生徒募集
令和4年度は、地元の芸術家の鑑賞会とワークショップの開催、さらに新たに地元の大学との共同研究、掛川市の音楽の先生方のネットワークづくりとして音楽教育懇談会を開催します。また、他県ではあまり実施されない「青少年音楽祭キララ」も開催する予定です。テーマは「人の和」作りです。
最後に
現代は格差の時代です。学校へ行くにしても、塾へ行くにしても、部活動をするにしても、授業を受けるにしてもお金は必要です。私は、音楽を初めとする芸術文化は教育に人間の成長には絶対に欠かせないものであると考えています。別に、スポーツを一生懸命やっている生徒でも地域にある活動であれば活動することは可能です。子供たち誰でもが、芸術文化の喜びに触れることができる環境を作りたいと思いますし、この活動を全国の同じ悩みを抱えている方々を支える団体としても成長させたいと考えています。
どうか、未来の子供たちのために御支援をよろしくお願い致します。詳しくは、下記からホームページをご覧ください。
http://Kakegawa-bunkaclub.net/
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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