■お詫びとご報告「コロナ禍の移動規制で希望者訓練日数に足りず認定試験は2021年度に。新規希望者様3組と計7組様が今年、受験予定です」 339名のみなさまからのご支援で、2020年度4組様用の聴導犬育成はできましたが、コロナ禍での移動規制で、希望者訓練日数が基準に足りず、2020年度の身体障害者補助犬認定試験の受験ができませんでした。この4組様と新規の3組様とを合わせて、計7組の方の受験を、2021年度にさせていただきます。2021年度の認定試験受験に向けて、スタッフ一同、精進してまいります。 まだワクチン接種もままならない現状で、どこまで希望者さんのご意向に沿えるか、不安はいなめません。みなさまからのご支援をいただきながら、身体障害者補助犬認定試験への受験が果たせなかったこと、なにとぞご寛容のほど、お願い申し上げます。
補助犬 の付いた活動報告
もうすぐ、神奈川県の希望者さん宅に行く、聴導犬候補犬なかちゃんからの活動報告です。 みなさんこんにちは! ボクはマルチーズとシーズーのMIX犬、マルシーの「なか」っていいます。かわいい顔をしているからよく女の子に間違えられるけどこう見えて男の子なんです。ボク、聴導犬候補犬です! これから希望者さんと認定試験に向けて頑張るんだ! 希望者さんは、ボクのことがとっても好きみたいで、たくさんかわいがってもらえそうです。早く一緒に生活出来るように訓練頑張らなくちゃ。 <ボク「なか」のお願い>➀ ご支援とシェアのお願い。GoodMorningクラウドファンディングにお力添えを②「いいね!」クリックを「facebook(福)日本聴導犬協会」にお願いします。https://www.facebook.com/nihonncyoudoukennkyoukai※「いいね!」が増えるとご支援や取材が増えるんです。募金箱も置いてくれるとうれしいなぁ みなさまからのあたたかな応援を頂きましたこと、お礼申し上げます。日本聴導犬協会のみんなとっても喜んでます。 では、今からこの前ボクも同行した聴導犬ももちゃんのユーザーさんの自宅訓練についてお話ししますね。ボクたち、コロナで他県への移動自粛で、なかなか行けなかったんだ。ボクの先輩「ももちゃん」がユーザーさんと快適に暮らしてもらうための自宅指導に、石川県まで一緒についていったんだ。ボクはお泊り訓練も兼ねて「旅籠屋」さんに泊まったよ。ももちゃんは石川県で唯一の聴導犬なんだよ。写真がももちゃんとユーザーさん。 シーズーの女の子でとってもかわいいんだ。自宅訓練では、ユーザーさんが聴導犬を同伴する病院、お店、郵便局に「聴導犬」って何なのかをスタッフが説明したり、信頼できるカットのお店や獣医さんにご挨拶に行ったりするんだよ。石川県までは日本聴導犬協会の本部から車で4時間くらい。車がちょっと苦手なボクにはちょっと大変でした。途中、途中のサービスエリアではお散歩をたくさんしました。いろいろな風景を見て、楽しかった。協会の人たちはみんなおいしそうなものを食べていて、ボクも欲しかった。でも、聴導犬になる子は、我慢。我慢。 やっと、到着! 海の見えるとっても素敵な街でした。車で渚を走れる観光名所がすぐ目の前だったよ。ボクは海なし県の長野で暮らしているから久しぶりに海が見られて嬉しかったな。 ももちゃんのユーザーさんはボクたちのことを大歓迎してくれました。ももちゃんも久々にユーザーさんに会えて、ものすごく嬉しそう。しっぽなんか、取れちゃうんじゃないかっていうくらいふってたんだ。ご指導したのは、まず初めに、ももちゃん特製のごはんの作り方。ももちゃんは、少し太っているので、訓練用のご褒美を考えてフードの量を注意しなければならないんだ。ボクも、最近太ってるっていわれるから気をつけないと。あと、もしもお腹の調子が悪くなった時の説明もしたよ。★1日目は、長野から石川県までの移動でみんな疲れていたからこれでおわり。ももちゃんはユーザーさんのおうちでお泊まりで、ボクたちはホテルに泊まりました。初のお泊まり訓練。ボク、「お泊りだぁ~。お泊りだぁ」って、うれしくてテンションあがっちゃった。★2日目。朝、メールで打合わせして、ユーザーさんのおうちに入るときにドアベルをならして、ももちゃんがちゃんと教えられるかチェック。そしたら、ももちゃんちゃんと教えてくれたみたい。さすが! ももちゃん。ユーザーさんもとってもお上手でした。午前中は聴導犬がおしえる音(ドアベル、タイマー、ドアノックなど)の訓練したんだ。 他には、家の中で「どこでもトイレ」の訓練をしました。「パティ、パティ(幼児英語「おまる」の意味)」とかけ声をすると、ももちゃんは家の中でも外でもトイレが出来るんです。家を出る前に、トイレをしておけば人も犬も安心だよね。ちなみにボクは、「どこでもトイレ」の練習中です。トイレが終わったら、出発。まずは、ももちゃんがお世話になるペットサロンにご挨拶に行きました。そこでは聴導犬の説明をお店の方にしたり、カットの内容の打合せをしました。シーズーは目が傷つきやすいから、毛が目に入らないようにももちゃんは毛を伸ばしてゴムで縛っているんだ。だから顔の毛はカットしないようにお伝えしたよ。★3日目は、すごい雨だったんだ。そんな中ドッグランに行ったんだけど、土砂降りでボクはスタッフの長いレインコートの裾で雨宿りしてました。久しぶりのドッグランで嬉しかったけど、もう雨の日には行きたくないな。ビッショビッショになっちゃった。 この日はいろんな場所に挨拶に行きました。まずは石川県庁で補助犬担当の方に挨拶したみたい。ボクたちは待っている間に兼六園の近くをお散歩しました。近くにある21世紀美術館はとってもきれいでおしゃれだったなあ。 その後はユーザーさんのおうちに戻って、ももちゃんのお顔の毛を縛る練習と体重を測る練習をしました。ユーザーさんは毛を縛るのはとても難しそうで、初めは苦戦していたみたいだけど、何回か練習するととっても上手に結べてました。リボンもとってもかわいい! 体重計測は健康管理をする上でとても大切なんだって。ももちゃん痩せれると良いね。★4日目。朝、音の訓練をして、ももちゃんととうとうお別れの日。ボクは少し寂しかったけど、ももちゃんはユーザーさんと一緒で嬉しそうだったな。ボクも、ももちゃんのように立派な聴導犬になれるように頑張るぞ!また会おうね、もも先輩!ボクたちが毎日楽しく過ごせているのも応援してくださっている皆様のおかげです。これからも日本聴導犬協会の応援よろしくお願いします!!
2020年は、9名様からの聴導犬・介助犬の希望をいただきました。しかし、コロナ感染の恐れから、なかなかお目にかかることさえできません。9名のうち3名様が訓練に入ることができました。コロナによる混沌とした生活の中でも、希望者さん、ユーザーさんへの訓練が、スタッフの一筋の光、大きなエネルギーにつながっています。あきらめない、気持ちが強くなっています。 コロナ感染は怖いですが、約40頭の協会犬の命を守り、これまでどおりに生活の質は保っていかなければなりません。みなさまからのお力添えがあるからこそ、日本聴導犬協会の使命である「障がい支援」「動物福祉」を継続できます。