先日、公開されたCAMPFIRE.magのインタビュー「ファンとアーティストがSNSで繋がり再始動。S-WORD×エレメンツが仕掛ける新ブランド「NITXIII (ナイトデルタ)」への想い」のスピンオフとして未公開のS-WORD氏インタビューを公開!
●活動休止期間はブランドについて、どんな思惑を巡らせていましたか?立ち上げまでの流れを教えて下さい。
S-WORD: 以前にディレクターを務めていたNitraidにおいて、クリエイティブな面に関してはコントロールが出来ていたのですが、運営会社の経営に関しては、ある程度、任せてしまっていて、最終的な責任を取れなかった事が悔やまれる反省点でありますので、その点、法務や経営に関しての強化と、また、服作りに関しては、周りの知り合いのブランドさんと個人でコラボしたり、東京コレクションを見に行ったりして、今までより広い視野で東京発のストリートファッションシーンを見聞して、いざ、その時がきたら、今まで通りではなく、全てをアップデートしたカタチで、いつでも現場復帰出来るようなイメージを常にしていました。
●復活のきっかけのとなった「エレメンツ」との出会いについて教えて下さい。
S-WORD: 彼らの存在はFacebookなどのSNS上で知っていました。自分達が生み出したプロダクトを根強く支持してくれて、また、今でも愛着を持って着こなしている様子を見て、自分達も若い時はこうだったなぁとか、何か自分に出来ることはないかなぁとか思っていました。その彼らから、LIVE会場で、何か一緒にやりませんか?と言われた時、これが必然だろうなと、直感で判断し、二つ返事で良いよ!と告げたのが、全ての始まりになります。
●彼らの着こなしは、どういった部分で一線を画していましたか?
S-WORD: 自分達が提示したスタイルは、些か普段着としては尖ったスタイルだったのですが、彼らは、それに臆さずに、むしろ胸を張って個性を主張していたのが印象的でした。まさに、自分達が思い描いていたチームが、そこにあったのです。しかも自主的に。その自然発生的なプロセスも含めて、全ての成り立ちに運命的な繋がりを感じました。
●ブランドコンセプト「Strike Out in Neo Tokyo Direction.」にこめた想いを教えて下さい。
S-WORD: 自分は東京生まれの東京育ちですので、全ての価値観やスタイルの根底に、その東京人としての誇りがあります。
これから5年後を見据えた時に、世界中からの注目や海外からのビジターが集まるメガシティTOKYOをイメージして、21世紀の新しいTOKYOのスタイルを広く世界に提示したいといった思いが込められたコンセプトです。
●nitraid時代から日本製にこだわり続けていますが、その理由とは?
S-WORD: やはり、民族的にも、日本製は世界に誇れる繊細なクオリティがあると思いますし、自分が意図を伝える時にコミュニケーションをとりやすいといった点もふまえて、商品の完成度にポジティブな効果が期待できるからです。
●nitraid時代から総柄テキスタイルが特徴的で、NITXIIIにおいても総柄でのリリースを計画されています。そもそも、なぜ総柄に着目し、リリースす るようになったのでしょうか?
S-WORD: 元々、国家予算を投じて作られる迷彩などの軍モノアイテムに興味があって、その軍モノアイテムは人命に直で繋がる為の機能性に特化していたので、それを街なかで、自分達のアイデンティティーを確立する為のサバイバルにおいて、自らのスタイルを守る為に着る装備として考えた時に、オリジナルテキスタイルによる総柄アイテムが、自分達のスタイルの主張に繋がり、また、そのテキスタイルによって、街の風景自体を彩るようなグラフティアート的な観点で生み出されました。
●ファッションと音楽をリンクさせて活動する根本的な理由とモチベーションはどこにあるのでしょうか?
S-WORD: 元々、モノを創るクリエイティブな事が大好きだったのが一歩目です。その上で、音楽もファッションも、個人の主張やスタイルを世の中に提示し、それをフォロアーの皆で共有することにより、時代を作っていく力になり得る事を体感してきました。そのクリエイティブな文化的活動を皆で共有した時の感動や達成感は、おそらく、死ぬまで止められないと思います。