9月28日、衆議院解散でざわつく永田町
こんにちは。ラク美プロジェクトの岡本です。
奇しくも衆議院解散となった昨日、
参議院会館にて「働き方改革」をテーマにラク美メンバーでプレゼンを行ってきました。
今回はそのご報告をさせていただきます。
普段よりも記者も多く、ざわつく雰囲気の永田町。
取り囲まれている政治家の方をお見かけしたり、
なかなか希少なタイミングに重なったものです。
しかし、1時間後にはプレゼン開始。
メンバーもそれぞれ忙しくなかなか全員揃う機会は少ないので、
プレゼン前に集まって本日の流れや内容についてミーティングを行いました。
資料の内容をFIXさせ、
限られたプレゼン時間に納められるか、チーム全員そろっての予行演習。
が、しかし、
全然収まりません!!
今回のプレゼンでは各社のアイテムのことにはほとんど触れていないのですが、
予定時間に収まる気配がありません。
というのも、働き方についてそれぞれ思うところがたくさんあるのです。
それぞれが実体験した働き方の壁
今回のプレゼンで、自分たちの働き方や体験を洗い出してみると
面白いことに、それぞれのメンバーが出産前後で色々な「壁」に
突き当たっていたことが再認識しました。
ワンピースブランドAyuwaの渡部さんは
金融業界で長年キャリアを積み、それこそ「仕事一筋」で生きてきたのですが、
ベンチャー系ファンド会社に勤めているときに妊娠が発覚。
妊娠を理由に退職を迫られることになります。
不当解雇ですから、相談窓口に電話で対応策などを相談しても
「何もできません」という回答。
実際に支援が必要になった時に、どこからも助けを得られず涙にくれたそうです。
どんなに歩いても疲れないパンプスブランド「lelys」の豊島さんは、
念願のブランドリリースのタイミングと出産が重なってしまいます。
産後のタイミングは体力回復が追い付かないままに、24時間育児に突入するので
どうしても1か月は会社にほとんど関われない状況が続きます。
もともと営業支援の会社を経営していたのですが、
産前産後の不在をきっかけに
育ててきた社員が櫛の歯が欠けるように離職してしまい、
経営的にも精神的にもつらい状況にさらされることになりました。
更に保育園にも預けられず、現在も待機児童状態。
休むことのできない経営者という立場での出産については、
支援が殆どないことを実感しました。
働くママに愛されるクラッチバッグ「リズクラッチ」の小野さんは
フリーランスという言葉が広まる前から独立して一人で働いてきました。
現在3人のお子さんがいらっしゃいます。
時間が自由になり子育てのがしやすいという反面
「社会福祉制度が十分でない」「社会的評価・信用度が低い」等
様々な問題にも直面すると説明してくれました。
まず、福祉制度の面では
・病気やけがのときの保障がない
・公的に認められる育児休暇や育児休業給付金がない
・保育園に入りにくい
等々。
社会的評価・信用度の面では
・ローンやカードの審査が通りにくい
・報酬を安く叩かれる・支払い遅延
等です。
ライフステージに合わせた多様な働き方を平等に選べる世の中の実現のためには、
法律・制度面からの改革・整備が必要不可欠だと感じています。
私自身は、自分の会社を立ち上げる前に、
妊娠後産休・育休を経て時短勤務で復職しました。
社会的補償をしっかりと活用させていただき、
十分に育休がとれたことは本当に助かりました。
しかし、時短勤務で復職した際に、モチベーションを保つことの難しさを痛感しました。
出産前から産後の離職率が高いことはニュースなどで知ってはいましたが、
いざ自分がその立場になった時に、
「下がるとは思っていたがここまでモチベーションが下がるのか」
と痛感しました。
理由はいくつかあります。
1、時短による給与の減額が想像以上である
通常勤務だった時についていた諸手当分がなくなったり、
賞与が削られることで、予想以上に年収が下がりました。
短い時間で必死に結果を出そうと仕事をしても下がる給与。
分かっていたこととはいえ、がっくり来ました。
また、今後のキャリアパスも描きにくく、
勤め続けることへの不安が大きくなりました。
もう一つは、やはり貴重な乳幼児期。
「もっと子供と過ごせる時間が欲しい」という単純な思いです。
急な発熱などにもストレスなく対処できる環境になりたい。
時間をもっと自由に使いたいと心の底から思いました。
実際に会社を辞めた最大の理由は「BioMediを世に出したい!」という想いですが
それだけだったら、安定した正社員という立場を捨てて
独立のリスクを取ることはとてもできなかったと思います。
産後の働き方について模索し、自分のキャリアや幸せといったものを総合的に考えると
会社に居続けることの方がリスクが高いと感じたのです。
実際に独立してみて、大変なことも盛りだくさんですが、後悔は一切ありませんでした。
全てが自己責任、行動が結果を生み、収入も自分の頑張り次第という働き方が
自分には合っていたんだと思います。
こういう働き方は、人によってはむしろストレスになる場合もあると思うので、
万人受けはしないと思います。
しかし、今回メンバーの体験を聞いてみると、働き方改革で重要なのは
多様な働き方を選択できて、それぞれの働き方に適した保障や援助が整備される事
ではないだろうかと感じました。
さて、
そんなこんなで、各人想いも言いたいことも盛りだくさんですが、
なんとかかんとか、削れる部分を削って本番に挑みます。
という事で、前編はここまで。
プレゼンについてはまた後編でまとめさせていただきます!