■ はじめに・ご挨拶
プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
「湯の元観音堂(ゆのもとかんのんどう)」を管理している温泉町町内会ではじめたプロジェクトです。
この「湯の元観音堂」は、現在の温泉町(当時の林地区)にあった林温泉という温泉の泉源(湯の元)近くに祀られている、相良三十三観音の8番札所でもある観音堂です。
私たち温泉町町内会は、室町時代の中頃から500年近く受け継がれてきたこの観音堂を維持管理し、地域の風物詩である夏祭りや、春と秋に行われる彼岸のお接待など、町の賑わいも担いながら、現在まで繋いできました。
■ このプロジェクトで実現したいこと
温泉町町内会では、コロナ禍で財政的にも厳しい状況の中起こった、令和2年7月豪雨による水害で損傷を受けた、本堂と休憩所の復旧、そして木造観音菩薩立像(聖観音像)の修復にかかる費用のご協力を募っています。
コロナが終息し、彼岸の一斉開帳をする際には、巡礼される皆様にその美しい姿を見て頂きたいと思っています。また、この機会を通じて一人でも多くの方に、温泉や農産物をはじめとする人吉球磨の魅力に興味をお持ちいただけると大変嬉しく思います。
■ プロジェクトを立ち上げた背景
新型コロナウイルスにより、観光客が激減していた人吉球磨。
春と秋、年2回のお彼岸がメインの湯の元観音堂でも、2020年春のお彼岸時点で参拝者数が例年の半数以下という状況に、観音堂を維持管理していくための財政状況は非常に厳しいものとなっていました。
それでも秋のお彼岸には少しでも参拝者が戻ると信じていた矢先、令和2年7月豪雨による球磨川の氾濫が起こりました。
昔からここは、水害に悩まされた地域でもあり、55年前の昭和40年7月に起こった大水害では、不運にも金属製の観音菩薩立像が球磨川へと流されてしまった経緯もあり、2009年に移築をする際、底上げやブロック塀などの水害対策も行っていました。
しかし、55年前に起こった水害を遥かに上回る水位とスピードで観音堂を含め、140戸ある町内の家屋全てが床上180cm以上の浸水により大きな被害を受けました。
今回の大水害の中、幸いにも、新しく安置されていた金属製の観音像を含む神仏像4躯は残されていましたが、木造の聖観音像は真っ二つに割れるほどの大きなダメージを負ってしまいました。
ダメージを負った聖観音像は、福岡県糸島市の仏師、浦 叡學氏の工房で修復をお願いすることになりました。
修復にあたり調査を行われたところ、聖観音像は江戸時代よりも古い時代に作られた可能性があるというご連絡を頂き、幾多の水害に遭いながらも、歴史ある観音像が守り継がれていたという誇りを、この困難の中で感じることができ、より一層この地域の大切な宝を後世に遺して行かなければと決意しました。
町内のシンボルとして心の支えにもなっている「湯の元観音堂」の復旧を実現することで、復興に歩む方々を支えることが出来ればと思い、今回このプロジェクトを行わせていただきました。
もし、少しでもご理解いただけましたら、プロジェクトへのご支援、ご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
■ 資金の使い道・実施スケジュール
みなさまから頂いたご支援は、
・聖観音像の修復と本堂や休憩所の復旧
・リターンの手配と送付
に活用させていただきます。
本堂と休憩所の復旧、観音菩薩立像の修復には500万円程の資金が必要ですが、少しずつでも復旧・修復を進めることが出来ればと考えています。
■ リターンのご紹介
温泉町に居住の匠職人(本田さん・山本さん)のご協力により、オリジナル工芸品をリターン品としてご用意しました。
温泉町にある明治創業の老舗温泉旅館「翠嵐楼」さんのご協力により、温泉水入ぽんずをリターン品としてご用意しました。
HP:人吉温泉発祥の宿・翠嵐楼
人吉球磨地域の農家さん(宮本さん・荒毛さん・古里さん)のご協力により、農産物をリターン品としてご用意しました。
ステビア米(あさぎり町 宮本さん)
土壌中の農薬や化学肥料の残留有害物質を分解・解毒し、土壌微生物を活性化する効果がある「ステビア」を自家栽培し、土壌づくりからこだわって作られている安心・安全なおいしいお米です。
人吉あいがも米(人吉市 荒毛さん)
合鴨を水田に放し、雑草や害虫を食べてもらうことにより、除草剤や化学合成農薬、化学肥料を一切使用しない「人と環境にやさしい稲作」にこだわって作られている体にやさしいお米です。
有機栽培 野菜セット(錦町 古里さん)
アレルギーの方や子ども達に自然の味を知って欲しい、食育と人吉球磨の野菜を全国の人に知ってほしいという思いから、農薬と化学肥料を使わない野菜を作り続けられている古里さんの農園で出来た、季節の野菜を詰め合わせにしたセットです。
■ 最後に
今回の大水害により、今後の生活の場を愛着ある町内にするか迷われている御宅もあり、歴史ある温泉町の賑わいが無くなってしまうのでは...と不安に思うこともあります。
しかし、湯の元観音堂が復旧することで、今まで寄り添ってこられた皆様方がまた一人でも帰ってくる “ご縁” になればと思っています。
どうぞ湯の元観音堂の復旧に皆さまの力をお貸しください。
■ 湯の元観音堂
<Aii-In 方式>
本プロジェクトは、All-In方式で実施します。
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